こんばんは!!関東コアの田中翔子です🐱
突然ですが、支援の形っていっぱいあると思っていて、例えば他団体さんは開発途上国に学校を建てたり、本を寄贈したりなどなど…
たくさんのボランティア団体さんがいろんな形で寄付や寄贈などをしていると思いますが、なぜTFTは給食費を寄付しているのでしょうか???
TABLE FOR TWO(二人の食卓)の、開発途上国の飢餓と、先進国の肥満や生活習慣病の解消に同時に取り組む…というコンセプトなら、給食ではなくとも、栄養が摂取できる食べ物を寄付したりできるはずですよね???
なぜ給食費にこだわってを支援しているのかを自分なりに考えてみました!
⚠️他団体さんの活動を非難しているわけでは全くございません
私が一番大きいなと思っているのは、給食があることは学校に行くきっかけになるということです。
そもそも、開発支援国の子どもたちは、もし学校があったとしても学校に行けない子が多いと思います。
なぜなら、満足に家族で食事をとることができないという背景もあって、子どもは重要な労働資源として農作業や靴磨き、ゴミ山からお金になりそうなものを見つけてきたりなど、単純労働をさせられているからです。
一日中子ども達は労働しているのですから、学校に行く暇がありません。
TABLE FOR TWO事務局の方とお話しした中で印象的だったのは、1日3食食べれる家庭は少なく、中には1日1食という家庭もあるという風におっしゃっていたことでした。
私が実際に見たわけではないので、なんとも言えないのですが、その状況で例えば無償で教科書を寄付したり学校が作られていたとしても、普通は学校に行かずに1日中働いていると思います。食べていくので精一杯だから。
しかし、給食が無償で提供されることによって、状況は少し変わってくると思います。
給食が無償化されることで、1日に必要な食事をとることができない家庭で「栄養価が高い給食を無償で食べられるのであれば学校に行ってもいいよ」というケースが多くなってきます。
この時点で、両親は子どもが教育を受けるために行かせているのではなく、食べ物があるから学校に通わせるという思考だと思います。
しかし、実際に給食目的で通うようになると、(私たちTFTでの主な活動は給食費の支援ですが、)。他団体さんの寄贈によってできた学校施設や、本など学習するのに適した環境が整備されているため、開発支援国の子ども達が教育を受けれるようになります。
このように、TFTだけの支援で成り立っているのではなく、様々な団体さんがそれぞれの支援があって成り立つものだと思っております。
こちらの画像は、TFTによる給食が提供される前後の学校の就学率と、授業への出席率を表したグラフです。
©︎TABLE FOR TWO
また、識字率や四則計算を習得した生徒の割合も格段に上がりました。
TFTはケニアに2011年秋から支援しているため、2016年時点でも75%となっておりますが、活動がより多くの企業様や大学生、高校生に広まっていった結果、2年で90%まで伸びております。
(2011年実施前のものがなかったため、2016年になっております。)
©︎TABLE FOR TWO
特に、私は上の画像にも『大学に進学する生徒も』とあるのですが、村で初めて大学進学する子ども達も出てきた、ということが、開発途上国が寄付だけに頼らず、自力でもいきていく力を伸ばすのに必要だと思っています。
字を読み書きできなければ、自分たちの状況が、他の国と比較してみるとどうなのか、なんてわかりません。
自分たちの状況を、周りだけでなく様々な人に伝えることもできません。
ですが、字だけでなく、学校で様々なことを学ぶことができたなら、自分たちの状況、他国がどのように発展していったか、発展して失ったもの(公害問題)などを知るだけではないと思うんです。
これまで十分な教育を受けることができなかったため、靴磨きなどでしか生計を立てることができなかった子ども達が、教育を受けることによって他の職業に就く可能性も広がります。
これまでは、家族で同じような力仕事を次の世代でも、という形だったものが、教育を受けた世代が、次の世代に開発途上国が発展する可能性を引き継いでいくことができると思います。
TFTが給食費を送っている理由は、ただ栄養不足による飢餓を減らすことだけではないと思っています。
子どもたちの将来を広げるきっかけになるまず第一歩として、子ども達の教育を受ける学校に給食を届けることが、開発途上国の飢餓と、先進国の肥満などの生活習慣病をなくしていくだけではない、私たちTFTの役目だと思っております。
長くなりましたが、支援のその先を考えてみることは本当に需要なことだな、と再認識しました!
10年くらい前に、TFTを知りました。
本当にすごい仕組みで変わった支援するんだなと心から思いましたし、
寄付だけではなく、自立させることが大事と学ばせて頂きました。
その当時よりも拡大して活動されている上に、想いもしっかり伝わっている。
すごいですね。