みなさん、こんにちは!!
岩尾ゼミに所属しています、明治学院大学経済学部国際経営学科3年坂口まりんです。
今週のゼミ活動では、
「ハーバード・ビジネス・レビュー ビジネスモデル論文ベスト11 ビジネスモデルの教科書」(ダイアモンド社)より、
第3章 【インタビュー】 よいビジネスモデル 悪いビジネスモデルを読み進め、
その内容を踏まえてグループワークを行いました。
この記事には今回の第3章の要約とグループワークの内容についてまとめていきます。
要約
第3章では、ビジネスモデルのイノベーションにスポットを当てて話が進んでいきます。その中でも、
- ビジネスモデルのイノベーションに関心が寄せられている理由
- ビジネスモデルを改革する上でのポイント
について重点的に述べられていました。
〇ビジネスモデルのイノベーションに関心が寄せられている理由
これに関心が寄せられている理由は3つあります。
- ライフサイクルなどのあらゆるもののスピードの加速
- 思いがけないところから競争が発生する異業種間競争
- より優れた顧客経験を提供するビジネスモデルの登場による従来型モデルの崩壊
「異業種間競争」ではiPadの出現によるディスプレー装置の撤退、
「従来型モデルの崩壊」ではビルド・ア・ベア・ワークショップの自分でカスタムしたぬいぐるみを自分で製作することで労働賃金を省き、利益を大きくしたビジネスモデル
の例が挙げられていました。
〇ビジネスモデルを改革する上でのポイント
改革を行う際には2つの行うべきことがあります。
- 既存のビジネスモデルに組み込まれた前提を疑う
- 現在とは異なる意思決定には何が必要なのか考える
この例として、前者には経営不振から社内を新鮮な目で見つめなおし、これまでの投資路線を一気に転換したエイボン・プロダクツ、
後者には顧客や外部からの声に向き合わないために批判クレームを受ける携帯電話会社がありました。
しかし、改革する上で混乱はつきものであり、特に上場企業は株主や投資家からの理解を得る必要があります。
グループワーク
今週は第3章の内容から
❔そもそも製品とビジネスモデルの違いは何なのか
❔本当に製品ではなくビジネスモデルのイノベーションが必要なのか
について4グループに分かれて話し合いました。
【group1】
ビジネスモデル:売り方などの手段
製品:顧客が求めているモノ
製品は市場に出回ってしまうため、他社に模倣されやすい!
また、各社で消費者のニーズに沿ったものを作ろうとするため、似た製品が多くなった。※1
そのため、目に見えにくいビジネスモデルで個性を出す必要がある。
※1(岩尾先生の補足)分析方法などが発達し、知識のある人にアクセスしやすくなった。物理的に簡単に模倣できるようになった。
【group2】
ビジネスモデル:社内資源の様々な組み合わせ
製品:顧客のニーズ
また、ビジネスモデルのイノベーションに関心が寄せられている理由で挙げられた、iPadとビルド・ア・ベア・ワークショップについては
iPad:製品イノベーション
ビルド・ア・ベア・ワークショップ:ビジネスモデルイノベーション
と考えられ、ビルド・ア・ベア・ワークショップについては数年前に日本から撤退していた。
撤退理由としては日本人向けのデザインではなかったと考えられた。
したがって、これは場合により、製品格差がない場合はビジネスモデルの見直しが必要。
【group3】
ビジネスモデル:会社の利益を目的に考えてつくるもの
製品:顧客のことを考えて作るもの※2
そのため、製品イノベーションは顧客のニーズに応えられるように変化させていく。
つまり、コストがかかりすぎてしまうことも考えられる。
※2(岩尾先生の補足)ビジネスモデルは従業員や株主などへのアピール、製品は顧客へのアピールのためにイノベーションを行っていると考えられ、ビジネスモデルは顧客だけでなく、その対象が多いため、打てる手が多い。
【group4】
ビジネスモデル:提供方法を考えるもの
製品:機能や用途を考えるもの
group3とgroup4は似たような違いを発表してくれました!
そこで、この二つのビジネスモデルイノベーションが必要な理由について、次は2グループに分けて話し合いました。
❔ビジネスモデルは会社の利益のために提供方法を考えるもの、製品は顧客のニーズのために機能や用途を考えるものと仮定すると、なぜビジネスモデルのイノベーションが必要なのか
【groupA】製品や企業のバリエーション増えたから
【groupB】製品のクオリティや種類が増えたから
どちらも似たような意見が上がりました。
ビジネスモデルイノベーションと製品イノベーションは中心に考える軸がまず異なり、時代の進歩によって市場や製品バリエーションが拡大したために、製品イノベーションだけでは利益を上げられなくなってきたのではないか、ビジネスモデルという表から見えないものとの組み合わせで勝負する必要があるのではないかと感じました!
2年次の秋学期からビジネスモデルに着目して、みんなで難しい書籍を読み進めていますが、毎週、新しい発見ばかりでとても楽しくゼミ活動を行っています!
来週からの活動もみんなで沢山の発見をしていきます☺