5月から始まったイスラエル生活も気づけば8月末。
8月末は、イスラエルの学校に通う子どもたちにとって(そして日本の子どもたちにとっても)楽しかった夏休みがあっという間に過ぎ去って、新学期を直前に控えてなんとも言えない気持ちになる時期(そんな頃が懐かしい)。
ふとバス停の広告欄を見るとこんなポスターが目にとまった。
新学期が始まる前にスニーカーを新調しよう、というシンプルなメッセージではじめは気にも止まらなかった。しかし、少し立ち止まって考えてみると、ヘブライ語(またはアラビア語)が母語の国で、小・中学生向けに英語で書かれた広告を出すのは違和を感じるではないか。
そこで、裏にあるマーケティング戦略が何かを考察してみた。
こんなストーリーはどうだろうか?
イスラエル(特に都市部)では、英語は準公用語並で、日常会話からビジネス会話まで不便を感じることは全くない。とはいえ、産まれてきたときから誰もが英語を流暢に話せる訳ではない。
海外のテレビ番組や映画などで日常的にヒアリングしてはいるものの、小・中学生にとってはまだまだ勉強途中の外国語。流暢に読み書きすることができる人は少ない(おそらくだが的を射た推論だと思う)。
そんな中、新学期を目前として「Back to School, Lookin’ Cool」という、なんともアメリカン🇺🇸で、韻まで踏んでいる広告が目に飛び込んでくる。
すると、英語能力に自信があるわけではないが、どういう意味かはなんとなく分かるな、となり、なんだか嬉しくなる。
「英語がわかる俺/私って、なんだかイケてるんじゃない?」という訳だ。
英語が分かる人からすれば、「当社のスニーカーを新調すればオシャレに見えますよ!」という安直なコピーにも見える。しかし、もし上の考察が正しいと仮定すると、
「英語が読めてイケてる私」と「イケてるスニーカー」が重なることで効果を発揮する、そんな広告なのではないだろうか?
日本でも英語やカタカナ英語はなんだかカッコいいもの、イケてるもの、という風潮があるが、9000キロ離れたイスラエルでも当てはまることなのかな、と少し親近感が湧いた一件だった。
もちろん、上記の考察が正しければ、の話であるが。
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