AIについてディスカッション!!【10月11日活動報告】


Hello!! Pando!

どうも、筋トレ部に勧誘された米村です(笑)

明日、学校敷地内の屋外で筋トレしてきます笑笑

(ちなみに僕の在籍する大学に筋トレ部はありません!(◎_◎;)            理学部生と1人の人気数学教授の中だけで盛り上がっている話です(*´ω`*))

今日は、去る10月11日(日)に行われた活動について紹介していきます😆

タイトルは

「AIがもたらす認知構造と価値観の変化」

AI(人工知能)というワードが誰しもが耳にしたことあると思います。ただ、AI(人工知能)の意味合いについて、詳しく調べた経験のある方は少ないのではないでしょうか?

それゆえ、言葉だけが一人歩きし、ディストピア的な話が展開されてしまった側面も大きいかと思います。

そこで、AIについてきちんと理解した上で、AIの発展が続く将来の展望を見据える目的で、ディスカッションを行いました。

今回は以下の2部構成で進めていきました。

第一部では、「AIの発達」と題して、そもそもAIとは何かを具体例を用いて(エキスパートシステムなど)説明し、AIの発展の歴史、現在のAIブームの基礎となっているディープラーニングや、AIに取って代わられる職業、生き残る職業についてもレクチャーしていきました。このレクチャーを通じてAIに対する理解を深めたのちディスカッションへ移りました。

ディスカッションのテーマは以下のように設定しました。

このテーマに対し、以下のような意見が出ました。

・代替されないものとしてゼロからイチを生み出すイノベーション力がある。イノベーション力を向上させるために課題発見能力をあげることが大事である。そのためには、社会との接点を増やすことが重要で、フィールドワークのように現地に赴いた赴くスタイルが重要になってくる

・人が人であることそのものが大切である。人間性を磨くことがAIとの差別化につながると考える。人間性を磨く上で重要なのは、読解力、思考力、主体性を磨くことであり、そのための教育スタイルをとる必要がある。知識の詰め込みは動画に置き換え、実際の授業では、プレゼンや、ゼロが行なっているディスカッションをメインとした表現力、思考力を伸ばすことに特化したスタイルが良いのではないか? 一方で、AIの発達で労働生産性は高まり、それほど働かなくても豊かな生活を送れる時代になる。その時代に主体性を発揮しようとする人がどれほどできるかは不明である。実際に、ナウル共和国ではベーシックインカム導入により、質素な生活であれば、それほど働かなくても生活できるようになったため、国の経済が不活性化した。主体性を強く発揮する必要がなくなる時代に、いかにして国民がAIと差別化できるようにするかは一考の余地がある。

以上になります。AIの発達について議論する際、AIそのものの発展の議論ではなく、AIを内包した社会全体の構造の変化を踏まえた議論が必要であると、改めて実感させられました。

議論が白熱したところで、第二部「AIがもたらす新しい認知構造」へ。


第1部ではAIに絡めた外部要因の変化から、社会がとるべき施策を考えてきました。

第2部では、AIがもたらすことによる内面の変化を考察していきました。

AIがいる世界といない世界について認知構造をまとめると以下のようになります。

AI(人工知能)前では、人間理性は世界を外から見ていると考えます。例えば、物理学者(理性)は実験室(世界)の外にいて、実験室の中を外から調べていますよね。そのイメージです。

AI(人工知能)後では、世界と人間理性という枠組の外にAIが存在し、人間理性が認識する世界を超えた世界に、AI(人工知能)が認識する世界が存在するのではないかと考えられます。

ゆえに、「人間理性が認識する世界は、人工知能が認識する世界の部分集合」になると結論づけられます。

この「部分集合」という表現に対してメンバーから異論がありました。

人間が認識する世界の集合とAI(人工知能)が認識する世界の集合は積集合(共通部分)こそあれど異なり、互いの包摂関係にあると断定できないという指摘がありました。

この指摘は、ごもっともだと思いますが、どの主張が正しいかは、はっきりと規定できないと考えます。というのも、私が示して認知構造の例も、メンバーの主張も、ある前提が成り立っているから言えることなのです。

その前提とは以下のように表されます。

人間理性の認識という枠組みとAI理性の認識という枠組みが存在し、相互の入力と出力が行われている。入力と出力は枠組みの恒常性を保つようになされているということです。この構造をマルコフブランケットの構造と言います。先ほど紹介した、認知構造の前提はマルコフブランケットを前提としたものです。

逆に言えば、マルコフブランケットを前提としなければ、先に紹介した認知構造も、「あくまで一例」であり、他の例を考えうるということになります。

マルコフブランケットを前提としない認知構造は何か? 

この難解かつ正解の無い問いに挑むべく、以下のようなディスカッションテーマを用意しました。

議論のしにくいテーマであったため、各々の考えを表現するのに苦慮する場面も見られました。その中でもゼロメンバーなりに議論した結果、私は以下のように考えました。

・AI理性の認識範囲と人間理性の認識範囲は、相互に規定できず、包摂関係は不明である。少なくともAI理性の認識範囲と人間理性の認識範囲は異なると言える。ゆえに、人間理性を発展する上では、人間理性がAI理性が何たるかを理解し、逆にAI理性が人間理性を理解する。その相互協力関係が、互いの発展において重要である。だが将来において人間理性とAI理性がどのように位置付けられるかは不明だ。Society5.0に代表されるように現実空間とサイバー空間との区別がなくなっていくのは確実で、人間とAIの区別も曖昧になることは十分に考えられる。よって、AIと人間の理性範囲を区別せず、現実的な範囲内で受容していくのが今後のあり方ではないだろうか。

他のメンバーからは以下のような意見がありました。

・認知構造を考える上で、認識と認知をはっきりさせないと議論ができない。認識や認知について徹底して考える必要がある

・人間理性やAI理性という枠組みそのものが集団を前提としており個々の違いを考慮していない。個別の差異を踏まえて思考していく必要があるのではないか。

以上になります。短時間で(15分)で壮大なテーマについて議論しきるのは難しかったですが、議論の萌芽としてはよかったのではないかと思います。

この議論をきっかけとして、心理学の「認知」や、物理学の「エントロピー増大の法則」と関連づけて話すこともできます。ゼロメンバーの深い知識のおかげで可能性のある議論になったのではないかともいます。


活動はこれにて終了。日曜日夜にも関わらず10人も参加してくださりました。

また、見学者も1人来てくださり、入会してくださいました! 

非常に嬉しかったです😃

ゼロでは、10月末まで新歓を続けております。気になった方はいつでも見学にいらしてください!


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