「顔の見える支援」の再考

 メンバー同士が直接会って活動できない今、「めぐこ」は定期的にオンラインミーティングを開き、この状況で自分たちが出来ることを日々模索しています。

 従来、「めぐこ」の主たる活動は街頭募金と学内で行うチャリティーバザーです。そしてこれら2つが「めぐこ」の主たる収入源です。前者では金銭そのものを頂き、後者では古本や雑貨、インド・フィリピンの名産品などのモノを売る対価として現金収入を頂いております。両活動において、全てのメンバーは参加さえすれば必ず支援者様と対面することができ、また目に見える形で支援を実感することができます

 しかし、この当たり前のようにあったメンバーと支援者様のconnectも、コロナの影響を受けて薄れてきてしまっているのが現状です。これを考えた時に、「めぐこ」の理念の一つである「顔の見える支援」が浮かびました。この「顔の見える」に込められている元々の意味は、「めぐこ」メンバーが実際に現地へ足を運び、支援先の子どもたちの成長する姿を自分たちの目で責任を持って見守る、というものです。ですが一方で、同時に、私たちは支援者様から「顔の見える支援」を日々受けていたのだな、と気付かされました。現に、多くのメンバーにとって、街頭募金などで支援者様の顔を見ることが原動力になっています。

 それが不可能となった今、ご支援を頂く上で以前とは全く違った難しさを実感しています。既存の支援者様については、このご時世にどうすれば継続的なご支援を頂くことができるか、また、信頼性を維持できるか。新規の支援者様については、いかにオンラインで信頼を得られるか。支援者様の側に立って考える機会が増えた気がします。

 ちなみに、最近参加したミーティングではクラウドファンディングについて話し合いました。「めぐこ」がこれまでは中々挑戦できなかったものの一つです。状況の変化を成長、進化するチャンスと捉え、新しいことを新しい視点を加えなから奮闘していきたいと思います。