8.働きがいも経済成長も

 皆さんこんにちは。
 Vent arrière月曜担当の白川です。
 明けましておめでとうございます。今年も記事を通して異文化理解に努めてまいりたいと思いますので、これからもぜひ私たちの記事を読んでください。

 さて、今回はSDGsの目標8「働きがいも経済成長も」ということについて書いていこうと思います。これは、すべての人々のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産可能な完全雇用およびディーセント・ワークを推進すというものです。簡単にいえば、立場や身分などは関係なく、みんなが働きがいのある人間らしい仕事をすることで経済成長をしていこうというものです。いくら経済成長が著しくても、働いている人間がそこにやりがいを感じていなければ、それは一時的なもので終わると思います。長期的な経済成長をしていくためには、労働者の収入や健康、就業機会などを平等にする必要があります。この目標8はそういった社会を目指すためのものなのです。

 ではなぜこのような目標がSDGsに組み込まれたのでしょうか?SDGsが採択された2016年のGDP成長率は3.1%と2010年からの6年間のなかで最低でした。その背景には2008年に起きたリーマンショックがあります。リーマンショックによって失業率が上昇し、経済成長も低迷していきました。この状況を受け、SDGsに経済成長を推進する目標が組み込まれたのです。

 ここで皆さんに考えてほしいのは今の状況です。コロナウイルスの影響でリーマンショックの時と同じように失業者が増加しています。さらに有効求人倍率も一時は1.03まで下落し、経済の状況は非常に厳しくなっています。さらに1月7日から1都3県に緊急事態宣言を再発令することも決定し、事態はいまだ悪化したままです。

 こういった状況の中で私たちに何ができるのか、考えてみてもあまり想像できないと思います。ですがなにも大きなことは成し遂げなくても、事態を収束に向かわせるために自らの行動を見直したり、社会をしっかりと見ることで、いざ自分が働き出したときに何が必要か考えることもできると思います。
 これから先の社会を担っていくのは私たちのような若い世代です。2030年に少しでも経済成長が良い方向へ向かっているように、小さなことから始めていきましょう。

 ではまた来週✌

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