こんばんは!Let’s MUN!スタッフの石川です!昨日に引き続き、今回はスピーチに関するテクニックをご紹介します。
昨日はスピーチへの恐怖のなくし方と題して、スピーチへの苦手意識を克服する方法をお伝えしました。まだ読んでない方は下記リンクからどうぞ!
https://pando.life/letsmun/article/33039
スピーチのコツ!
前回の記事でちょこっと話したのですが、他の大使のスピーチを聞く余裕というのはあまりありません。
スピーチの時間は静粛にするというマナーはあるものの、今後の会議でどのように行動するか、なんてことを考えてたら他国のスピーチに集中することに時間を割いてられないんですよね。
ということで、スピーチは他の大使に聞いてもらえません。
悲しいですが、これ、事実です。会議後に他の大使に「私のスピーチどうだった?」って聞いてみましょう。「良かったんじゃない」程度の返事しか返ってこないはずです。でも、せっかく自分の話だけを聞いてもらえる1分半が実は徒労に終わっていた、というのはだいぶショックです。
ということで、今回話すのは「他人を惹きつける話し方」です。といっても、人を惹きつけるスピーチの方法論はネットに溢れ返るほどあるので、今回紹介するのは模擬国連バージョンです。模擬国連での「あるあるポイント」を拾って紹介していくことにします。
それでは早速、いってみよ〜。
早口すぎて聞き取れない
これめっちゃあるあるです。慣れていない英語でのスピーチということでめちゃくちゃ早口になっている大使は結構います。模擬国連のスピーチでは原稿を見て話していいので、「言葉を捻り出す」という手間がない分どうしても早口になってしまうのでしょう。早口だと「この人余裕なさそうだな」という意識を受け手に与えてしまい、耳を傾けてくれなくなります。
これに対しては「なるべくゆっくり話すことを意識する」というアドバイスが多いですが、正直目の前のスピーチでいっぱいで、ゆっくり話すことなんて頭の中から抜けてしまいます。
そこで、早口を直す解決策を3種類ご紹介!
1つ目は「間を置く」こと。
文章が終わったら0.5秒くらい間を開ける。段落が変わったら1秒間を開ける。これを意識するだけで、「落ち着いているな」という印象を受け手に与えますし、話が聞き取りやすくなります。
2つ目は「スピーチの分量を減らす」こと。
初心者にありがちなのが、スピーチで多くのことを伝えようとするあまり、話しきれない量の文章を書いてしまうこと。これだとスピーチ中に焦る原因となり、返って話が入ってこなくなります。そこで、スピーチの内容を削ることをお勧めします。具体的には、英語だと200単語前後、日本語だと500文字前後です。「2分間で話せる」とされる量から気持ち少なくすることで、余裕を持ってスピーチできます。
3つ目は、ジェスチャーをつけること。
TEDなどを見るとわかりますが、結構大きめにジェスチャーをつけている人は多いものです。体の動きによって文章内容を補助するのがいちばんの目的なのでしょうが、実はジェスチャーには話すスピードを抑える効果もあります。ジェスチャーに意識を傾けることで自然にスピーチがゆっくりになるのです、かといって大きすぎるジェスチャーも問題なので、ここでおすすめのジェスチャーを紹介しましょう。
手を自然にぶらーんとさせて、肘だけを105°、直角より少し広がるくらいになるまで曲げます。そして、腕を前に少し押すイメージで突き出します。この状態で手を少し開き、前腕を前後に動かすとあら不思議、いい感じのジェスチャーが取れるわけです。過度なジェスチャーは良くありませんが、スピーチの調子を整えるためには結構おすすめです。
間を置くこと、内容を減らすこと、そしてジェスチャーをつけること。この3つに気をつければ、早口スピーチが聞きやすいスピーチにあっという間に大変身!
アイコンタクトがない・スピーチで噛んでしまう
これも初心者が陥りがちな失敗の一つです。
なまじっか手元に原稿があるのでそれを「読むこと」に気を取られ、ずっと下を向いたままスピーチをしてしまう。あるいは、単語の発音でつまずいてしまう。これらのミスはしょっちゅう起こります。
ではどう改善するか?めちゃくちゃシンプルで申し訳ないのですが、これについては練習あるのみです。
原稿を丸暗記するとは言わなくても、原稿をチラッと見る程度で内容が思い出せる、発音がわからない単語をなくす程度には練習を重ねましょう。スピーチの内容がしっかり定着すればこれらのミスは大幅に減ります。また、先ほど説明した「間を置く」や「スピードを落とす」も効果的です。間を置いた時はアイコンタクトの絶好の機会ですし、スピードを落とすことによりつまずくことも起こりにくくなります。
スピーチの練習法
最後に、スピーチの練習方法をお教えしましょう。
まずは自分のスピーチを録音するのがおすすめです。どこで詰まってしまうのか、どれくらいのスピードで話しているのかということを把握できます。その時、ストップウォッチをつけることもお忘れなく。その後、ペアにスピーチを聞いてもらいましょう。本番と同様、机の上に原稿を置いて立ってスピーチをすることをお勧めします。そうすることで、アイコンタクトしているかどうかや、適切な声の大きさなどを確認することができます。
結論!人を惹きつけるスピーチに必要なのは
・早すぎない話し方
・アイコンタクト
・つまずかないこと
です!