支援に対する向き合い方

 高校時代カンボジアを訪れたときに大きな衝撃を受けた。滞在した7日間は日本で過ごす我々にとっては驚きの連続であった。
 しかし限られた時間の中で、子どもたちや現地の人々と働く日本人、シスターなど多くの方と交流する機会をいただいたことで、大切なのは物質的な豊かさだけではないこと、そして今この瞬間を生きることのかけがえのなさを肌で感じることができた。
 私たちはありとあらゆる物資や情報に埋もれた小さな幸せを見過ごしてしまっていたのではないか、そう振り返る機会を得たことで、恵まれているか恵まれていないかの基準はそれぞれの価値観によってさまざまであり、与えられた恵みに感謝することが重要なのだと感じる。
 発展途上国が物質的に豊かでないことは事実である。持続可能な支援、つまり金銭面だけではなく技術面や次世代を育てる教育面を強化していかねばならないだろう。援助の始まりには先進国の助けが必要ではあるが、最終的には現地の人々が主体となる体制を築きあげることもまた我々の役目であると私は考える。
 めぐこの活動を通して国際協力への向き合い方や知見を深めていきたいと思う。