私の活動記録③ストックリーグ後編

2019.6~2020.1 第20回日経STOCKリーグ

さて、前編では活動内容についてふれましたが、今回の記事では活動を通して学んだことについて書いていきたいと思います。

レポートを作成する過程で最も強く感じたのが、「消費者行動」の重要性です。

この時のレポート作成では企業の経済活動に焦点を当てましたが、企業がいくら努力しようとも消費者行動が改善されなければ問題解決への道は開かれないでしょう。企業が直接的に関与することのできる範囲は販売の段階までに限られ、その先は消費者自身の行動に左右されるからです。

そこで、廃棄につながる過度な購入を防ぐための計画的な消費を心がけたり、普段から意識して環境への配慮がアピールされた商品を選択するようにしたりすることが重要になってくるはずです。しかし私自身、プラスチック問題を何度も耳にし、その重要性についてもある程度認識しているつもりではありますが、それらを自分自身の消費活動に取り入れているかと問われれば肯定できないのも事実です。

一般的にも、注目された問題に対して、まず企業が何らかの取り組みを行い、それが広まっていく過程を通して消費者にも問題意識が芽生え始めるという印象があります。新たな問題が叫ばれ始めると、企業は経営会議や役員会議等でそれに対する自社の取り組み方針を決定していきます。ある程度の規模を有する企業であればその後、それらの決定事項が各地の支社や工場に、言わば上から下へと伝達され、取り組みが始まっていきます。一方、各消費者の取り組みを管理する「監視の目」は基本的に存在しません。消費活動は本来消費者自身の一存で行われるものであるからです。つまり私たち消費者一人一人が社会の一員としての責任を持ち、また、持続可能な消費活動への意識をさらに高め、自主的かつ積極的に取り組んでいくことが必要であるのです。そして私は、こういった認識は日本人の間ではまだ十分に広まっているとは言えないと感じます。

認識を高めることはこれから重要視していくことが求められる事項であり、またそれによる成果も今以上に期待できるのではないでしょうか。

今回のレポート作成で、私は企業が取り組むことのできる事柄に注目してきましたが、それらを通して前述のように、消費者行動の重要性も再認識することができました。