【中国飲食文化紹介】腊八酢

  皆さんこんにちは、はじめまして、今年一年副代表を担任させていただくオンです。もうすぐ中国の旧正月(春節)が来ますので、少し旧正月の要素が入っている文章を投稿してみたいと思います。
  中国では、春節といえば餃子でしょう。
  餃子につけるタレ、どんなものが良いでしょうか?醤油派もあり、辣油派もありますが…私は、「腊八酢」派です。
  この文章が、少しでも皆さんの中国食文化に対する理解を深めるチャンスになれたら嬉しいです。

大家好,初次见面,我是今年担任副代表的温。中国的春节马上就要到来了,所以我想投稿一篇带有春节要素的文章。
在中国,提到春节就是饺子。饺子的蘸料根据地域多种多样,在这里我想向大家介绍一种名叫「腊八醋」的蘸料。
希望这篇文章能让大家更深地了解一下中国的饮食文化。



腊八酢
  中国料理の調味料の多さは世界中でも有名です。醤油、砂糖、味醂以外にも、ネギ、ショウガ、唐辛子、胡椒、クミン、辣油、八角、五香粉、十三香、豆油、陳皮(シナミカンの乾燥皮)、豆板醤、腐乳など、これらの調味料から中国料理の彩な香りの特徴が作られました。調味料の数が多いことで、中国料理の味わいも多種多様になります。
  海外の方々も知っている例を挙げると、中国北西部地方では、地元で生産される羊肉をよく食べ、その際にクミンは必須の調味料になります。また、四川省では夏の湿気が強いため、体内の湿気を調整するために唐辛子をよく食べます(これは中国薬学の理論のようです)。上海では、醤油風味の料理が多く、ちょっとだけ甘みを加えることが多いです。
  以上のように、中国人が辛い物を好むとは限らず、中国料理が辛いだけとは限らないと言えるのでしょう。これは海外の人々が中国人に対して持つイメージとは全く逆になるかもしれません。実際には、中国人の中には辛いものが苦手な人もたくさんいます。私もその一人です。辛いものを好むというのは、その地域の食文化が生み出した個性になります。その地域に辛い物を食べる文化がなければ、その地域の子供たちは自然と辛い物を好まないようになります。
  でも、正直なところ、私がそう感じたのは中国にいた頃ではなく、日本に来てからでした。私は北京生まれで17歳の時に留学のために一人で日本にやってきました。その時まで北京からほとんど出たことはありませんでした。北京人である自分が他の中国人とどう違うのか、そんなことを考えたのは日本に来てからのことです。
  日本に来て、中国全国から来た留学生に出会って、ようやく自分の違いを考える機会が得られました。中国人は同じように見えますが、微妙な違いがあり、その違いを理解するにはまず共通点から見る必要があります。中国人の旧正月の習慣は水餃子を食べることです。もちろん火鍋やワンタンを食べる地域もありますが、ほとんどの地域では餃子がメインになります。中国人が集まって餃子を食べるとき、餃子のたれから各地域の好みが分かります。四川人(辛い物好きな地域の人々)は辣油や唐辛子で食べ、ネギや生にんにくをつける人もいれば、醤油をかけたり、ごまをふりかける人もいます。
   日本に来てから、中国人と一緒に食事をする機会が増え、餃子のたれのバリエーションに驚きました。北京では、祖母(父親の母)の家で食べる餃子のたれはたった一種類、それが「腊八酢」でした。腊八酢は中国北部地方の腊八節(旧暦12月8日)の伝統で、家庭では黒酢に大蒜を漬けてガラスの瓶に保存し、元日まで開封しないのが習わしです。元日の餃子は腊八酢を使って食べるのが私の記憶の中での唯一の食べ方です。北部の餃子は豚肉とネギ、あるいは豚肉と白菜の餡が多く、豚肉はどうしても脂っこくなります。黒酢と一緒に食べるとちょうどよく、酸っぱい酢が爽やかさをもたらします。腊八酢は通常の酢に比べて、ニンニクの香りを楽しめます。十日以上漬け込んだ腊八酢に入っているニンニクは白から緑に変色し、その色があまりにも珍しくて、私は子供のころ、大人が酢に浸けたニンニクを食べているのを見て、「これ超美味しいよ、君が食べないのは残念だ」という自慢話を聞くだけでした。
  北部地域の山西省が中国で最も有名な酢産地であるため、中国の北部地域には酢を食べる習慣があります。山西省と言えば山西老陳酢で、これは高粱や麦を原料に発酵したもので、丁度よい酸味と濃厚さから有名です。中国の酢の大半が黒い色をしているので、日本で初めて透明な淡黄色の酢を見た時は、正直驚きました。
   祖母の家で旧正月を過ごした日々は今でもを覚えています。祖母は北京生まれ北京育ちの北京人です。彼女は料理が大得意で、子供のころに食べた腊八酢も彼女が手作りしたものでした。私は祖母のところで育った子ではなく、祖母のことを詳しく知っているわけではありませんが、彼女が作ったお料理はずっと覚えています。彼女の作った腊八酢もその一つで、年を重ねるごとにより鮮明にその風味を思い出します。当時はまだ北京で花火を打ち上げることが法律的に許されていました。祝日には、街は赤い花火の破片であふれ、空気中にはどこでも火薬の匂いでした。しかし家は暖かく、水餃子と腊八酢の香りが、灯りに照らされた明るい部屋の中で優しく漂っていました。
  子供の頃の記憶や味は私たちの潜在意識に残ります。故郷から離れ、過去の記憶が薄れていくとき、それは初めて自分自身を見つめ直すチャンスになるでしょう。自分は何者で、何を好むのか、何が好みを決めたのか、そういったことをふっと考えてしまいます。
この文章をお読みの皆さん、もし今後中国人に会う機会がありましたら、是非新年に何を食べるのか尋ねてみてください。水餃子を食べるのであれば、どのような調味料をつけるのかを尋ねてみてください。その習慣の裏には、その人だけの思い出があるかもしれません。

腊八醋

中国菜使用的调味料之多,在全世界范围内都很有名。除去熟知的最常见的酱油和白糖、味精外,还有葱姜蒜、辣椒、胡椒、孜然、红油、八角、五香粉、十三香、豆油、陈皮、豆瓣酱、腐乳……这些调味料决定了中国菜善用香料的特点,也因其数量之多,让中国菜的口味多种多样。
说一些海外的人们也能听懂的例子吧,中国西北地区的人喜欢吃孜然,因为那里盛产羊肉,羊肉料理非常多,而为羊肉去腥增香,必不可少的调料之一就是孜然。再比如四川省,那里气候湿热,夏天湿气非常重(尤其是成都这样的大城市),所以需要吃辣椒来调节体内的湿气(这似乎是中医的理论)。还有上海,上海菜酱香的料理很多,咸中带着一点点甜。

以上所述,中国人并非只爱吃辣,中国菜也并非只有辣的料理,这或许和海外的人对中国人的印象截然相反。事实上中国人里有很多人都不擅长吃辣,比如我。喜欢吃辣是一种当地的饮食文化下培养出的特性,如果当地没有吃辣的文化,在这种文化下培养出的孩子自然也是不爱吃辣的。

这一点我并不是在中国感受到的。在这里我简单介绍一下我自己,我出生于北京,17岁因为留学独自来到了日本,17岁之前我除去旅游外没有离开过北京。真正意识到自己的味觉和其他中国人不太一样,是来到日本之后。

在北京时,我以前从未思考过自己作为北京人与其他中国人有什么不一样,但来到了日本,遇到了来自中国全国各地的留学生后,我终于获得了这个思考的机会。中国人是大同小异的,所以我们的不同之处,也需要从相同的地方来看。中国人过年的习俗是吃水饺子,虽然也有很多地区会吃火锅、馄饨,但大多数地区都是吃饺子。当中国人聚餐时,从饺子的调料便能看出每个人,乃至每个地区的口味的不同。四川人(那些爱吃辣的地区的人)会蘸红油和辣椒,有人会蘸葱和蒜泥,有人会蘸酱油,再撒一点芝麻。

我来到了日本后,和中国人聚餐时才见识到了这么多饺子的调味料。以前在北京,在奶奶(父亲的母亲)家吃饺子时,调料只有一种,是一种叫做腊八醋的醋。做腊八醋是中国北方地区的腊八节的习俗,在中国北方地区,家家户户要用黑醋泡大蒜,装在玻璃瓶里,泡到大年初一再开封。大年初一要吃水饺子,用腊八醋配水饺子吃,是我记忆里唯一一种吃饺子的方式。北方的水饺子大多是猪肉大葱,猪肉白菜馅,猪肉总归是油腻的,配黑醋吃对我来说刚刚好,酸酸的醋会带来一些清爽的感觉。腊八醋和普通的醋相比,要多一种蒜香在里面,十分适合做解腻的调味料。腊八醋里面的蒜经过十几天的浸泡,会从白色变成绿色,这颜色很不寻常,所以我向来不敢吃里面的蒜,小时候的自己只会看着大人们嚼着醋里的蒜,看他们炫耀说“这蒜好吃的很,你不吃说明你不识货。”

北京人,或者说北方人喜欢吃醋是有理由的,北京离山西非常近,而山西是中国最有名的产醋的地方,可以说提到山西就是山西老陈醋,山西老陈醋是由高粱和小麦作为原料发酵熟成的,以味道醇厚和适中的酸味为名。这种醋以及中国的大部分醋都是黑色的,以至于我在日本见到透明的淡黄色的醋时,会感到不可思议。

我还记得在奶奶家过节的情景,我奶奶是土生土长的北京人,她做得一手好菜,童年里那道清爽的腊八醋也是她亲手泡出来的,我因为一些家庭的缘故,和奶奶家并不亲近,但她做的料理我会一直记得,包括那道腊八醋,那些细枝末节的画面和味道越成为大人,越是容易想起。那时北京还允许放烟花,逢年过节,满地都是艳红的烟花碎片,冰冷的空气里弥漫着火药的气息。而家里是暖融融的,水饺子和腊八醋的香气久久不会散去,萦绕在每一间灯火通明的房子里。

童年时的记忆,童年时的味道会留在我们的潜意识里。当我们离开家乡,那些旧时的记忆远去,我们才会思考自己是一个怎样的人,拥有怎样的喜好,是什么决定了自己的喜好。我觉得正是这些回顾与思考的瞬间,丰富了我们这个人。

读完这篇拙作的您,如果以后在生活里遇见中国人,不妨问问他过年会吃什么,如果吃饺子,你可以再问问他吃饺子会配什么蘸料,这些饮食习惯背后,或许会有一个只属于他自己的故事。



個人的な独り言
13件
あやてぃお
2024.02.06

腊八酢!初めて知りました。
各地で使用する調味料すらも全然違うんやね。中国広い!面白い!!🥟

オンちゃん
2024.02.07

そうですね、広いから飲食文化が全然違うんです。ちなみに餃子をケチャップにつけて食べる派もいるみたいです。全く理解できません笑

あやてぃお
2024.02.07

おでんもケチャップつけて食べてるの見た🤣日本にはない多様性、面白い!!

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