イスラエル、ガザ地区との間で停戦合意

 皆さんこんにちは。
 Vent arrière月曜担当の白川です。

 今週のテーマに沿って、私が興味を持った世界のニュースについて書いていこうと思います。私が気になったニュースは「イスラエルとガザ地区との間での停戦合意」です。中東ではパレスチナ地域をめぐり、長きにわたって紛争が続いています。今回の停戦合意は今月10日からイスラエルとガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスとの間で11日間続いた戦闘に対する停戦の合意です。

 今回のような紛争が起きていることや「パレスチナ問題」という言葉を聞いたことがある人は多くいると思いますが、それがなんなのかしっかりと理解している人はあまりいないのではないでしょうか?私自身、今回のニュースを見るまではほとんど無関心で、知識もゼロでした。しかしSNSなどで現地の映像を見たときに衝撃を受け、興味を持ったので、これを機にパレスチナ問題について少し調べてみました。(まだまだ理解し切れていない部分も多いのでわかりにくいと思いますが、ざっくりと説明していきます)

 <そもそもパレスチナ問題とはなんぞや>
 一言で言えば聖地エルサレムをめぐる争いです。エルサレムは皆さんご存じ、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の三つの宗教の聖地です。エルサレムをめぐって遡ること11世紀、十字軍の頃から揉めているのです。

 <第一次世界大戦>
 イギリスの三枚舌外交によりアラブ人、ユダヤ人、フランス・ロシア(当時の三国協商)の間で当時オスマン帝国が治めていた領土の分配が問題となりました。このときユダヤ人は散り散りになっており、ほとんど自分たちの領土がなく、戦後はイギリスがパレスチナを管理していました。

 <第二次世界大戦>
 領土のないユダヤ人がナチスによって虐殺されます。これによってユダヤ人たちはユダヤ人国家をパレスチナに建設する運動(シオニズム運動)を起こします。そして一部の過激派が管理していたイギリス人に対してテロを起こしますが、イギリスは第二次世界大戦によって疲弊していたため中東の方まで手が回らずパレスチナから撤退します。

 <撤退したイギリスはパレスチナ問題を国連に委ねる>
 国連はアラブ人とユダヤ人に対して領土の分割をし、ユダヤ人は分割された土地でイスラエルを建国しました。このイスラエル建国を機に中東戦争(アラブ諸国VSイスラエル)が起こります。このときイスラエルのバックにはアメリカがついていました。そしてイスラエルは中東戦争に勝利し、パレスチナの全土を手に入れます。
 しかし、全土はひどすぎるということで「パレスチナ解放機構」というものを作り、少しではありますがアラブ人に領土が分けられるようになります(次項にて)。分けられると言うよりもアラブ人が奪い返していくという方が適切かもしれません。というのも、パレスチナ解放機構は話し合いで領土を分けるはずだったのですが、アラファト議長になってから戦闘化していきました。過激派によるミュンヘンオリンピックのイスラエル選手団に対するテロなどでパレスチナの解放を求めていきました。

 <オスロ合意とハマス>
 ミュンヘンオリンピックのテロが世界中に報道され、世界的な問題となりました。そしてノーベル平和賞を授与する場所があるノルウェーが仲介となり、オスロ合意がイスラエルとアラブとの間で結ばれます。これにより現在のような領土になっているという訳です。その後、アラブ人によるパレスチナ全土の奪回を目標とするハマスがガザ地区で結成されました。ハマスはオスロ合意には断固反対で、このハマスとの間で現在でも武力衝突が続いているわけです。

 ざっくりと説明しようとしてもこれだけ長くなってしまいました💦それもそのはず、宗教の問題やそれまでの歴史的背景がすべて絡みこの問題が起きているのですから。私の説明でわからなかったという方は是非自分で調べてみてください。日本にいてはほとんど起こりえないであろう問題ですが、自分の世界が広がると思いますよ。
 ここまで読んでくれてありがとうございます。長くなってしまい申し訳ありません。
ではまた来週✋

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