個人が結集したチームスポーツ!男子テニスに聞いてみた。~四大学合同インタビュー~

皆さんこんにちは。

成蹊大学体育会本部委員長山田海斗です。

東京では新型コロナウイルスの感染者数が3桁台に達するなど、一人ひとりの衛生意識が改めて問われているなと感じております。そんな最中ではありますが、6月の下旬からは、段階的ではありますが体育会団体の活動が開始しつつあります。成蹊大学の体育会一同、withコロナとしての意識を持ち活動していきたいと思います。

最近は、誰が掴んだかわからない電車のつり革や手すりへ、少し恐怖を感じています。。。そんな山田はあえてつり革や手すりに掴まらないことで体幹を鍛えています。
感染リスクも抑え、体幹も鍛えることが出来る。一石二鳥ですね。
みなさんも周囲へ迷惑がかからないように十分に配慮をしながら挑戦して頂ければと思います(笑)

 さて、今回は四大学の男子テニス部の主将さんたちにインタビューさせていただきました。個人競技としての印象が強いテニスですが、皆さんのお話を聞くと実はチームスポーツとしての要素が強いそうです! お楽しみください!


 取材日:5/29

担当:辰馬・山田

編集:山田


 只腰武蔵大学男子硬式庭球部4年の只腰真浩です。よろしくお願いします。」

依田成城大学体育会硬式庭球部主将の依田隼斗と申します。よろしくお願いします。」

西岡学習院大学4年テニス部主将の西岡大輝です。よろしくお願いします。」

宮本成蹊大学の男子硬式庭球部の主将をやっています。宮本聖也と申します。お願いします。」


 Q テニス、部活の魅力
辰馬「早速なんですが、テニスの魅力や自分の大学の部活動の魅力について教えてもらっても良いですか?」


只腰「自分が入部して3年間やってきて思った部活動の魅力は、目的意識が部員全員で統一されていて、一つの目標に向かって努力できる人が多く集まっていることなのかなと思います。またコート数に対して人数が少ないので、一人ひとりが課題を持って練習に臨めることだと思います。」

依田「テニスの魅力に関しては、テニスって個人競技だと思われていることがあると思うのですが、その中でみんなが目指しているのはリーグ戦という団体戦です。個人戦なのにみんなで一つの勝利を目指し頑張っていくというのが、大学の体育会のテニス部に関しては魅力的であると思います。成城のテニス部に関してはメンツの濃い選手が集まっているので、ユーモアな人たちが集まっているということで毎日を楽しく活動させてもらっています。」

西岡「テニスの魅力は依田と少し被ってしまうんですけど、基本的には個人スポーツですけど、団体戦という形で個人の結集として、チームとして戦うという面もあります。個人と団体の両面を併せ持ったスポーツと言ったところで独特で面白いのかなと思います。学習院のテニス部の良いところは、世界レベルでかなりアクセスがいいと思っていて、山手線の目白駅から徒歩1分以内にコート4面があるので、アクセスの良さは世界最高峰だなと常々思っています。(笑)」

宮本「テニスの魅力としては本当に最初の3人が言っていた通りで、本当に同じことですね、、、(笑)個人戦でもチームとして戦うことがあるのがテニス独特の魅力であると思います。成蹊大学テニス部の魅力としては、最初に入部してきた人によってテニスのレベルが色々あるところです。小さいころからやっている人もいれば大学から初めて始めた人もいる部活なので、レベルなどそういったところには壁を作らず全員で上達するようにやっていることが一つの特徴なのではないかと思います。」


Qなぜ体育会を選択したのか
辰馬「結構テニスって高校まで部活でやっている人が多いと思うんですけど。大学だとテニスサークルなどが出始めると思うんですが、そういった面でなぜ部活を選んだのか教えていただければと思います。」


只腰「自分が思ったのが、サークルでいろいろなことが出来ると思うんですけど、やはり部活動はテニスをしたい人たちが集まっていると思いました。また一回ブースに足を運んだ時に1人1人が役割を持って動けている組織という感覚があったので、そこがサークルとの違いであったと思います。」

依田「高校時代にテニスの良い結果があまり出なくて、大学でもテニスを続けようかと考えたのが体育会に入ろうと思った一つのきっかけです。体育会に入ればサークルよりも自分が強くなろうという思いが叶えられるのではないかなと考えて決意しました。サークル以上に強くなれるのが体育会の魅力なのではないかなと思います。」

西岡「僕が体育会に入ったのは全く依田と同じで、中高ちゃらんぽらんでやっていて、全く結果という結果が出ていなかったので大学こそは真面目にやりたいという思いがあり、サークルよりも真剣に取り組みたいという思いで部活を選びました。部活の良いところは、挫折や苦しいことが絶対みんなが共通して味わうことだとなので、そこに対してチームとして取り組むといったところがサークルでは味わえないのではないかなと思います。大学4年間というものがチームで一つのことに取り組む最後のチャンスだと思うので、そういった面で、チームで一つのことに取り組めるという点が体育会の魅力であると思います。」

宮本「僕は本当に最初に言ってくれた2人(依田・西岡)と似たような感じなんですけど(笑)。中学高校でやりきれなかったところがあって、大学生になってもまだまだ試合に出て勝って結果を残したいという思いがあったのが大学でも体育会に入った理由です。(サークルとの)違いとしては大学の体育会は試合の数が多いのではないかなと思います。公式戦もそうですけど練習試合とか、他大学交流戦もあり、試合の経験をたくさん積めるのが大学の体育会の特徴かなと思います。そういった経験をもって強くなりたいというのであれば体育会をオススメできるサークルとの違いなのではないかと思います。」


Q部の目標、理念、ビジョン
山田「テニスって個人戦ではなく団体戦であるというお話を伺っているんですけど、もし部として持っているビジョンや理念、目標があればそういったところをお聞かせいただければと思います。」

 

宮本「部としての目標は、成蹊大学は大学のテニスリーグでは5部に所属しているので、『4部リーグに昇格する』というのが一つ具体的な目標です。ビジョンとか理念としては、これは僕が主将になってからのビジョンになるんですけど、『部員全員が100%の力を出し切る』です。練習やトレーニングであったり、部員で遊びに行くにも全員が100%楽しむという。部員全員がすべてを出し切れるようなチーム作りを心掛けています。」

西岡「目標は同じくリーグ昇格なんですけども、学習院大学は6部に所属しているので今年は『5部昇格』といったところを一年間の目標にしています。チームとしてのビジョンは『全員がテニスに集中してやる気をもって取り組める環境づくり』を行っています。下級生を含め不満を感じるような人がいないように、全員の意見を汲み取りながら、全員がテニスに集中してやる気をもって取り組めるような環境をつくるため、和気藹々とオンとオフの切り替えをしっかりとすることを意識しています。」

依田「成城大学は4部に所属しているので『3部リーグ昇格』が具体的な目標になります。ビジョンとしては部員にはあまり言っていないんですが、『部員全員が主体的に動く』ことを意識しています。主体的に動いて自分たちで考えてやることで、やらされてやるよりは成果が大きくなるのではないかと思っています。自分で何をやらなければいけないのかとか課題を発見して、どうしたら課題をつぶせるのかというのか自分たちで考えて行動して、分からないことがあったら先輩たちに聞くという行動を意識してほしいと思っています。」

只腰「自分たちは今7部に所属しているので、『6部リーグ昇格』を目標に活動しています。その前にまずは決勝トーナメントの前のブロック戦がずっと2位で(決勝トーナメントに)出れていないので、今年こそはまずは決勝トーナメントに出場してそこから先のことを考えたいと思います。部のビジョンとしては依田と少し被ってしまうんですけど、個々がしっかりと考える上で下級生がどんどん上級生にいい意味で『口出ししてもらえるような環境づくり』を心がけています。部活動のテニスの面だけではなく、組織を運営する上で必要なことを、少人数だからこそたるんいる人がいないように監視しつつも下級生がしっかりと自覚をもって行動してもらえるようにしています。」


Q新入生の新歓状況
山田「部員の中で新入生って何人くらいいるんですか?」


宮本「成蹊は今5人入部希望者がいる状態となっています。」

西岡「学習院は7人入部してくれていまして、他に5人が活動が実際に再開してから様子を見ながら入りたいと言っているので一応12人くらいは入るかなという感じです。」

依田「成城大学は4人は入るという連絡をもらっていて、あとは下から上がってくるこが2、3人もしかしたら入るという感じなので、4人確定で後は2、3人入るかどうかわからないという形です。」

只腰「あまり毎年変わらないんですけど、1年生は1人確定で2人くらいまだ悩んでくれている子がいます。ただ1人は結構サークルに流れちゃいそうな感じで、2人入ってくれればいいのではないかなと思います。」

山田「新型コロナウイルスの影響で新歓もできない、練習もできないって感じだと思うんですけど、新歓の状況は例年通りですか?

宮本「成蹊は3月から練習していないので、新歓活動とかはZOOMとかを使い何度かやらせてもらって、あとはInstagramなどのSNSを通じて、広報を広げて行っていました。後は、何回かチームでミーティングを行いました。新入生も交えてZOOMで顔を覚えてもらうために、自己紹介をするなど交流会のような形で行いました。」

西岡「学習院もほとんど一緒で、Twitterをメインにいろいろ発信して、ZOOMで説明会みたいなものも開いてオンラインで新歓を進めています。活動的なこともほとんどできていないので、決められたトレーニングを各自がそれぞれずっとやっているという形です。緊急事態宣言が解除されたので、そろそろ外でやろうかと思ったんですけど、また今日(取材:5月末)22人くらい出てしまったみたいなので、しばらくお預けにしてトレーニングの継続なのではないかなという感じです。」

依田「新歓に関しては、ZOOMなどはあまりやっていないんですけど、SNSで広報をやっていまして、InstagramとかTwitterでやっている感じです。最近の活動としましては、自分はトレーニングとかはしたくないんですけど、しなきゃいけないと思うのでみんなで電話しながらトレーニングするという形を取っています。メニューも決めて週2回、1回一時間を目安していて、そこにも新入生を入れて取り組んでいます。体力が少しは落ちないのではないかな?くらいの負荷でトレーニングは行っています。」

只腰「武蔵の新歓活動に関しては、TwitterとInstagramで勧誘していって、ZOOMに呼び込むという形で基本的にやっています。明日などは男女合同で女子部と合同でZOOMをやっていたりしています。女子部が結構な人数を確保したみたいなので、それに惹かれて男子部も人数が集まらないかとひそかに思っています(笑)。この期間の活動は各自足りない筋力を考えてトレーニングしてくれればと思っております。強制してもやらない人はやらないと思うので、1回だけくぎを刺しといて、あとはもうみんなに託しております。一応YouTubeとかでテニスの動画をみて話し合ったりしているので、他に無理に口出す必要はないと感じるのでそこはもう託して、部活が再開できるのを待っています。」


Q四大戦について
山田「四大学の関わりや、四大戦に対してどういったモチベーションで取り組んでいるのか教えていただければと思います。」

 

宮本「テニスに関して言えば、四大学の結構横のつながりが強く、どの学年でも仲がいいのではないかと思います。僕らの学年も元々人数がたぶん少ない学年ではあります。成蹊は僕一人ですし、成城は依田君ともう1人で2人。学習院も2人で武蔵大学も1人なので、大学は全然違うんですけど同期みんな一年生くらいから仲が良いというのが一つ特徴かなと思います。あとは四大戦終わった後とかに『四大学懇親会』として四大学全員集まって、全員で100人くらいになるんですけど一つのお店を貸し切って最後に交流を深めています。そういう意味ではテニス部は全体的に仲が良いのではないかと思います。」

西岡「四大戦に関してなんですけど、結構学習院としては力を入れている行事の一つでございます。実際に四大戦は毎年部員の中でも盛り上がって取り組んでいて、特にテニス部の四大戦というのが試合を9試合行って9試合の勝敗で順位を付ける方式なのですが、強い人と当たったり、弱い人と当たったり、どこに誰が出るのかといった駆け引きを楽しんでいます。そういったところもあって学習院は楽しくモチベーションにしながら取り組んでいたので、今年は残念です。人数も少なく一年生の頃から仲良くやっいたんで、そこは他部活よりも仲が良いのではないかと思っています。去年の『四大学懇親会』に自分が病気で行けなかったがすごい悔やまれるところがあります(笑)」

依田「やはり同期の人数が少ないのはかなり仲が良い理由の一つでもあると思います。成城大学の四大戦の認識の一つは、リーグ戦の前哨戦みたいな感じで、対抗戦よりも緊張感があるような感じです。どこの大学も一年生が加わって新体制で臨む公式戦なので、そういった中でどれくらい力を発揮できるのかをリーグ戦の前に把握しておくといった、かなり大切にしている大会です。」

只腰「自分たちの四大戦に対する考え方は成城大学さんに近くて、リーグ戦と形式が全く同じで、駆け引きであったり緊張感も近いものがあると思っています。自分たちの大学は所属するリーグも一番低くて、他の大学が結構強いんですけど、リーグで格上の人と当たり慣れておくことで何をすればいいのか、どうすればポイントが取れるかを考え肌で感じれるいい機会なのではないかと思います。仲の良さに関してはこのようにZOOMで笑える感覚がすべてなのではないかと思います。」

一同「(笑)」
辰馬「一応自分も山田も今日で取材5日目くらいなんですけど、他の部活と比べても本当に仲がよさそうですね!(笑)『懇親会』っていうのは男子部だけですか?それとも女子部も一緒にやるんですか?」
依田「全部ですね、女子部含めて四大学が集まります。」
辰馬「ちなみにうちの武蔵の女子部主将鈴木ひかる(本年度四大戦実行委員長)はいつも楽しそうですか?」

只腰「あいつはやばいです(笑)」



いかがでしたか?
文章では伝わりにくいとは思いますが四大学のみなさん本当に楽しくお話していただき、どの部活と比べても横のつながりが強いことが分かりました。四大戦を運営する自分たちとしても、四大戦の模範としてあるべき姿を見れたような気がします。

それにしても四大戦実行委員長鈴木ひかるは、四大学実行委員会のフィールドでアクティブに活動していますが、テニス部のフィールドでも見事に輝いているみたいですね!敬服いたしました!(笑)

自分も見習っていきたいと思います。。。


長くなりましたが、最後まで見ていただきまして誠にありがとうございます。

新型コロナウイルスの感染者数が増え続けていますが、手洗いうがいをこまめにし、衛生意識を高く持ち続け、何とか落ち着いた日々を一人ひとりの行動で取り戻していきたいと感じます。

お体に気をつけてお越しください。

それでは失礼いたします。

関連記事