性の在り方とは?~まだまだ知られていないLGBTQs~ 前編

性の在り方とは

先週1週間にわたって性の在り方について考える機会をいただきました。1週間という長い期間で学んだことはもちろんたくさんあったのですが、その中の一部を紹介していきたいと思います。

今回の記事ではまず、基本となるインプットを提供していきたいと思います。そこから何を考えていく必要があるのかについては、次回の記事で詳しく触れていきます。

「性」と一口に言っても一人の人間が持つ性の種類は、生物学的な性だけではありません。性別を決める観点は主に4種類あります。

生物学的性・・・身体の性

性自認・・・自分の性をどのように認識しているか

性表現・・・自分の性をどのように表現したいか

性的指向・・・どんな性の人を好きになるか

このそれぞれについて、男、女、どちらでもない、両方、分からない、決めない・決めたくない、など、様々な考え方があり、組み合わせるとその種類は無限大、まさに「人の数だけ」あるのです。

実際世界を見渡すと、名前のついている性の中に自分に当てはまるようなものがない、という理由で、自分で自分の性に名前をつけている、などという人もいるそうです。

以下、この「名前のついている」性のうち、比較的有名なものを簡単に紹介しておきます。

レズビアン・・・性自認が女性の同性愛者

ゲイ・・・性自認が男性の同性愛者 

バイセクシュアル・・・男性、女性の両方を愛する事ができる人

トランスジェンダー・・・主に身体的な性別と性自認が一致しない人

クエスチョニング・・・自分の性別が分からない・意図的に決めていない・決まっていない人

この頭文字をとったのが、いわゆる「LGBTQ」ですね。繰り返しになりますが、以上に挙げたような性はほんの一部でしかなく、このいずれにも当てはまらない、という人もたくさんいるのです。


LGBTQやその他男女以外の性の人のことを指した、「マイノリティ」というような表現を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?しかし、実際にはこの「マイノリティ」と表現されるような人は13人に一人、とも言われています。その数は、左利きの人やAB型の人の人口と同じくらいであるといったデータもあります。

にも関わらず、「自分の周りにそういった人はいない」「聞いたことがない」という人も少なくないのではないでしょうか?やはり今の日本にはカミングアウトしづらいといったような環境が残っているからではないでしょうか。


性の数は人の数、というように、性の在り方については学べば学ぶほど、考えれば考えるほど複雑なものになっていきます。今日ご紹介させていただいた内容は、最低限知っておくべきである「情報」にとどまり、これを受けて個々人がどのように考えるかが最も大切になってきます。次回の記事では、様々な問いを投げかけながら、性の在り方について考えを深める機会を提供していきたいと思います。