こんにちは、もぎこみゅ! メンバーのみたけです。
外出自粛が少しづつ緩和されつつある世の中ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
ということで、模擬国連の教育的価値、第二回となりました。
本日のテーマは、
【建設的な議論】の必要性 です。
ではまず、「建設的」とはどういう意味なのでしょうか。
辞書で引いてみると、「その事の良さを積極的に認めた上で、さらに良くしていこうとするさま。物事の成立や進行をおし進めようとするさま。 」 とあります。
すなわち、「建設的な議論」というのは、「異なる視点を持った二者(あるいはそれ以上)が、ある事柄に対して積極的に意見を交わし、それをより良い方向に導いていく」ということになります。
建設的な議論をする上で、大前提となってくるのが
「議論を交わす両者とも、議題に対して前向きな姿勢を保っている」ということです。
議論の中で互いの問題点を指摘しあうにしても、それは単なる批判ではなく「より良いものを作るための手段」という位置づけになります。
問題点を指摘するということはネガティブなことと受け取られがちですが、建設的な議論においてはより良いものを構築するための重要なプロセスの一つになってきます。互いに前向きな姿勢で問題点を指摘しあうことによって、さらに多くの改善点を見つけることが出来るのです。
ここまで一般的な「建設的な議論」について説明してきました。
それらは、模擬国連の中でどのような役割を果たしているのでしょうか。
模擬国連というのは、ざっくりと言ってしまえば「一つの文書を様々な立場の国が集まって作り上げる」ための会議である場合がほとんどです。ある国際問題を解決するための取り決めを作るために、立場の違いはあれど国家間で協力していきましょう、というのが基本的なスタンスになります。
模擬国連の議会においては、異なる意見を持つ国家やグループが対立する場面が多くあります。しかし、それでも各国の中で落としどころを見つけ、最終的にはコンセンサス(全会一致)により文書を可決するのが望ましいとされています。
模擬国連において、参加者は自分が大使として担当する国の国益を常に考え、行動しなければならず、それぞれの意見が対立してしまうのも自然なことと言えますが、なるべく双方が納得できる結論を議会の中で出さなければなりません。
そこで必要になってくるのが、「建設的に議論する」スキルなのです。
問題点を多角的に分析し、互いに指摘しあいながら前向きな姿勢で問題解決に向かう、というのが模擬国連の大きなテーマであり、それを完遂するには建設的な議論をすることが必要不可欠となってきます。また、相手の立場や主張をよく理解しなければならず、自分が主張するだけの一方通行では議論が成り立ちません。言葉の通り、大使同士が協力して一つの文書を「建設」していく過程での交渉や議論が、模擬国連の興味深いところであり醍醐味なのです。
模擬国連を通してこのような能力や姿勢を身につけることが出来れば、将来的にも大きなアドバンテージになることは間違いありません。また、模擬国連以外のディスカッションや意見交換の場でも自身が主導的に議論を進めることができ、様々な学びにつなげることができるのです。
模擬国連に参加したことがない方でも、日常的に「前向きに、より良いものを作るための議論」というものを意識してみましょう。それができれば、今現在社会で起こっている問題に対し、周りの意見に流されることなく、確固たる自身の主張が構築できるようになるはずです。
いかがでしたでしょうか?
皆さんも、このようなことを日常生活の中でも意識してみてくださいね!
ご意見、ご質問等ございましたらコメント欄までよろしくお願いします!
では、また来週~(@^^)/~~~