岩尾ゼミAチーム副ゼミ長企画担当の綿家茉宏です。
かねてよりAチームが報告させて頂いております 一般社会法人 社会システムデザインセンター(SSDC)様 主催の事業デザインプログラムAdvancedの活動 Day4,Day5 をそれぞれ5月29日・30日に行いました。計7回あるこの活動も折り返しに来ており、アイデアを発散させるワークから収束させるワークへと移ってきました。その活動内容についてです。
〈 Day4 : 5/29 〉
Day4 テーマは「成長のための戦略を考える」として主に2つのワークを行いました。
➊ 価値提案最大化のためのマネタイズ戦略を考える
➋シンプル収益モデルを使い収益計画を算出する
マネタイズ(収益化)戦略を考える目的は顧客価値提案(顧客を満足させる)を適正な形で利益に変える視点を得るためです。それぞれのチームがこれまでの活動で考えてきた顧客価値提案を維持しつつ、どのようにして企業が利益を上げるかの戦略を立て、Day3 で使用したBusiness Model Canvasの収益の流れの欄の見直しに繋げました。
マネタイズを考える上で重要となってくるポイントとして、マネタイズ戦略を構成する 課金モデル・プライシング・課金ポイント の三要素をどのような掛け合わせで利益を最大化するのかという部分が挙げられます。
「課金モデル」 どのように課金するか
「プライシング」 いくら課金するか
「課金ポイント」 どこで儲けるか
具体的には、
課金モデルは商品を売切にするのかサブスクリプションの形を取るのかで異なるメリット・デメリットを考慮したうえで自分たちの商品にあった手法を設定しました。
プライシングは予め決められた価格を顧客に請求する静的プライシングと市場に応じて価格を変動させる動的プライシングがあり、ホテルが繁忙期に価格を高騰させるのが後者にあたります。プライシングを考えるにあたって、市場における需要や代替品の価格を視野に入れ、コストベースかバリューベースのどちらかのプロセスを経て価格を設定します。どちらのプロセスを取るにしても、ここで改めて顧客セグメントを絞り、ピンポイントに狙って商品を作ることでニーズが広まっていくため重要であることが分かりました。
課金ポイントでは課金をする商品範囲やタイミングなどを考えるのですが、無料と有料の差別化や課金対象者のニーズを具体化することが鍵となりました。
このマネタイズを考えるところが事業デザインの最も難しいところのひとつであり、自身の商品の1番価値を置いている部分にお金を払ってもらうという軸がぶれない必要があります。
午後は、コストを簡略化して考えるシンプル収益モデルを作成しました。これまでの活動で作成した定性的な情報を収益モデルとして定量的な情報に変換します。
単価・顧客セグメント・浸透ペース・売上計画・売上原価・人員計画・設備投資・広告販促・収益計画 これら9つの要素をexcelに記入し、グラフを作成しました。一般的にスタートアップは「Jカーブ」という形を取り、事業を始めてから3年の頭ぐらいに単月黒字になれば投資家にまずまず好評していただけるのですが、ほとんどのグループのグラフが右肩上がりの1年目には単月黒字となる大成功な会社を示すグラフとなりました。
原因として
・ 複数ある顧客セグメントの浸透率を一定にしていた。
(実際はアーリーアダプターの浸透率が約16%になった時に他のセグメントに浸透していく)
・利用者が増えることに情報データも比例することから施設設備費が年ごとに増加するところを考慮していなく、一定額に設定していた。
が考えられます。
よりな精密なグラフを作るためには、定性的な情報を丁寧に設定していくことが求められます。ここでは数値化することで自分たちの市場の規模やお金の動きを知ることができました。
〈 Day5 : 5/30 〉
Day5 テーマは「説得力のあるビジネスプランを策定する」です。内容としては
➊ 持続的競争優位性と自己強化ループを考える
➋プレゼンテーションの基本構成を知る
持続的な競争優位性を獲得するにあったて、短期的に確立できるものと長期的に確立していくものがあります。今回は長期的に分類にされるビジネスモデルへの自己強化ループの取り組みを確立すべく、どういった動きをすればサービスが強くなるのかを思索しました。
ネットワーク効果 : 顧客が増えることで提供価値が高まる仕組み
顧客利用増加による価値向上 :利用が増えることで製品やサービスの価値が高まる仕組み
スイッチングコストの増加 : 顧客の資産の蓄積により他製品に乗り換えにくくする仕組み
以上の3つの方法を参考に、各グループで自分たちの商品にあったものを取り込みました。
午後はDay7 で行う成果報告会についての詳細や心掛けるべきことなどを教えて頂きました。Day7 が近づいてきたことを実感しより一層気持ちが引き締まりました。また、プレゼンテーションの基本構成に則り、グループで大まかな概要を話し合いました。これまでに作り上げてきたものを、7分という限られた時間の中にいかに集約して伝えるかが大切です。時間をかけてきたがゆえに製品のすべてを話したいという気持ちはありますが、根本価値を考えるという原点に戻って、何を話し何を捨てるかという選択をしっかり判断したいと思います。
身近なひとつの負の体験がこれまでのワークを通して具体的に形づいたことに感動を覚えると同時に、今私の周りにあるこのペットボトルの水やパソコンなどの商品がワークで私が体験したような取り組みを経て製品になったと思うととても感慨深いです。
教科書では単語や仕組みを覚えるだけで終えてしまう知識も、この活動は実際に活用するところまで繋げることができるのでとても楽しいです。意欲的姿勢となり、より一層新たな視点や考え方をと吸収できていると思います。成果報告会に向けてこれからの活動も尽力して参ります。
また、聴講生として数名の方が参加してくれました。このPandoを通しても岩尾ゼミの魅力を伝えられたらと思います。
今後もPandoに活動を報告させていただきます。
素晴らしいまとめです!
ちょっとしたコンサルタントの資料より良いと思います。
今後はさらに「思い」「ビジョン」のようなものも少しずつ考え、表現していけたらより良いと思います。
みなさんの急激な成長の様子に私も嬉しくなります。
投稿ありがとうございます!とっても見やすいです☺️
やりたいアイディアが多すぎたり、何を一番伝えたいのかを考えて少しずつまとまってきた回でしたね!
綿家さんとは一緒のチームで何度も話し合いながらアイディアをねって、私は凄く楽しかったです!発表まであと少し、チーム全員で楽しく最後まで活動しましょう!
アイデアが出ないという悩みはよく聞きますが、アイデアが多すぎるというのは良いですね!
結局大学は今期は閉鎖のままですが、それでもこれだけプロジェクトを進められていること自体、誇っていいと思います。
綿家さんありがとうございます!
レイアウトがとてもみやすく進化していて感動しました!内容もとても分かりやすく纏まっていて、綿家さんの人柄が溢れる記事でした!
記事にもある通り、私自身も教科書だけで終わらず実践を通して学べることはとても楽しく、新しい視点で物事を捉えることができるのでとてもワクワクしています!
成果報告会に向けてさらに内容を深くより良いものにできるように一緒に頑張っていきましょう!
オンラインでここまできたのは素晴らしいです。しかもまだ6月!
成果報告会も頑張っていきましょう!
早速pandoの投稿ありがとうございます!
色や文字の大きさ、線などで工夫してあり、とても見やすかったです。
各チームここで修正点や改善点などもたくさん見つかり大変だとは思いますが、Day7に向けて頑張っていきましょう☀️
Day7の次はついに発表会ですね。ちょっと短い気もしますが、本番はこれからの人生で、これはあくまで練習ですからね。みなさんお疲れ様です。