オリンピックメダル獲得競争について考えたこと

こんにちは!オリンピックも今日で終わりですね…
今回は、オリンピックのメダルについて考えてみました。



1.「国別メダルランキング」を見て



オリンピック公式サイトを始め数々のニュースサイトでは、国別のメダル順位が掲載されていますよね。

日本人選手の活躍ぶりに驚く一方、オリンピックという場においてメダルの数を重視する社会に少し疑問を感じたので、今回はそのことについて書いてみようと思います。



2.オリンピック憲章


オリンピックは元々、平和な社会の確立を目指して行われている行事で、その定義にも

「オリンピック競技大会は、個人種目もしくは団体種目での競技者間の競争であり、国家間の競争ではない」

との明記があります。


それなのに、最近ではメダルと国家を結びつけるようなニュースがあり、残念に思います。

メダルの数を誇りに思うことと、国家力を測るものさしとすることは少し違うような気がします。


中国の「金メダルを取らなかったら反愛国者」

https://news.yahoo.co.jp/articles/b3b266730ec8898e501243422d9079714d18980e


ベラルーシの大統領がメダルを取れない選手らに批判

https://news.yahoo.co.jp/articles/018dcf4e36bfb4f034cc7ce5f8464cf183f5d55e



3.オリンピックのメダル獲得国の偏りについて


メダル獲得競争について調べていくうちに、「オリンピックと格差・不平等」についての論文を見つけました。以下のリンクから飛べるので、気になった方はぜひ見てみてください。


https://jsmpes.jp/content/files/article/h29/articles%20for%20the%20special%20issue-shimizu.pdf


論文に興味深い考察があったので引用させていたさきます。

「表中の上位10か国が120年間で獲得したメダル数8,988個は,オリンピック大会が供給した総メダル数17,284個の52%を占めている。ロンドン大会終了時点で,過去に五輪に参加したのは214か国・地域であるから,実に世界の僅か5%の国・地域で半数以上のメダルが独占されていることになる。」


僅か5%の国がメダルを独占している状態を、アメリカの「超格差社会」に例えて「超メダル格差」と表現されていますが、これほどまでメダルが偏っていることには驚きました。


また先程の表の上位10ヶ国のGDPを見ると、スウェーデンを除いて経済先進国であり、「スポーツにお金かける余裕がある国がメダルを取れる」という傾向が今後ますます進んでいくのではないか、と論じられています。


この論文を読んで、確かに、経済的に余裕のある国とない国では選手の待遇や利用する設備に大きな格差があり、技術やスポーツ研究が進んでいくにつれて更にその差が広がってしまっていると感じました。


しかし、私たちには発展途上国の選手の方々を直接支援することは難しく、自国の選手を応援したいという気持ちは私を含め誰もが持っていると思います。

しかも、今年は無観客のため、例年と同じくテレビを通して見ることのできる外国人選手は少数です。


そんな中でも、インターネットやSNS等で生い立ちや普段の様子を知ることができる選手は多いです。自分の気になる競技の中で、メダルは取れていないけれど、経済的に厳しい中で一生懸命練習してきた選手を1人でも知って、そのストーリーを共有してみませんか?


母国の選手を応援する時とはちょっと違うワクワク感や新たな発見があると思います!

ぜひ調べてみてください✨


この記事へのコメント等で、自分が見つけたお気に入りの選手を紹介してくださったら嬉しいです!



(参考文献)

メダル順位

https://olympics.com/tokyo-2020/olympic-games/ja/results/all-sports/medal-standings.htm


オリンピック憲章

https://www.joc.or.jp/olympism/charter/chapter1/9_10.html

かんた
2021.08.11

はじめまして!
おすすめの選手はまだ見つけれていませんが、選手の生い立ちを知った上でスポーツ観戦すると応援したい気持ちと楽しさは大きく変わってくるのだろうなと思いました🙌

Miona
2021.08.11

コメントありがとうございます!
オリンピックが様々な国の選手を知るきっかけになったらいいなと思っています!✨

nakano.e
2021.08.09

はじめまして!
五輪のメダル獲得を重視しているような雰囲気は私もひっかっていたのでとても参考になりました。自国の選手に注目するのもいいですが、他の国のことを知る機会にしたいですね(^ ^*)

Miona
2021.08.09

コメントありがとうございます!
共感していただけて嬉しいです。
そうですね!他国の選手を知るのもまた違った楽しさがある気がします!

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