【3Dモデリング】Photoshop CC+Dimension CCで3Dモデルを作成する

こんにちは。デザイナーのyumiです。

先日、コスメのパッケージデザインを作成する機会がありました。
そのためのプレゼン資料は、クライアント様にできるだけ完成に近いイメージをお伝えしながら提案したいけど、「Photoshop」では難しいし時間がかかります。
新しいソフトを導入するのも学習コストなどが気になります。

何かいい方法がないか探していたところ、「Dimension CC」というものがあるのを知って、使ってみたら良い感じにできました。
なので今回は、直感的に操作できる「Dimension CC」で完成イメージを作成していきたいと思います!

「Dimension CC」とは?

"Adobe Dimension CC(旧Project Felix)は、2Dと3Dアセットのリアルな合成が簡単にできるグラフィックデザイナー向けの3Dツールです。製品画像やパッケージデザイン、ブランドロゴ入りグッズなどを実際のシーンで視覚化できます。"

要するに、平面を専門とするデザイナーでも、3Dモデルを簡単に扱うことができ、3Dモックアップを手軽に作ることができるデザインツールです。

今回、作成する完成イメージはこちらです

・パッケージ:容器に貼るタイプのラベル
・容器(3種):既存のもの、イメージを伝えて作ってもらうもの
・石鹸はロゴを刻印



【合成する前】
作ったラベルを置いただけなので、イメージが湧きづらいですね。

これでは、クライアント様に見ていただいてもコミュニケーションが取りにくそうです。



今回の制作で「Dimension CC」でできること

・パッケージ:チューブ容器
・ラベルを容器に巻き付いた状態に変形、ライティングを調整(光沢と影を与える
→その後「Photoshop」でパッケージの写真に合成する

「Dimension CC」を使うと、アセットにピッタリな容器があれば色や素材、光沢が簡単に与えられます。なければ、「Photoshop」で合成するまでの準備が楽にできてしまいます!

まずは容器に貼るラベルのデザインを用意しましょう

ラベルを作成するのは、Photoshopでも「Illustrator」でもどちらでも問題ありません。ただし、世間一般のロゴデータは基本的に「Illustrator」のパスデータが必要になるケースが多いため、特殊な事情がない限りは「Illustrator」で作成しましょう。

作成したロゴデータは、ライブラリへ

ライブラリ」パネルにドラッグして登録すると、「Dimension CC」の「Creative Cloudライブラリ」パネルにも自動的に表示されます。「Dimension CC」での作成にはこのライブラリが必須となるので、わかりやすい新規ライブラリを作成しておくことをおすすめします。

「Dimension CC」で容器を作成

クレンジングのチューブ容器を作成します。「アセット」のパネルのすべてのモデルにチューブのモデルがないので、「すべてのモデル」の最下部にあるAdobe Stockの中から無料で使えるチューブ容器を探し、選択します。「tube」と検索するとイメージに近い無料のモデルが見つかりました。

チューブ容器は2つのパーツ(フタ、ボディ)から構成されており、ベースカラーや発光、メタリック、透明度、ライティングの調整ができます。

ラベル(デカール)の調整

次にラベルのデザインを容器に直接ドラッグ&ドロップして貼り付けます。
このオブジェクトは「シーン」パネルに「decal(デカール)」として登録されます。デカールの位置や大きさは、円形のハンドルをドラッグして調整します。

「Dimension CC」で容器を作成できる場合はこれで完成です!

キャプチャを撮り、「Photoshop」でパスを抜いて使用しましょう。
(※レンダリングでpsdデータを書き出すこともできますが、時間がとてもかかり、ラベルの色が薄くなりました。)

「Dimension CC」で容器を作成できない場合は?

容器の写真に、「Dimension CC」で容器のラベルが巻き付いている画像を作成し、パスを抜き、合成する事を想定して、容器の写真に近い太さのモデルを選び、写真と同じ角度に調整します。

キャプチャを撮り、「Photoshop」でパスを抜いて容器の写真に合成しましょう。

【合成後】

「Photoshop」で作ったら面倒くさいであろうラベルの加工が「Dimension CC」で簡単に作成できました!

ぜひ「Dimension CC」を使って3Dモックアップを作ってみてください。


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