今回のテーマ「多頭飼育崩壊」
学内の木々が紅葉してきて風景はぐんと秋に近づいたのに気温はもはや秋超えて冬ですね。パトロールで餌を上げている猫たちも冬支度に向けてかより一層エサを食べる量が増えたと思います。さて、今回のテーマは多頭飼育崩壊についてですが、私はこのサークルに入ってしばらくはこの言葉さえ知りませんでした。この記事を読んでいる人がどうかはわかりませんが、言葉は聞いたことがあってもよく知らないという人は多いのではないでしょうか。
多頭飼育崩壊とは、言葉の通りペットを多く飼いすぎてしまった飼い主が、その頭数が増えてしまったために飼育不可能となってしまう状態のことを指します。これだけを聞いてみなさんはどう思いましたか?飼い主の無責任さにあきれてしまいますか?飼い主が全て悪いと思いますか?もちろん飼い主に非がないわけではありません。しかし、多頭飼育崩壊が起きてしまう一因として飼い主の善意や優しさが関係している場合もあるそうです。
ここでは多頭飼育崩壊の原因を3つ紹介していこうと思います。
1つ目は、営利目的で仕入れた動物たちが無秩序な繁殖をし、買い手も見つからず飼育不可能になってしまったケースです。
動物を商品として無責任に扱うこの行為は非常に許せがたいものがあります。
2つ目は、一度保護した際に周りから称賛を得られたことでその時の快感を忘れられず自分のキャパを超えてまで保護しようとして、飼育不可能になってしまうケースです。
そして3つ目は、野良に対して「可哀想」という同情が募りすぎて、多くの動物を救おうとした結果最終的に飼えなくなってしまうケースです。
下2つのケースについては、孤独感から承認欲求が強くなったり頼られたいと持続的に感じたりして、事態が悪化してしまうこともあるそうです。
誰かに認められるためのツールとして動物を使って最終的にその動物を危険に晒すのはどうかと思いますが、スタートは善意や優しさで動物を保護していることが多いので一概にその人だけの責任とも言えないんじゃないかなと私は思います。
多頭飼育崩壊は放置しているとどんどん事態は悪化してしまいます。しかし、多頭飼育崩壊を起こしまうご家庭は孤独な方が多く、近所の人からも白い目で見られ、知識もないゆえに誰にも頼ることができない人も多いそうです。
私は先日、サークルの活動として多頭飼育崩壊のお家に伺う事がありました。その方は、身内にも頼ることができず、金銭的な問題でもどうすればいいのかわからない。でも、なんとかしなければいけないのはわかる。そのようなことをおっしゃっていました。私の勘違いかもですが、その人は少し怯えている感じもして、多分周りから今までひどい言われようをしていたのかなと思いました。
【人と猫の共生】これは私達のサークルの理念で、このような問題にも深く関わっていかなければならないと感じました。TNRを推進すること、啓蒙活動を行うことも大枠としてとても大事な活動だと思いますが、実は猫を救うとともに人の心も救っていかなければ、本当の共生にはつながらないのかなと感じます。そういう点では多頭飼育崩壊解決を通して、多くの人と猫を救えたらと思います。
余裕を持てるには常に万事に備えることですね。
これからも日々発信していきましょう!!!!