【Eチーム】11/13日 MVP発表会の感想と振り返り

こんにちは,GCL講義Eチームの髙田です!今週は11/12のMVP発表会の各チームのMVPの感想と振り返りを書いていきます!


Aチームが提案するビジネスアイディアは「旅行を効率的にサポートするtraVelleR」というもので,VRを用いて疑似旅行体験を提供するというものでした.コロナ禍でもZoomにより仕事は回りますが,やはりプライベートというのはディスプレイの前だけでは物足りず,狭い家から飛び出して広い外の世界に飛び出したいな,と思うときが多々あります.このアイディアは,そんな外に出たいというジョブをVRで解決し,非常に面白くまた時機を捉えていると思いました.


疑似旅行体験を届けることを目指すサービス自体はいくつかあり,例えばGoogleが提供する「ストリートビューアドベンチャー」というモノは,地球上を網羅しつくさんとするグーグルが保有する360度パノラマ画像を活用して,世界遺産などの観光地をガイドとともに紹介していくものですが,やはりディスプレイの上だけに画像が映っても臨場感にかけているなと思いますので,臨場感を出すことのできるVRの活用は非常に有望だと思いました.


また,サービスとしての質だけでなく,ビジネスモデルという観点でも,ユーザーは基本無料としており,ビジネスモデルがよく練られているなと感じました.無料であれば,ボトルネックになりがちな金銭的な障壁が存在しないので,極めて多くのポテンシャルユーザーがいることになるかと思いまし,ますます有望な印象を受けました.



Bチームのビジネスアイディアは,不適切な敬語を自動で修正してくれるツールでした.

このツールが一般に普及すれば,岩尾先生もおっしゃっていた通り社会全体の効率化につながりえて,シンプルでとても有用なアイディアという印象を受けました.自分も,教授や事務の方にメールを送る時には何回も調べなおし,短い文章なのにやけに時間がかかった,という経験が少なくありません.しかも,メールでのフォーマルな書き方を覚えても,話し言葉とはまた違うので,口頭でのコミュニケーションに生かされるということもなく,敬語を調べなおす時間が大事かと言われると疑問符がつきます.そういった無駄な時間を減らすことができれば,より社会の総生産時間が増えるなと感じました.


また,ヒューマンレビューのテンプレも提供されるのは斬新でとても面白いと思いました.ただ添削するだけだと,結局自分が最初に書いた文章から大きな変更はなされませんが,「ほんとに敬語がうまい人はそういう構成では書かない」みたいなケースもあるかと思います.自分の引き出し以上の文を書きたいときは思ったより多いのではないかと思います.そんな時に,ヒューマンレビューを受けたテンプレートがあるのはとても役に立つなと思いました.



Cチームのビジネスアイディアは,没入型休憩空間の提供装置でした.コメントでもありましたが,このアイディアを聞いた時,僕も某探偵漫画の映画のコクーン型ゲームを連想しました.コロナ禍でインドアでくつろげるような製品の需要も上がっているので(自分の実家もお風呂にバブを入れるようになりました(笑)),自粛が続いている間はとても時機をとらえた好アイディアだと思いました.


コロナ禍前は,リフレッシュしたいときは場所を変えることで気分転換,が可能でした.しかし,外出自粛が続き,生活時間のほぼすべてを自宅,特にデスク前で過ごすことが多くなると,そういった「場所を変えることで気分転換」が出来なくなっていたと思います.このカプセル型リフレッシュ空間は,家に居ながらハード的に自室の空間を断絶することができ,久しくできていない「非日常」を味わえるのかと思います.この感覚は誰しも求めていたものとも言えるかと思いますので,うまくマーケットにフィットすれば大ヒットするかもしれないとも思いました.



Dチームはおうちっちという名前で,部屋の片付けをすることでアプリ内のペット?を育てていくものでした.プロトタイプがすでに途中までできていて,かなり進んでいる印象を受けました.アプリによる判定で部屋が片付いたかまだ散らかっているのかが判定されるようですが,かなりゲーム性も高くなると思いました.


例えば,きれいにしたつもりなのに,整頓されたと評価されないと「なぜだろう?もっときれいにできるのか?」となり,どうすればきれいだと判定されるか,とやっきになり片付け・整理整頓に夢中になるシナリオが容易に想像できました.


また,「こうすれば楽にきれいに見える」みたいなテクニックがどんどん発見されてシェアされて,世界中のきれいレベルもあがったりするかも...(笑)とか思いました.例えば,本棚の本は背表紙の色をそろえたり,高さを揃えたりすると簡単に高スコアがもらえる,とかベッドメイキングするだけで判定スコアが大きく上がるといった,ちょっとした片付けのコツが広まりやすくなるかなと思いました.



また,「整理整頓」の域を超えて,部屋のデザイン(家具の置き場所や色など,総合的なデザイン)も判定するようになれば,よりスタイリッシュな部屋にすることができるだろうなとも思いました.自分の経験でいうと,大学2年生の時に部屋の配置を思いっきり変えたことがあるのですが,想像以上にスペースがうまれ,QoLが大きく向上したと思います.本人に現在の配置に問題意識が無くても,窮屈さに小さなストレスをため込んでいる可能性は大いにあるので,よりよい配置への変更を促すのも実は価値のあることなんじゃないかと思っています.




黒木君のビジネスアイディアは,東大運動会をより盛り上げるための映像メディアでした.

すでに総務部との連携もしているようで,実現性が極めて高そうで熱意を感じました.同クラ制度など,一般の運動部でなく,「東大の運動部」がもつポテンシャル・ユニークネスをうまく捉えられているなと感じました.黒木君は発表の途中で,「多くの人が運動会に興味を持っているのではないか?」と投げかけていましたが,自分も興味あり,一度見てみたい,という人は多いんじゃないかと思います.ただ自分の場合は,運動会の人と別にしょっちゅうlineする分けでもないので,試合の日程はほとんど知らないし,日程を知っても場所が遠いと「さすがにそこまでは行けないわ...」となっています.自分も知り合いがどんなプレイをするのかは気になるので,映像メディアがあるのならば,見る可能性は高いなと思いました.


そして,運動会が盛り上がるのは,運動会だけでなく,その他の学生にとっても嬉しいことだとも思いました.東大は,学校を聞かれると「一応東大です」と答えるなど愛校心をこじらせてる面もあり,アメリカの大学のようにみんなが大学のパーカーをきて,試合の日には応援する,そんなカルチャーには憧れている気持ちもあります.こうした映像メディアで,みんなが自分の大学にたいして帰属意識を感じて団結力を高められるのならば,極めて有用なサービスなのではないかと思いました.



最後に,Eチームの振り返りをします.僕たちの班は「健康意識があるが高くなり切れていない都心住みの忙しい人に,健康でお手軽な食事を提供するサービス」のMVPを発表しました.頂いたフィードバックとしては,既に丸の内で「健康弁当」分野に進出した企業があったが,うまくいかず撤退したということ.似たようなサービスがあって,うまくいってないのは,単なる健康弁当だけを強みとすると,極めて危険ということだと思います.先の失敗例があることを意識して.これからのインタビューで「そもそも都心部にそういった需要はあるのか?」「ソリューションとして適切なのか」を見極める必要があると思っています.


岩尾俊兵
2020.11.19

すごく細かく丁寧な振り返りをいただきありがとうございます!
あと1か月、頑張りましょう!