初詣

 皆さんこんにちは。
 Vent arrière月曜担当の白川です。

 今回私はもうすぐ2020年も終わるということで、「初詣」について書いていこうと思います。

 皆さんは、初詣は大晦日の夜にお寺や神社へ行って、年が明けたと同時にする派か、元日の昼間以降にする派かどちらですか?ちなみに私は、大晦日は家族と一緒に紅白でも見ながらまったり過ごし、そのままぐっすりと寝て、元日の昼間以降に一人で初詣に行く派です(どうも夜に行くのは寒いし眠いしで行く気がなくなるんですよね)。ですので私は毎年、年越しは暖かい布団の中で迎えます。

 そもそも初詣とは何なのか、どういった意味があるのか考えたことはありますか?ただ単に昨年の感謝を伝え、お願い事をして、おみくじを引く年明け最初のイベントだと思っていませんか?すこし歴史を見てみると、来年の初詣は今までとは違った気持ちでできると思いますのでぜひ覚えて帰ってください。

 「初詣」と呼ばれるようになったのは大正時代のことで、その由来は平安時代からある「年籠り」(としごもり)という風習です。これは家長がその地域の氏神様(同じ地域にすむ人々で共同で祀られている神様)が祀られている社寺に大晦日から元旦まで寝ずに籠り、新年の安全や豊作を祈願するものでした。それがやがて、大晦日にお参りをする「除夜詣」と元旦にお参りをする「元日詣」(後に初詣となる)に分かれました。この元日詣は江戸時代頃まで「恵方詣」と呼ばれ、その年の恵方の方角にある社寺へお参りに行っていたのでそう呼ばれていました。

 しかし、交通網の発達により恵方の方角に限らず、自由に好きな社寺へお参りへ行けるようになりました。また鉄道会社が宣伝のためにと「今年の恵方はこっちだよ」とそれぞれいうので、正しい方向がわからず恵方詣の風習が薄れていきました。そうした流れの中で元日詣が現在の初詣へと変わっていきました。

 以上が初詣の主な歴史です。なんとなく行ってきた初詣にもこのような歴史があるのです。またお寺と神社でも参拝方法が違いますし、さらにいえば各お寺や神社の中でも独自のものがあったりします。

 さて、皆さんは今年の大晦日はどのように過ごしますか?また来年の初詣は何をお願いしますか?

 ではまた来週✋

関連記事