哲学のススメ
皆さんは「哲学」と聞いてどういった印象を受けるでしょうか?
「幸せとは?」
「生きる意味とは?」
何となくこのような問いが浮かぶのではないでしょうか。
では、それに答えて下さい、と言われたら?
「難しそうだし面倒くさいな…。」
「そんなこと考えたことない…。」
「そういうの考える人って意識高い系だよね。」
こんな風に思った人も多いのではないでしょうか?
私も始めはそうでした。
しかし現在私は毎晩オンラインで哲学ディスカッションに参加することを日々の楽しみにしています。
毎日2時間は議論を続け、学校にいる間もふと哲学的な問いについて考えを巡らせることもあります。
今回の記事では、哲学的な考え方(もう少し先で詳しく触れます)で、哲学的な問いを扱うことで身につく能力について紹介し、その魅力を伝えていきたいと思います。
私が考える哲学の魅力の一つ目は、様々な問題を考える上でのヒントを見つけることができることです。
相反する考え方が存在していて、そのどちらも正しい、といったことがあらゆる社会問題の根源にあると、私は思います。
その衝突点において問題が発生していると思うのです。
現在SDGsが注目を集めていますが、ああいった社会問題について考える上では哲学的な思考が欠かせません。
問題の根本を探ることなくして、どうやったら解決できるのか?を考えることはできないと思っています。
哲学とは一般に、
なぜ? どういうこと?
○○だから ○○ということ
なぜ○○なのか?
○○とは?
本当に○○なのか?
△△ということ △△だから
なぜ△△なのか?
本当に△△なのか?、
というように、問いの根本を永遠にさかのぼって考えていく学問です。
始めのうちは一人でこれをするとなると、やはり、
「難しそうだなぁ…。」
という方が多いかもしれません。
なので、私は仲間を見つけてみんなで話し合うことから始めるのが良いと思います。
そうすることで、普通のディスカッション感覚で取り組むことができるかと思います。
多人数で問いに取り組むことの何よりの利点は、
他の人の考え方に触れた上で、自分の経験や価値観に照らし合わせて、本当にそうなのか?と考えるという、まさに哲学的な思考の機会がきちんともたらされることです。
そしてこれが私が考える哲学の魅力の二つ目なのですが、哲学ディスカッションを始めたことの一番のメリットとして私が感じているのは、物事を深く考え、本当にそうなのか?と批判的に捉える思考力が身についたことです。
知らない間に深く考えるクセがついていたんですね。
今までなんとなく聞いていた授業ですが、先生の説明を聞いて、
「ん?今のところ本当にそうなのかな?」
「こういう捉え方もできるんじゃないかな?」
と思う機会が明らかに増えました。
授業の後に、
「先生、私はこうだと思うんですよね。」
と言いに行ったことで先生と議論が盛り上がったこともありました。
「確かにそういう考え方もあるね!先生は思い付きもしなかったよ!」
と言われるとやはり嬉しいものです。
深く考えられるようになったことで自然と勉強に対する興味もわき、授業も格段に楽しくなりました。
今までの私はどちらかと言えば「考える」ことを「面倒くさい」と捉えていたのですが、
今では身についた「クセ」のおかげで、
「考えないと気が済まない。」
「気になってしょうがない。」
「気づいたら自然と考えている。」
という状況なのです。
これに気付いた時には私も驚きました。
哲学を学ぶことでこんなにも成長できるとは思っていなかったからです。
皆さんもぜひ一度、哲学にふれてみてはいかがでしょうか?
ソクテラスみたいですね!
面白そうです