模擬国連の教育的価値③

こんにちは、もぎこみゅ! メンバーのみたけです。

いまだコロナ禍での混乱が続く中ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?


では、模擬国連の教育的価値、本日は第三回となります。

今日のテーマは、

「情報を多角的に分析」する意義
を考えていきたいと思います。

テレビやインターネット、また新聞など、様々な情報を得る手段が増えた現代社会ではありますが、それらが必ずしも正しいものとは限りません本当に信頼できる情報とは何なのか。また、自身がその情報をどう理解するのか。それらを取捨選択していかなければならないのですが、これは情報社会とも呼ばれる現代での最重要課題と言えるでしょう。

では、情報を多角的に分析するとはどういうことなのでしょうか。シンプルに言ってしまえば「一つの情報を様々な視点から分析する」ということです。簡単なように思われるかもしれませんが、これが意外と骨の折れる作業になります。

まず、ある情報に対してその背景を知り、そこから発生する問題を明らかにしその問題に対する様々な意見を分析し、そしてそれらを自分の中で一度咀嚼して考えてみる。ここまでやらなければ、正しい情報に対する向き合い方ができているとは言えないのです。

模擬国連では、
事前準備の段階から膨大な量の情報と向き合わなければなりません

模擬国連における議題は国際的な問題に関するものが多く、また議会によっては高校生の学びの範疇を大きく超えてしまうような専門的な知識も頭に入れておかなければならない場合もあります。また、もちろん国連の実際に開催された議会を基盤として行われる模擬国連において、資料が英語で書かれていることも多々あります

その中でも参加者(大使)達は議会において自身がどのように行動すればいいのか、ヒントを膨大な資料の中から探していかなければならず、もちろんこれは容易なことではありません。じっくりと資料に向き合わなければならず、集中力も必要となってきます。

しかし、ここでこそ「情報を多角的に分析する能力」が活きてくるのです。

ひとえに国際問題とは言っても、そこには様々な国の様々な思惑などが絡んでくる場合がほとんどです。模擬国連においては、必要に応じてそれらを把握しておかなければなりません。

しかし、このようなプロセスを通じて一つの問題に対して様々な視点を養うことができ、情報を客観的に俯瞰することができるようになります。これらは実社会でも十分応用可能な能力で、もしこの能力を身につけることができれば、情報社会に生きるあなたにとって大きな武器となるはずです。

社会を見渡してみると、必ずしも全員がこの能力を持っているとは限りません。むしろ、日々様々な場所から発信される情報に惑わされ、それらに翻弄される人が多いように見受けられます。

つい先日ある法案が政府によって採決を見送られ、またその発端となったSNSでの様々なユーザーによる情報発信が大きな話題を呼びました。このご時世で人々がSNSを利用する時間が増え、様々な情報に目が向きやすかったのかも知れません。ですが、その実情はどうだったでしょうか。
「何となくヤバそうだから声をあげよう」「よく分からないけど有名人の〇〇さんが言っているから賛同しよう」など、その場の雰囲気や、情報の一部だけを切り取ったデマなどに流されるがままに自身の意見を発信していたユーザーを、残念ながら多く見かけました。

このような時こそ、前述したような情報分析能力が重要になってくるのではないでしょうか。今何が起こっているのか。何が問題なのか。また、どのような意見がこの問題に対して存在するのか。それらを慎重に吟味してはじめて自身の意見として発信できるのではないでしょうか。

周りに流されることなく、確固たる自分の主張を構築するためには、正しい手順を踏んで、正しい情報を得ていくことが重要です。皆さんも、日常生活でのちょっとした情報への向き合い方を今一度考えてみてはいかがでしょうか。その積み重ねによって、更に価値のあるものを発見できたり、昨日の自分より一歩成長できたりするのです。


いかがでしたでしょうか?

ご意見、ご質問等ございましたらコメント欄までよろしくお願いします!

では、また来週~(@^^)/~~~