WANDAモーニングショットから学んだブランドのポジショニングの重要性

 自分が高校生のときに好きだった缶コーヒーでWANDAモーニングショットがあるので、そちらを例にとって、今STUDY FOR TWOで担当しているブランディングにおいてポジショニングがいかに重要であるかを伝えたいと思います。

 商品の説明をするとWANDAモーニングショットは、その名の通り、「朝に飲むコーヒー」というポジショニングをして発売されていて、そのCMでは朝のオフィスでサラリーマンがモーニングショットを飲むというものでした。よくある缶コーヒーのブランドでは今までなかった、”朝専用”という目線で宣伝をしているので朝に自販機に立ち寄る人から選んでもらいやすいという特徴があります。また、CMにサラリーマン風の人が出現するのは缶コーヒーのCMとしては珍しいので見る側からは意外にみえそうですが、”朝にコーヒーを多く飲むのは通勤をするサラリーマン”という、隠れていたニーズをしっかり理解して宣伝をしていることが分かります。

 このことから、WANDAが行ったことからポジショニングの重要性が分かると思います。それ以前はサラリーマンに向けた小型の缶コーヒーはそのCMがなく、ほぼ未開拓の市場であったと思います。どの缶コーヒーブランドでも、未開拓の市場(サラリーマンへの缶コーヒー)を発見して、伝えたい人であるサラリーマン風の人をCMに登場させるだけでは普段のCMと視聴者は区別がつかず、見逃されてしまう可能性が高いと言えます。ですが、WANDAは「朝専用」という特徴を、普通なら朝にしか飲まれない機会損失により渋りそうなのに、あえて商品に付与することにより、通勤中のサラリーマンからブランドを認識してもらい、結果としてサラリーマンに買わせるということに成功したと言えます。つまり、商品を伝える時に「朝専用」などのポジショニングすることが、宣伝対象のライフスタイルや性格などに寄り添った広報ができ、それは普通に伝えるよりもより効果的であると言えると思います。また、モーニングショットのポジショニングにはさらなる効果があり、「WANDAモーニングショット」=「サラリーマンが飲むもの」という認知が広がったことにより、以降ににWANDAというブランドで発売する缶コーヒーは「サラリーマンが飲むもの」という認識をされた状態で売られることとなり、未成熟な缶コーヒーのサラリーマン市場において優位であることができる効果を見込めることになります。

このようなブランドにおけるポジショニングを私たちの団体にも活用できるようにしていくのが、自分がいるブランドチームの目標であり、自分自身がやってみたいことでもあります。




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