はじめまして
早稲田大学政治経済学部政治学科一年の小池です。
風の会ではファンドレイジング事業部のメンバーとして活動しています。
将来は外交官に興味に興味を持ちつつ、いろいろな可能性を模索中です。それでも、どんな職業に就くにしろ、「知識人」でありたいと思っています。
最近、専門家やジャーナリスト以外の人が、ニュース番組のコメンテータとして出演しているのをよく目にします。もちろん、専門家とは違う庶民の感覚を取り入れることは意味があると思います。しかし、そうした人たちが知識よりむしろ感情にまかせたコメントをし、そのようなコメントの方が視聴者に受け入れられる風潮があると感じます。そして、専門家の論理的な意見がかえって反発を買うことさえあります。
ニュース番組に限らずとも、知識、理性より感情が重視されてしまう場面はとても多くあります。それは国際協力やボランティアも例外ではありません。例えば、教育支援においては、途上国での女子教育が解決すべき課題として頻繁に取り上げられます。男尊女卑が根強くのこる社会で、学びたくても学べない少女たちを何とかして助けたい、支援したいと思う感情の働きはごく自然で、まっとうなものだと思います。しかし、本当にその問題を解決しようとしたら、女子教育と同じか、それ以上に男子教育も変える必要があるはずです。感情優位の思考は、感情を強く動かす存在、つまり可哀そうな存在だけに注目してしまい、視野を狭めてしまう可能性があります。
その点、風の会は強いと思います。個性豊かなメンバーの多い風の会ですが、意見しやすく、互いを尊重する雰囲気があります。そして、一人ひとりが熱意を持ちながらも客観的に物事を考えようと努めています。もちろん、知識、理性が絶対的なものだとも思いません。その点においても、風の会では学生ならではの視点、感性が活かされています。
私は大学生活、そして風の会での活動を通して、多くの知識を身に付け、感性を磨き、真の知識人を目指したいと思います。