模擬国連の教育的価値 【番外編、新型コロナウイルス】

こんにちは、もぎこみゅ! メンバーのみたけです。

今回は「模擬国連の教育的価値」 番外編となります!


過去三週にわたって「模擬国連の教育的価値」について紹介してきましたが、

今回は少し話題を変えて、現在世界的に多大な混乱を生じさせている

「新型コロナウイルス」

について模擬国連との関連性などを含め、お話をしていこうと思います。

ということで、現在世界的に大きな問題となっている「新型コロナウイルス」
全世界規模でウイルスが蔓延し、WHO(世界保健機関)により同一感染症が短期間に世界的に発生する「パンデミック」であると認定され、私たちが未だに経験したことがない未曽有の事態となっています。

世界規模で(5月28日現在)
感染者は約569万人、
死亡者は約35万人

となっており、各国での感染拡大対策が続けられていますが、なかなか出口が見えない常態となっています。地域による差異はありますが、このデータから感染拡大による被害甚大であることが確認できるのではないでしょうか。

更に感染拡大により世界各国の医療現場はひっ迫し、医療物資などが足りずいわゆる
「医療崩壊」が起こってしまっている地域も少なくありません。厳しい現場で対応にあたる医療従事者へのケアなども現在の大きな課題の一つです。

また、新型コロナウイルスによる世界の混乱は、世界経済にも大きな影響を与えています。まず世界でも有数の経済大国である中国がその影響を受けることにより、様々な産業に影響を及ぼしました。そして各国では感染防止のための外出制限ならびに休業措置が多く取られ生産、消費活動が行われづらくなります。これらを基にした世界通貨基金(IMF)の試算によると世界GDPの2020年の成長率は−3.0%となり、世界規模で経済的な打撃を受けることは避けられないでしょう。

この未曽有の危機に各国では様々な対応がとられています。打ち出される政策の内容もその国の特徴が反映されている場合が多く、一つ一つを見ていくと新たな発見がありとても興味深く、コロナ禍での世界情勢を分析するにあたって重要な資料と言えるでしょう。

ここまで少し新型コロナウイルスとその影響を少し紹介してきました。
しかし、これらの影響はまだ氷山の一角であり、世界にはこれら以外のまだまだ多くの課題が山積していることを頭に置いておかなければなりません。

では、この新型コロナウイルス模擬国連にはどのような関連性があるのでしょうか。

学生団体もぎこみゅ! では先日、日本で初と思われるオンライン模擬国連を実施しました。本来、模擬国連というのは対面式で行われるものなのですが、外出自粛期間でも同じことが出来るのではないかと考えオンラインで一連の議会のプロセスを行いました

新型コロナウイルスの感染防止対策として行われたオンライン議会でしたが、今までほとんど実施されることのなかった遠隔での模擬国連開催に対して大きな可能性を見出すことが出来たと思います。

そんなオンライン議会の中で議論されたのが
「新型コロナウイルス対策における各国間の協力」についてでした。

そこでは途上国に対する経済的、物質的支援策各国間での情報共有の在り方など、参加者たちがそれぞれ担当の国の立場に立って話し合いを行いました。

過去の「模擬国連の教育的価値」シリーズでも何度か言及しましたが、特にこのような世界規模で深刻な問題に対して、自身が今生活を行っている国とは全く違う立場の国を担当することにより、世界各国で何が起こっているのか、どのような対策が取られているのか、などを肌で感じることが出来ます。情報を得るだけではなく、実際にその国の立場に立って議論を行うことにより更に理解が促進され、客観的に世界の情勢が見渡せるようになります。

そうすることによって、現在の世界における新型コロナウイルス問題に対する新たな国際的な視点が養われるのです。医療物資が困窮している国、経済的に大きな打撃を受けている国、または比較的感染を抑えることが出来ている国。様々なケースを分析、評価することによってこの難しい状況に、散見されるデマなどに惑わされることなく一人の国民として対応できる術を模擬国連を通じて学ぶことが出来るのではないでしょうか。


いかがでしたでしょうか?

今回は【番外編】と題して新型コロナウイルス問題を取り上げてみました。
学校や経済活動も徐々に再開され、「新たな生活様式」のもと日常を取り戻しつつある社会ですが、未だ感染拡大は続いている状態です。皆さんも十分お気をつけていただければと思います。

ご意見、ご質問等ございましたらコメント欄までよろしくお願いします!

では、また来週~(@^^)/~~~