今日は、最近で1番幸せを感じた時のことを話そうと思う。
久しぶりに父と母と、小さい時のアルバムを見返した。
そこに写ってるのは、ママの大きくなったお腹を触りながらカメラに向かって満面の笑みを浮かべる私と、そんな私を嬉しそうに見つめるママ。きっとカメラマンはパパ。そして、ママのお腹の中にはマナカがいる。
アルバムをめくると、ニッコリとした笑顔でダブルピースをしている私がたくさんいる。
ママもパパも今より若い。髪の毛も今より多い。
私はカメラに映るのが好きだったのかな?
たくさん映ってる。
それとも、ママとパパが私のことを撮るのが好きだったのかな?
動物園のゾウの前で、ゾウポーズをしているわたし
真剣な眼差しで雪だるまを作っているわたし
マナカとお揃いの洋服を着てピースしているわたし
海で泳いでいるわたし(ちょっとむっちりしている)
ピアノの発表会でガチガチに緊張しながらピアノを弾いているわたし
いつもよりおめかしをして赤い口紅をつけて喜んでいるわたし
運動会で走って転んでいるわたし(相変わらずの運動音痴みたい)
マナカと一緒にプリンセスごっこをしているわたし
パパと結婚する!って約束してパパにチューしてるわたし
ママとパパが笑いながら、
小さい時はリリカもマナカも可愛かったなー。
って言ってる。
おちゃらけて、ひょうきん者の私はいなくなってしまったのかもしれない。
ダブルピースをして、ちょっと澄ました顔で、高い位置にツインテールをして、家の前でポーズをするなんて、もう出来ない。
少しずつ家族4人で食卓を囲む時間は減って
顔を合わせてもなにを話したらいいのかわからなくて
家族の時間の優先順位はいつのまにかすごい下がってる
だけど、思い出の中にはおんなじ笑顔でカメラに映る4人がいる
幸せって思い出を共有することなのかもしれない
幸せって気づくものなのかもしれない
幸せって愛されてることを感じることなのかもしれない
立教大学 3年
滝本莉々香