【ググる⁈】〜大学4年目の私と探る効果的な学生組織での自己成長〜

はじめに

本稿は学生組織に所属する大学生/高校生に向けて効果的な学生組織での活動方法、経験値の積み方を自身と学生団体WorldFutの経験を例に模索していく。

目次

  1. 4年間で培ったものがない⁉︎
  2. 非効率的な問題解決方法
  3. 非効率のメカニズム
  4. 解決策
  5. まとめ

1.  4年間で培ったものがない!?

皆さんこんにちは。学生団体WorldFutに所属する大学4年生の横田佳樹(よこたよしき)です。

最近まで就職活動に勤しんでおり、大好きな学生団体の活動に参加しない時期がありました。それを終えた暁には、最高学年4年生としてこれまで培ってきた自身の様々な経験を後輩達、さらには団体に還元したいと思っていました。自分に出来ることで貢献したいという想いを過去に抱いたことがある人も多いのではないでしょうか。

そうしてとうとう就職活動も終わり、さあ始めるぞ!と意気込んでいました。
しかし、いざ始めてみると、

4年だが、俺が培ってきたことってあまりないな。
と感じてしまいました。

勿論、これまで全力で活動してきたため、後輩が知らない団体の昔話や、自身が肌身で得た経験や感情などは私にもあります。ここでの培ってきたこととは、

”営業やマーケティング、デザイン、PCスキル、ファシリテーション能力など実務作業に関するスキル
のことを指します。

私自身がこれらを培っていない原因は、単に勉強不足によるものです。そして、それは私だけでなくこの団体の他メンバーにも当てはまると感じています。就職活動経験のある方ならこの”大学生レベル”を痛感したことがある方も多いのではないでしょうか?

つまり、団体全体で”営業やマーケティング、デザイン、PCスキル、ファシリテーション能力など実務作業に関するスキル”を持つメンバーがほぼいない状態
であると言えます。

決して仲間を批判したいわけではありません。実務経験のない大学生に専門性を問うのは酷な話であるのかもしれないとも思いますし、工夫次第でその欠点をカバー出来るとも考えています。

参考:アイシールド21 第37巻『ダブルデビル』 集英社
ないもんねだりしてるほどヒマじゃねえ あるもんで最強の闘い方探ってくんだよ 一生な 

ただ、このような現状の学生組織が更に進化するために、私とこの団体の双方の成長のために必要だと思うのは、
わからないことを調べること
です。

 

2.非効率的な問題解決方法

皆さんはわからないことに直面したらどんな行動を取りますか?
  ①インターネットや本で解決策を調べる
  ②わかる人に教えてもらう
  ③とにかく場数を多く踏んで手探りで慣れる
など色んな手段が考えられますが、いづれにしても"学ぶ→乗り越える"のプロセスを辿る人が多いと思います。

私が所属する団体のメンバーも例外ではありません。問題を解決しようと尽力するメンバーが多いです。具体的には、
②わかる人に教えてもらう ③場数を多く踏んで慣れる
これらで解決しようとする傾向が強いと思います。仲間想いで挑戦する機会に溢れた良い団体だと自負しています。

しかし、"営業やマーケティング、デザイン、PCスキル、ファシリテーション能力などの実務作業"のように少なからず専門性の求められるシーンで問題に直面した場合、上記の解決手段②③のみで問題を乗り越えようとすると、ある課題が見えてきます。

それは、「非効率的」だというです。

具体的には、
場数の多さだけで慣れようとしていたり、専門的な知識やスキルを持ち合わせていないために効果的ではないフィードバックし合ったりすること
が非効率的だと考えています。


3.非効率のメカニズム

なぜこの団体の現状が非効率的だと思うのか。
ここで一旦整理し、その理由を考えます。

団体の現状(前提条件)

  • 営業やマーケティング、デザイン、PCスキル、ファシリテーション能力など実務作業に関するスキルを持つメンバーがほぼいない状態
  • 問題を解決しようと尽力するような、意欲的なメンバーが多い状態。
  • 団体メンバーの問題解決手段は、②わかる人に教えてもらう、③場数を多く踏んで慣れることで解決しようとする傾向が強い状態

本題
 "営業やマーケティング、デザイン、PCスキル、ファシリテーション能力などの実務作業"のように専門性の求められるシーンで壁に直面した場合の、団体メンバーの問題解決手段②③の問題点をそれぞれ考えます。

問題点
② わかる人に教えてもらうだけの場合

問題点団体の現状にもあるように、実務作業に関するスキルを持つメンバーが
いないためわかる人に聞けない。また、わからない人は効果的な
フィードバックや具体的な改善策を掲示することが難しい。
事例チャリティイベントの集客用バナーを作成する際、デザインが完成したら
団体全員で添削を行う。しかし、ほとんど誰も専門的な知識を持ち合わせて
いないため、デザイン面や構成面において何をどうするのが正解なのか明確
に分からないことが大半であり、効果的な改善案を掲示することが出来ない。


 ③とにかく場数を多く踏んで手探りで慣れるだけの場合

問題点確かに、実践してこそスキルは身に着くと考えるため素晴らしい行動だと
思うし、場合によっては最善の行動だと思う。しかし、闇雲に場数を踏むだけ
では成長スピードが遅い
事例ファシリテーションスキルを身に着けたい場合、場数の多さだけに頼り
手探りで慣れようとすると、この団体ではやり方を掴むのに2~3年でも足り
ない人が多い。(私もそうでした。)就職活動のグループワークなどを
きっかけに初めてファシリテーションを練習している就活生と比べ、
この成長スピードはかなり遅かったと痛感させられた。


結論
これらの理由から、実務作業のような専門性のあるシーンでは非効率的だと考えます。


4.解決策

これらの問題点を解決する手段の1つとして、「本やインターネットを駆使し解決策を調べること、勉強すること」が必要だと思います。

なぜなら、お手本や基礎に触れることが出来るため、実現したい理想と現実の差異に気付くことができるからです。

上記の事例の場合のメリットは、

  • 実務作業に関する最低限の知識を基に、効果的なフィードバックや具体的な改善策を掲示することが出来始める。
  • スキル上達のポイントを把握できるため、何をすればいいのか指針が出来る。その結果、成長スピードが上がる。

とても当たり前のことを言っていますが、非常に重要なことだと思います。

インターンに参加するなども効果的ですが、業務時間中/外に関わらず自分で「調べて勉強する」と思うため、これが結局基本であることに変わりはないと思っています。

因みに、私は支援先のカンボジアの現状などを、SNSを通してリアルタイムで発信している方々から情報収集させていただいてます。

「カンボジア太郎」様のTwitterを開く

5.まとめ

「わからないことを調べる」ことは非常に重要だと思います。

ここで私のプログラミング学習の師匠の言葉を紹介します。

「わからないことはすぐ調べなさい。何のためにスマホやパソコンを持っている?」

私はこの言葉にハッとしました。まるで機械音痴なおじさんおばさんのように、文明の利器を使いこなせていないなと感じ、このままだと時代に取り残されると思いました。
スマホやPCだけではありません。身近な大学を活用することも同じです。


学生組織に所属している皆さん、今回の記事を通して自身の組織内で思い当たることがあった方も中にはいるのではないでしょうか?少しでもお役に立つことが出来たら幸いです。

私は自戒を込めて、そして大好きな団体を更に進化させるために声を大にして言います。

わからないことは調べよう。

次に現れるであろう”自ら考える力”や”スキルの属人化”、”情報の質”などの課題の話はまた今度。

<参考>
アイシールド21 第37巻『ダブルデビル』 集英社
カンボジア太郎 https://twitter.com/cambodiataro?s=11 アクセス:2020/09/27