中山とSUIJIと棚田の会のつながり

 SUIJIプログラムに参加することを決めたとき、私は日本人のメンバーとの間に心温まる素晴らしい関係を期待していました。 地元の人からこんなにも温かな歓迎を受けるなど思ってもみませんでした。

 SUIJIは、インドネシアの3つの大学と日本の3つの大学が続くサービスラーニングプログラムです。 私はそのプログラムに参加している大学の1つであるハサヌディン大学で学びました。 私は初めてSUIJIのようなサービスラーニングプログラムに参加したので(私は少しグループでの活動を苦手に思っていました)参加前に情報収集を行いましたが、とてもシンプルな活動だと思いました。 最初に何度かのフィールドワークを行い、次にその目的に基づいて何をしたいかについて話し合い、それから実行するというシンプルな方法です。かなり科学的な手段で進んでいくのだと思いました。しかし、私はSUIJIの活動に協力してもらうには地元の人々と仲良くしなければならないことを忘れていました。

 私の中山での最初の問題は、中山の年配の人たちと親しくなる事が難しいということでした。特に言語が障壁となりました。幸いなことに中山の地元の人々は本当にフレンドリーです。 中山に到着した初日は、そうめんや太鼓演奏によって地元の人に迎えられました。 彼らは私たちにその太鼓の叩き方を教えて下さいました。笹船の作り方教えてくれました。

 中山に来て2日目からはフィールドワークを始めました。地元の人に聞きたい質問がたくさんありましたが、自分の考えた質問が無礼なのではないかと心配していました。 幸いなことに、私たちの日本人メンバーは常に私たちの隣にいて、私たちの質問を翻訳してうまく中山の人に質問してくれました。私たちはフィールドワークを何度も行いました。そしてフィールドワークを通じて地元の人々の暖かさに気づくことができました。


 まず、地元の人たちはいつもおいしい食べ物をお裾分けして下さいました。スイカは地元の方の畑で採れたものです。我々がミカン農場を訪問したときはコーヒーを下さいました。それからそうめんも頂きました。とっても親切ですよね。それらのお裾分けは本当に私を中山の人々が本当に歓迎していると感じさせてくれました。私も何かをあげられるといいのですが、残念ながらそれはできませんでした。

 2つ目に、地元の人々は常にあらゆる活動において私たちを助けてくれました。 流しそうめんをしたいと言ったら、地元の人たちが竹作りの手伝いをしてくれます。 バーベキューパーティーでは、地元の人々が椅子とテーブルを持ち寄ってくれて、鶏肉と野菜を焼く作業も手伝って下さいました。その時地元の方が昨年のSUIJIのの写真を携帯で見せてくれたのを覚えています。 彼の言っていることが分からなくて戸惑いましたが、地元の人たちがこのSUIJIのプログラムに誇りを感じて、温かく見守ってくれていることが伝わってきました。

 また、地元の人々が米を収穫することを丁寧に何度も教えてくれたことは忘れられません。棚田で有名な中山地区。中山地区で採れるお米は美味しいです。また、棚田の景色や小豆島の恋を見るために多くの観光客が中山にやってきます。 収穫体験でお米を収穫するのがいかに難しいかがわかりました。 収穫中にいくつの米をだめにしたのか分かりません。 私たちの不器用さのために彼らの米の収量が減っているのではと申し訳なく思いました。しかしそんな私たちにも地元の方はアイスクリームをくれました。

 3つ目に日本のメンバー、特にアドバンスのメンバーと地元の方は本当に良い関係を築いていると思いました。彼らは本当にお互いをよく知っていて、以前からの知り合いのように見受けられました。SUIJIが終わってから、私は彼らが棚田の会のメンバーであることを知りました。そしてその後、私はSUIJIが中山での活動のうちの、ほんの小さなプログラムであることを知りました。棚田の会は1年を通じて地元の人たちと関わっています。虫送りに参加したり、湯船山から棚田までの水路を枯れ葉を除いてきれいにしたりします。私はこのSUIJIの期間に留まらない棚田の会の活動が本当に好きです。 私はこのような1つの村や地域に奉仕するために構成されたプロジェクトに参加したことがありません。彼らはSUIJIに加えて棚田の会の活動により地元の人々との強いつながりを持つことができます。 棚田の会の活動内容を見て私も参加したいと思いました。

 最後に中山地区の方々は私たちのプロジェクトを実現するために協力して下さいました。これはSUIJIの活動を成功させるためにとても重要なことだったと思います。 日本のメンバーが私たちのプロジェクトを発表した後、地元の人々が私たちのプロジェクトについて考えや提案をして下さいました。最初は外国人として、歓迎してくれる地元の人の温かさを感じましたが、それだけに留まらず私たちのプロジェクトに参加してくれたのを見て、本当に感動しました。 ここまで親身になってくれる人々は貴重だと思います。中山の人々は何年も前からSUIJIの活動を手伝ってくださっています。

 SUIJIが終わってインドネシアに戻り、その後も日本人メンバーがプロジェクトを続けると知り、本当に感動しました。 そして、地元の人々はその後も私たちの活動を助けてくださっています!!活動風景の写真を見て本当に感動しました。SUIJI中およびその後の私たちの活動への手助けについて、中山地区の方々に心より感謝いたします。 中山で体験したこと全てを忘れません。 そしてまた中山地区に行きたいと思っています。そしてその時は、地元の皆様に心からの感謝を伝えたいと思っています。


この記事は昨年の夏、SUIJIで一緒に活動したハサヌディン大学(インドネシア)のケリナが書いた記事を日本語訳したものです。原文は1つ前の投稿で紹介していますのでそちらもご覧ください。