私が思うこの事業の魅力は、①大切な仲間ができること②子どもの成長に関わることができる③やればやった分だけ返ってくることです。メイン事業のおのみち100km挑戦隊では本気の暑い夏を創ることができるのがとても楽しいです!
①大切な仲間ができること
私がこの活動と出会ったのは大学1年生の秋のことで、当時参加していた別のボランティア活動がひと段落着こうとしていたころでした。学内のチラシなどは見ていたものの、本当に軽い興味で説明会に行ったのがきっかけです。100km歩いてみたかった、積極的な自分に変わってみたかった、子どもと関わる何かがしたかった、など様々な理由で広島県内の現在6大学から仲間が集まっています。いくら授業を真面目に受けて、部活にも参加して、学校の友達とも遊んで充実したと言えるような大学生活を送っていたとしても、この事業に参加していなかったら絶対に会えなかったであろう人たちと大学や学年を超えて出会うことができるのが素敵だなと思います。係りや推進チームを作りながらその仲間たちと一緒に苦労しながらも楽しんで活動していくことにとてもやりがいを感じられるし、好きな仲間がいるからというのがこの活動を続けている理由の一つにもなっています。
②子どもの力を感じることができる
1年を通して活動している私たちのメイン事業は夏のおのみち100km挑戦隊です。小学生が4泊5日かけて100km歩き抜くことをそれぞれの係りに分かれてサポートしています。親に半ば無理やり参加させられて、暑い中歩いて、宿泊地についてもクーラーはないし、周りは知らない子ばっかだし、足痛いし、早く帰りたい。そんな子どもももちろんいます。でも、1日目に泣きだすこともあったあの子どもが4日目には遅れず歩こうと歯を食いしばっている。全く知らなかった他の子どもを応援している。歩きながら笑ってくれている。そんな姿を見て私自身、係りの役目を果たすのにもっと頑張れるなあととても力がもらえます。参加者小学生が何十人といる中で全員が自分の足で100kmを懸命に歩いている姿をみて、思わず涙が溢れました。
③やればやった分だけ返ってくること
開催趣旨の最初に青少年健全育成(体験学習)と掲げていますが、1年間を通して行われる研修では人との関わり方やものの観方・考え方など様々なことを学びます。例えば人とのコミュニケーションについて学んだあとに、授業中のグループディスカッションでグループの人の意見を、目を見て笑顔でうなずきながら聞くように意識しました。すると相手もこちらを見て話してくれるし、ディスカッション自体が活発になったと思った場面が何度もありました。そのほかにも通りすがった人への挨拶や、初対面の人との会話も気楽にできるようになったし、何より私自身人と話すときに笑顔でいることが増えました。学んだことを日常生活で活かしていくと、その分人生が豊かになっていくなあといつも感じています。また、子どもの100kmの完歩をサポートするための準備や学習支援事業を企画運営すること、地域の行事に参加する中で計画性や目的を見失わないことを体験を通して身に付けることができました。失敗をしてもいいからそこから学んでほしいとこの事業ではよく言われています。時間の創り方、企画の進め方、ホウレンソウのいろはなど、本気で取り組んできたから社会に出て必ず役に立つ多くのことを身に付けることができました。
夏のおのみち100km挑戦隊ではたくさんの係りに分かれて子どもたちの100km完歩をサポートします。それぞれが使命感をもってそれぞれの役割を全うすることで初めて子どもたちに感動を届けられます。お互いの姿は見えなくても、支え合って仲間とともに100kmを創れることがとても楽しいです。