受験生時代に行った勉強方法 国語編

こんばんは、井上です。

今回は前回の京大入試の記事で予告した通り、僕自身が行ってきた勉強方法について書いていきたいと思います。

京大を受験したときのおはなし

井上
烏丸御池ラボ

科目ごとに記事を分けて書いていく予定で、今回は国語編です。

国語は僕が非常に苦手にしている科目ですので、あくまでも参考程度に読んでいただければと思います。
※内容がかなり長くなってしまい、2500文字を超える記事になっています。


まず国語についてですが、この科目だけが唯一、僕が最後まで苦手を貫き通した科目でした。

どのくらい苦手かと言えば、センター試験で現代文の大半を間違えたことがあったり、京大の入試では国語の点数が3割に満たなかったなど、様々な悪い実績があります。

特に京大の入試においては、国語が3割に達してさえいれば合格していたという結果でした。
(他の科目が悪くなかったので、この点数を知った時には相当落ち込みました…。)

さて、国語の勉強方法ですが、主に以下の三つを意識して行いました。
1. 自分勝手な解釈をしない
2. 問題は「傍線部を言い換える」ことに注目
3. 同じ問題を完全に理解出来るまで何度も行う。

ここからは、それぞれの項目について書いていきます。

1. 自分勝手な解釈をしない。

結論から先に言ってしまえば、解答に書く内容はほぼ「本文中の言葉」の組み合わせです。二つ目にも共通してくる内容ですが、現代文の答えで「自分の言葉」で説明することって、あまり多くないんですよね。

さて、Ⅰについては僕自身が相当苦労した内容ですが、
「国語という『学問』として文章を読みなさい」
というアドバイスを受けてからは、かなりスッキリした感触がありました。

ネット上でたまに見かける「作者は、自分の書いた文章でも点数を取れない」というのは、まさしくここが原因だと思っています。

作者が意識して書いていなくても、文字から読み取れる技法や解釈に沿って問題が作られていると思うので、こういったところで作者自身の思う答えとのズレが生じているのかなと個人的に思っています。

余談ですが、これは逆の視点から見ると、就活の自己PR等にも同じことが言えます。
書いている本人は色んなことを考えながら一つの文章を書いているのだと思いますが、読む側からすると、相手が何を考えているのかは、その文章からしか読み取れません。
つまり、書く内容によっては自分の思っていることが十分に伝わらなかったり、逆に違うことが伝わってしまうかもしれないので、その点には注意する必要がありますね。
文章は読むのも難しいですが、書くのも本当に難しいです。

2. 問題は「傍線部を言い換える」ことに注目

1.の最初の文とほぼ同じ内容ですね。ここでは主に評論文の解き方について書いていきます。

「(傍線部)はどういうことか説明しなさい。」
といった形式で出題されることが多いですが、その答えは基本的に、その傍線部の内容を「本文中の言葉」を使って言い換えたものになります。

基本的に傍線が引かれるような文章って
Ⅰ. それまでの内容の要約
Ⅱ. これから話していく内容の要約(≒結論を先に述べている)

が大半なので、その要約されている文章を説明するといった感じです。

出題までの流れとして、
①本文中の重要な要素や主張をまとめ、要約した文章がある
②その文章に傍線を引き、その文章についての説明を求める(出題)

とあるので、要約されている文の説明としては、当然①の「本文中の要素や主張」が重要になってくる訳ですね。

なので、設問において求められていることが、「『本文中で述べたことを要約している文章』の説明」であるからこそ、要約される前の内容を使えば、自分で言葉を補わなくともそれで十分だという事です。

むしろ、不必要に自分で言葉を補う方が解釈違いなどのミスにもつながるので、必要な時以外は避けた方が良いです。(稀に自分で補わなければいけない時があります。)

小説の心情の説明とかになるとまた面倒で、長くなるのでここでは控えておきます。
これに関しては、単純に説明出来るだけの自信がないというのもありますが…。

ちなみに、センター試験の選択肢も同じ考え方で大体の正誤が判別出来ますが、本文中に無い巧妙な言い回しもよくあるので、「本文中に無い表現だからこの選択肢は間違っている」といった事は必ずしも言えません。
あくまで、自分で解答を作成するときのポイントといった感じです。

3. 同じ問題を完全に理解できるまで何度も行う

個人的には、ここが一番重要だと思っています。知識があるなら、これをもっとやってよけばよかったと後悔しています。

今までは技法とか解き方について延々と述べてきましたが、結局技法だけ知ったところで
「具体的にどういった部分を本文から拾えばいいのか」
に関しては、実際に経験してみるまで分かりません。
そして、分かった気であっても全然違う内容を書いているなんてことも頻繁にあります。
知識だけで挑戦したところで、具体的にどうすれば良いかが何も分かってないんですね。

数学なら不慣れであっても、計算ミスなどを除き、問題がちゃんと解けたと思った時には、割とはっきりその感覚が得られます。

ただ、国語に関しては不慣れな間、自分の解答が合っているのか、間違っているのかすらほとんど理解出来ていない場合が多いです。
また、結果が返ってくるまで、点数の予想すらつかないこともよくあります。

数学は解法に慣れるなどの目的で、範囲ごとに繰り返し解くことが多いと思いますが、国語に関してはむしろ全体として、問題を解くことそのものの感覚を身に付けるために同じ問題を繰り返し行うべきだと思います。

具体的な例としては、二次試験などの記述式の問題を参考にして、その模範解答の8割くらいのレベルのものが自分で書けるようになるまでやりこんだ方が良いと思います。

4. さいごに

長くなりましたが、全体のまとめとしては、
「知識を取り入れること」
「その知識を使えるレベルに持って行くこと」
の2つがそろって初めて、しっかりとした点数として表れるということです。

知識を持っているだけではどうにもならないという事を、心に留めてもらえればと思います。

知識に実力が伴うことで初めて、本当の実力として発揮されるのです。

次回は数学か英語について書く予定をしています。
記事を出すまでの間がかなり空きがちなので、次は1週間以内に出せるように頑張ります…。

それではまた。

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