フードバンク奈良

これでもか、というほどの段ボールの山々、食品の数々──ここはいったいどこなのでしょう?

 奈良のフードバンクさんでお手伝いさせていただいた時のことを書いていきます。

 ついて早々、忙しく歩き回るボランティアの方々。スーパーの倉庫にでも来ているのか?と思わず目をぱちくりさせてその段ボールの壁を見つめる私。

・作業手順

 「じゃあ、さっそくやってもらおうかな!」といわれ、手順を説明してもらいました。まず、

1、賞味期限を確認する。
2、届けられた食品を1から11までの分類にわける。
3、7月までの、それ以降の、以前といった日付けに仕分ける。

 ひたすらその作業の繰り返しです。何分量が多いので、手早くわけるしかありません。次々と机に並べられていく食品、それをあらかじめ登録している子ども食堂さんなどの団体リストと照らし合わせながら、必要なものを届け先の段ボールに詰めていきます。ここで、先程1から11までの食品分類が役に立つというわけです。

 それと同時に、7月以降のものは次回以降のフードバンク作業の時に分けるため、大きく分類わけをされたものが青コンテナに詰められ、棚に並べられました。

 最後は、あらかじめ登録している団体の皆さまが車で荷物を取りに来られました。分けられた荷物が車で運ばれていく姿を、ほっとした気持ちで見送りました。

・感想

 はじめての食品分け作業、ということでしたが、食品ロスの量の多さに驚きました。家庭から出る食品ロスが1番多く、次いで企業からのものが多いことは知識として知っていましたが、目にするとその量の多さに眩暈がしました。まさに塵も積もれば山となる。スーパーの仕入れとそう変わらない量だったように思います。また、手伝っている年齢層にばらつきがあったことにも驚きました。私たちのような学生は高校生が1人いたくらいで、他の皆さんは仕事を持っているような方達ばかりでした。

 そして私自身の感想ですが、貰い手があってよかった、というのが本音でした。もしこれらの食品がそのまま廃棄となり、全て捨てることになっていたら食品ロス云々の前にもったいないです。まだ食べられるのにパッケージが変わるなどの理由でスーパーからは姿を消すわけですから、姿を消した商品達の行く末はある程度わかると思います。

 運ばれた食品は、トマトのドレッシングは30本ほど入ったものが丸々段ボール3つ分あったり、2リットルタイプのつゆが5箱あったり。一つの商品が多いものや、フードバンクで家庭から集められたのであろうクックドゥなどのレトルト食品、すぐに食べられるインスタント食品、主食となるそうめんやパスタ、ホットケーキミックス、ゼリーやスナックを含むお菓子、ジュース、マヨネーズなどの調味料もありました。今回はいつもより量が多く、全て合わせて700kgほどあったそうです。今までで最多の参加者だったからどうにか終わった、という感じで、主催者の方は私たちより前に到着してずっと作業をしてくださっていました。

 フードバンク奈良では基本的に食品だけを集め、オムツなどの日用品はJAさんが集めているそうです。食品ロスとは関係ありませんが、お手伝いができるのであれば行ってみようかな、と思いました。ここに運ばれてきている分の日用品はコンビニの閉店などのやむを得ない事情からだそうです。オムツの他に剃刀やボールペンの替え芯も少しだけありました。

・最後に

 ボランティアには定年後のことを考えてやってきている方もいらっしゃいました。何かできることはないか、と思い、ボランティアに来たそうです。また、スーパーで買う際の食品を日付の早いものから買うように意識が変わった、というような方もいらっしゃいました。

いつだって物事を始めるのに遅すぎることはありません。自分を信じことを大切にしてみてください。


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