私はラーメンの食べ方を知らない。

オンライン授業も5月7日から開始し、レポートの多さに毎日慄いている山下栞奈です。
学生のみなさんはもうオンライン授業に慣れましたか?
ZOOMやパソコンなどを使う頻度が増えましたが、それにも増して、私は、LINEでの会話が増えました。
一時間放置していたら、通知が30件溜まるのは当たり前。
そんな感じで生活していますが、今回は、たまーに繰り広げられるLINEグループ上での議論について書こうと思います。



ある夜、メンバーがPandoに投稿した記事がきっかけで始まったLINEでの議論。

「カタルシスのVisionの解釈の仕方」

そこで出てきたキーワードは、
「社会構成主義」「普遍と絶対」「パラダイムシフト」「ニヒリズム」

普通の会話では絶対に出てこない言葉が飛び交っていた。
私「......?」
の状態である。
物事を議論する時に、前提となる知識が同じ状態じゃないと、話の本質が理解できない。
議論は好きだ。でも、何を言っているのか分からない状態だと、自分の考えを展開すらできない。


少し硬くなり過ぎたので、違う例を出そう。
「カップル」って不思議じゃないですか?


「付き合おう/好きです」「良いよ/私も」
という二言だけで、相手が特別な存在になる。
そこから多くの時間を共有するようになるわけだが、これは2人の

「彼氏/彼女は特別な存在」

という認識が合致しているからこそ、自然と相手を尊重しあう。

しかし、ここでこの「彼氏/彼女は特別な存在」と認識していない人がいたら、どうだろう?

平然と他の異性と遊び、色々な人に「好きだよ」と言いまくり、デートもしない

まあ、周りの人たちから、「最低」と言われるだろう。
しかし、その人の側からしたらどうだろう?

なぜ「彼女」を大切にしなきゃいけないんだろう?

そんなことを思うのではないか?
(妹にこの例を伝えたら、「それは栞奈のこと?」って言われた(笑)違うよ!)


まあ、これは極端な例だが、世の中って認識の齟齬で溢れているなと思った。

今回の「カタルシスのVisionの解釈」についてもそうだ。
わたしは、彼らと前提が共有できていなかったから、何を言っているのか理解できなかった。
しかし、この議論に参加していた1人である、うちのCOO銀蔵はめげずに長文で30分くらい前提を教え込んでくれた。これによって、やっと、言っていることが分かるようになった。

知識がないと、スタート地点にさえ立てないのである。
これに関して銀蔵が出していた例えが分かりやすかったので、タイトルにした。


「私はラーメンの食べ方を知らない。」
食べ方(前提)を知っている人は、麺がおいしい/スープがおいしいなど、自分の価値基準に基づいた判断が出来る。判断を確定させないまでも、僕は好きだけど、人それぞれの好みがあっていいとも言える。


でも、私はラーメンの食べ方を知らなかったのだ。
私にとってカタルシスは色々な”前提”を広げてくれる場所である。
それはお客さんとの会話でも、スタッフとの会話でもそうだ。

今回は、私にラーメンの食べ方(社会構成主義、普遍/絶対という前提)を教えてくれたスタッフとの会話を紹介した。

これからももっと色んなものを食べて、自分の好きな食べ物を言えるくらいになりたいと思う。

そして、カタルシスがすべての人にとってそんな場であれば良いなと思う。


(ちなみに、このラーメンの写真は私の故郷北海道にある銀波露のぱいくぅラーメンです。本当に美味しいので、北海道に行った方はぜひ。)

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