孫子兵法のような古典には、心得を凝縮させた表現が多く、我々の心に印象深く残ります。
誰もが知っている有名な一節、
知彼知己、百戦不殆
相手を知り、自分達のことを知っていれば百戦しても危ういことはなかろう、ということですが、その前後の説明から読み取ると、相手以上に己を知り、備えることが重要であるという思考が伝わってきます。
当たり前のことですが、相手を知り尽くすことは出来ないこともあるし、相手をコントロールすることは出来ないけれど、己を深く理解し、備えを怠らぬことはコントロールできることが多いわけです。
受験に当てはめると、本番の入試問題に何が出題されるかや、どのような傾向に変化するかは、コントロールできるものではないけれど、自己分析し、的確な努力をして備えることはコントロールできるというわけです。
もちろん、大学側が入学者に何を求めているのか、どのような学力、どのような水準の能力で選別しようとしているのか、そして過去の傾向や変化の傾向から推察して、相手を知ることは必要です。志望校で求められる学力水準を早期に把握しておくことも必要です。
そして、それぞれの学問とは何のためのものか?どのような能力が必要であるか?どのように習得するのが効果的であるのか?といった学問そのものを理解することも重要です。
更に言えば、我々は何のために学び、どのような能力を獲得しようとしているのか?学問の背景にある自然の摂理とは何か?人間とは何か?ということに目を向けて理解を進めていくことも重要です。
その上で、やはり己を知ることが学習や受験においては何より大切なことです。己の現時点での力量を見定めること、何が出来て何が出来ないのかを見定めること、不足している理解に向き合い、知識の理解やそれを応用して問題を解く力を向上させる為にどのような学習努力が必要であるかを見定めること、そのような自己把握と研鑽は己の内に真摯に向き合えば見えてくるものです。
まず守りを固めるということは、基礎と基盤能力を磐石にするということです。知識や解法の暗記と、それを使いこなす訓練だけでもそれなりの水準にはなりますが、料理の本質を知らずにレシピを沢山覚えて調理出来るように訓練するだけでは、料理人としての限界がきます。そして、その知識は料理にしか使えません。
料理を深く理解し、おいしい料理のレシピを組み立てる力そのものを身に付ければ、食材や調理環境の変化にも対応することができ、その組み立てる能力は料理以外のことにも流用できる基盤となる能力にもなります。
料理の鉄人は料理の基礎と基盤能力が磐石なのです。レシピをいくつでも作り出すことが出来る上で、多くの知識とレシピの引き出しも持っています。
それは受験や学習、職業、人生、それぞれの達人となるためにも同じく必要なことでしょう。
そして、その創造的なアプローチは、料理を楽しみ、受験勉強にも楽しみを見出だし、学びことを楽しみ、働くことを楽しみ、人生を楽しむためにも効果的です。
知彼知己、百戦不殆
受験も、あらゆる学びも、仕事も、人生も、その対象を知りながら、己を深く知り、自らを制御することで、"殆うからず"となるのです。
誰もが知っている有名な一節、
知彼知己、百戦不殆
相手を知り、自分達のことを知っていれば百戦しても危ういことはなかろう、ということですが、その前後の説明から読み取ると、相手以上に己を知り、備えることが重要であるという思考が伝わってきます。
当たり前のことですが、相手を知り尽くすことは出来ないこともあるし、相手をコントロールすることは出来ないけれど、己を深く理解し、備えを怠らぬことはコントロールできることが多いわけです。
受験に当てはめると、本番の入試問題に何が出題されるかや、どのような傾向に変化するかは、コントロールできるものではないけれど、自己分析し、的確な努力をして備えることはコントロールできるというわけです。
もちろん、大学側が入学者に何を求めているのか、どのような学力、どのような水準の能力で選別しようとしているのか、そして過去の傾向や変化の傾向から推察して、相手を知ることは必要です。志望校で求められる学力水準を早期に把握しておくことも必要です。
そして、それぞれの学問とは何のためのものか?どのような能力が必要であるか?どのように習得するのが効果的であるのか?といった学問そのものを理解することも重要です。
更に言えば、我々は何のために学び、どのような能力を獲得しようとしているのか?学問の背景にある自然の摂理とは何か?人間とは何か?ということに目を向けて理解を進めていくことも重要です。
その上で、やはり己を知ることが学習や受験においては何より大切なことです。己の現時点での力量を見定めること、何が出来て何が出来ないのかを見定めること、不足している理解に向き合い、知識の理解やそれを応用して問題を解く力を向上させる為にどのような学習努力が必要であるかを見定めること、そのような自己把握と研鑽は己の内に真摯に向き合えば見えてくるものです。
まず守りを固めるということは、基礎と基盤能力を磐石にするということです。知識や解法の暗記と、それを使いこなす訓練だけでもそれなりの水準にはなりますが、料理の本質を知らずにレシピを沢山覚えて調理出来るように訓練するだけでは、料理人としての限界がきます。そして、その知識は料理にしか使えません。
料理を深く理解し、おいしい料理のレシピを組み立てる力そのものを身に付ければ、食材や調理環境の変化にも対応することができ、その組み立てる能力は料理以外のことにも流用できる基盤となる能力にもなります。
料理の鉄人は料理の基礎と基盤能力が磐石なのです。レシピをいくつでも作り出すことが出来る上で、多くの知識とレシピの引き出しも持っています。
それは受験や学習、職業、人生、それぞれの達人となるためにも同じく必要なことでしょう。
そして、その創造的なアプローチは、料理を楽しみ、受験勉強にも楽しみを見出だし、学びことを楽しみ、働くことを楽しみ、人生を楽しむためにも効果的です。
知彼知己、百戦不殆
受験も、あらゆる学びも、仕事も、人生も、その対象を知りながら、己を深く知り、自らを制御することで、"殆うからず"となるのです。
私の本も取り上げていただき、ありがとうございます!
コメントありがとうございます!岩尾先生とは考えが近く、また学びも多く、とても有難く思っております!