ビジョナリーに生きる

 こんにちは。一般社団法人STUDY FOR TWO学生副代表の北野昂大です。今回の記事では、ビジョナリーに生きるということについて書こうと思います。


ビジョンって

 現在、私は23卒の就活生です。就活生になって一番聴いた言葉は、自分の人生をどう生きたいか、自律型キャリアを積みましょうというものでした。終身雇用制の衰退と、ジョブ型採用という言葉の普及、人生100年時代等々、私たちは今まで以上に自分自身の人生と向き合う必要が今の大人たちが大学生のときよりもあると思っています。実際、結婚しないの?子どもを持たないの?という疑問に関して疑問を投げかける記事もよく見られますよね。多くの企業も企業理念やビジョンを示し、政府もSociety5.0というビジョンを掲げています。ところでビジョンってそもそもどのような意味を持っているのでしょうか?weblioで検索すると理想像、視力などが出てきます。その中で私はビジョンをこう定義します。ビジョンとは人生のタイトルであり、人生の目的地である。人生100年の中で自分という人生を映画にしたときにその映画にどんなタイトルを付けるか。自分はどんな道を選択し、生きていくか。これを指し示すのがビジョンだと考えています。

ビジョンの存在意義

 では、なぜビジョンが必要なのでしょうか。理由は簡単です。私たち人間は常に未来に向けて歩む生き物であり、未来が見えないと私たちは自分自身の人生を生きることができないからです。キルケゴールの言葉を借りるのであれば「人生は後ろ向きにしか理解できないが、前を向いてしか生きられない」のです。想像してみてください。どこに行くかわからない回送電車にあなたは乗るでしょうか?知らない人の車に乗ってはいけないと言われるのはどうしてでしょうか?これらに共通するのはどちらも行き先がわからないです。逆に言えば私たちは常にビジョナリーに生きています。行き先があるから特定の方向に向かう電車に乗る。何かを食べたいからスーパーに行く。私たちの行動を支配するのは自分自身の理想像です。さらにその理想像を基底するのは私たちの価値観です。次のセクションで、ビジョンの作り方について記していきます。

ビジョナリーに生きるには

 このセクションではビジョンの構成概念を記そうと思います。ビジョンとは人生の目的地であり、自分自身の価値観が社会の中で体現されたときの状態を示します。ビジョンとは人生の目的地です。ビジョナリーに生きる、つまりビジョンを目指すということはそのビジョンに向かっていく行動を選択するということです。では、行動を支配するものは何かと言えばあなたの価値観です。あなたが魚ではなく肉を食べる理由、一人で過ごすより誰かと過ごす理由があるはずです。それらを支配するのはあなたの価値観です。ビジョンについてもう一度確認します。ビジョンとは人生のタイトルであり、人生の目的地です。そして、それは価値観が他者に貢献するという意味で社会において体現された状態を示す性質があります。価値観とビジョンについて私の場合を例に上げます。私は大切な価値観が三つあります。一つは私のために生きること、一つは正しいと思う意見を常に持つこと、一つは自分と相手の意見が共存する共通の意見を作ることです。そして、これらが達成された状態が「各人の本質が開花し、各人が自分自身の人生を生きる助けになる」です。
 価値観とビジョンの間の中にあるポイントをいくつか記述します。一つ目は価値観を他者のために使おうとしたらどうなるか?です。人は他者との連関の中で生きる生き物です。そして、仕事は社会貢献であり人生の多くを占めます。つまり人生の本質は他者貢献です。だからこそ、価値観を他者のために適用した状態(=ビジョン)はどのような状態かを考えるのがポイントです。二つ目は価値観が自分自身を勇気づける文言にするとしたらどうなるか?ビジョンはあなたの人生の目的地です。しかしその目的地は非常に遠く、時折疲労困憊や挫折を伴います。しかし、私たちは生きなければなりません。苦しいときほど、目的地を見るのです。その目的地が本当に心から目指したいと思えるものであるとき、あなたはもう一度止めた歩みを進められます。人生は勇気の問題です。人生において一番の敵は自分自身です。他者のせいにしてもあなたは変われません。なぜならあなたの人生はあなたしか生きれないし、あなたのビジョンはあなたしか目指せないからです。だからこそ、求められるのは克己であり、考え、選択し、行動し、生きる勇気です。そんな長く、苦しい側面を持つ人生だからこそビジョンはあなたを勇気づけるものである必要があります。

ビジョナリーに生きるあなた

 長くなりましたが、本記事も本セクションで最後です。これまでで何かあなたのためになる部分があれば幸いです。ビジョナリーに生きるあなたはどんな姿になるかを最後にまとめようと思います。ビジョナリーに生きるとどうなるかを私自身の経験からお伝えします。一つ目は人生が楽しくなるです。目的地が定まるとどう生きようかを考えるのに非常にワクワクします。旅行のプランを立てるのって楽しいですよね。大事なイベントの前日って楽しいですよね。それと同じです。二つ目は応援してくれる人が増えるです。自分がビジョナリーに生きると応援してくれる人が自然と増えていきます。それほどまでに人は他者貢献の生き物であり、ビジョンに他者貢献の要素を含めているメリットだと思います。繰り返しですが、最後にもう一度確認をします。ビジョンとは人生のタイトルであり、人生の目的地です。
 長くなりましたが、本記事は終わりです。この記事を読んでくださったあなたがビジョナリーに生きる助けになれば幸いです。最後になりましたが、ビジョナリーに生きる教育を与えてくださった方々に改めて感謝申し上げます。ありがとうございます。

大久保裕貴
2021.11.17

北野さん、素晴らしい記事拝見させていただきました。ビジョナリーに生きる。まさに個の時代の到来に向けて必要なことだと思います。今まではある意味、ある程度線路の引いてある電車にみんなが載っていて、ある程度到着駅も、そして到着時間もわかる時代だったと思います。しかし、これからは、それぞれが自分の自家用車に乗り、行く先も、乗せる人も、それぞれが決めていく。車の数だけ目的地がある時代になるのだと思います。そのためには、「どこに行くのか」が大事になると思います。そして、そこにストーリーが必要なのだと感じます。ビジョナリーな人材が増えて、楽しい未来を築く人たちが増えてくるとうれしいですね。

北野昂大
2021.11.18

コメントありがとうございます!将来の社会人として、もっとビジョナリーな人を増やしていこうと思います!

大久保裕貴
2021.11.18

北野さん、楽しみにしています!もしよかったら、うちのセミナーでもそんな話しますよ!よかったら顔出してみては!?
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