渡航への思い

派遣者面談の際、私が宮瀬さんに話したことは、"自分が会のメンバーとして何がしたいのか探したい"でした。あの時は、本当にそう思っていてそれを言語化したつもりだったし、実際今も思っています。

でもそれじゃ足りない。薄々気づいていたことでしたが、他のやることを優先して考え直そうとしなかった。WCの中で、会としても個人としても、肝となる一番大切なことを後回しにしてしまいました。だからプレWCで問い直された時、自分の答えがまっったく浮かびませんでした。


そもそも私がこの会に入った理由は、何年か前に行ったインド旅行がきっかけです。日本で両親をはじめとして、たくさんの人に支えられながらぬくぬく育ってきた私にとって、そこはもう別世界でした。本で、ニュースでみたものと感じることが違う。私が日本で、進学先どうしよう、これからの人生どうしようと悩んでいる間、彼らは今日をどう生き延びようかを必死に考えていることが衝撃でした（私が出会った一部の人の話です）。人の好意を知らない、受け取り方がわからない同年代の子供たちを見て、なんとかしたい、助けたいと思うと同時に、その時の自分ではどうすることもできませんでした。
大学生になり、たまたま風の会に出逢えて、この3,4ヶ月でメンバーの皆さんと風の会が大好きになりました。活動にたくさん参加したいと思ったし、ずっとここで活動したいと思えました。WCに皆さんと行けて、なおかつ私の原点となるインドでの体験につながる活動ができるなら、そんなチャンスは逃したくないとの思いもあって、今回渡航を決断しました。そのWCへの認識の甘さ、とても後悔しています。


熱意を改めて考え文章にあらわすことになり、締め切りまで約24時間、ぐるぐるぐるぐる考えました。正直、朝の飛行機の中で書いてしまおうと思っていたのに、一文字も書けませんでした。すごく自分に腹が立って、泣きそうになりながら考えるのに、出てくる言葉が薄っぺらい。"学生団体としての価値の再認識"、"オフラインの「実感」としての交流を"。全部、なんだかなあ、、、って感じでした。
どこかで見て聞いて読んで、拾ってきた言葉をそのまま出してるだけで。そこに私自身の経験や考えは何も入っていないから、これは私の本音、本心じゃないんです。
もちろんここは熱意を表す場で、その言葉たちを軸になんとか色々付け足して書いてしまおうかとも思いました。でも多分その言葉は、誰にも何も伝わらないまま終わります。会長だけでなく、派遣者、サポーター、OBOGの方々、WCに関わってくださるすべての方々に、そして何より自分自身が、納得しない。
だから今の時点での、今回行かなきゃいけない理由は、やっぱり"自分が会のメンバーとしてこれから何がしたいのか探したい"です。結局堂々巡りで戻ってきましたが、正式にプロジェクトも決まってない、現地の現状も、どんな支援をしてるのかも、風の会のほんの一部しか知らない私が言えることがこれ以上ありませんでした。1日で変われなかったけど、これから変えていきたいと思います。