Magadipitaへの想いーゆりか

私は、慶應義塾大学の学生団体「S.A.L.」の中の、Magadipitaというフリーペーパーを作るプロジェクトに所属しています。そもそも、S.A.Lという団体に加入したきっかけを作ってくれたのが、Magadipitaでした。

もともと、私は別のサークルに興味があり、S.A.L.という団体名もあまり認識していませんでした。しかし、私が雑誌や広告に興味があると知っていた友人に、「フリーペーパーを作ったりしているサークルの新歓があるから一緒に行こう」と誘われ、1年生の春に行われたS.A.L.の新歓BBQに参加しました。その際に、当時Magadipitaの代表を務めていた方がMagadipitaに込める想いや、コンセプト、作成方法などを優しく教えてくださいました。

その中で特に、私もこのフリーペーパーを作りたい!と心を動かされたのは、シンプルなのに手が凝っている最高にかわいいデザインはもちろんのこと、「偶然の気づきに出会う」というコンセプトでした。いきなり堅い社会問題を提示するのではなく、身近な話題から始め、読者の共感を自然の流れで誘導するという巧みな文章に引き込まれました。その時に受け取った、少しだけお肉の油で汚れてしまっているMagadipitaの第6号は、今でも大切に部屋に飾ってあります。

その後、都内のカフェや美容院などを巡り、Magadipitaを置いていただいたいたりする配布会に参加しました。さらに今年の1月に、Magadipita7号の体験型のイベントを中目黒で行いました。このイベントでは、当時自分は紙面の制作に携わっていなかったためできることは限られていましたが、クラウドファンティングやSNSでの広報活動、会場での展示物制作など、準備段階から参加をすることができました。完成したMagadipitaが紙面から飛び出したような空間を見て、ふらっと立ち寄ってくださる方々の反応を間近で見ることができ、このような素敵なイベントに携われたことがとても嬉しかったです。

現在、自分で紙面を制作する側になっていくにつれて、企画作成の難しさに悩むこともありますが、読む前と後で読者の心の中で何らかの変化があるような、そんなフリーペーパーを作っていきたいです。