皆さんこんにちは。
Vent arrière 月曜担当の白川です。
緊急事態宣言も解除されてきて収束に向けて少しずつ進んでいますね。ですが、ここで気を緩めずにもう一踏ん張りして、みんなが安心して外に出られる日を一緒に迎えましょう。
さて、先週に引き続き「会話」ということについて書いていきたいと思います。もし先週の記事をまだ読んでいないという方がいましたら、是非とも読んで頂きたいと思います。そうすれば今回の話もよりわかりやすくなると思います。
前回①の「会話のテンポ」という点について書きましたが、今回は②の「質問が絶えない」ということについてです。
皆さんは初めて会う人と何を話しますか?もちろん名前や出身、職業などその人を理解する上で最低限のことは聞くと思います。しかし、ある程度聞き終わってからどうしていますか?もちろん他の質問を続けたり、話題を変えて会話を弾ませたりする人もいると思いますが、なかには何を聞いて良いかわからず沈黙が続いてしまう人もいると思います。私も後者のうちの一人でしたが、留学を経験し、そのことについて考えさせられました。
留学中はもちろん、初めて会う外国人の方と話す機会が多かったですが、不思議と会話が自然に続いていたように思います。それは相手の外国人の方がしきりに質問を続けてくれたからだと思います。それも凝ったような質問ではなく、「好きな食べ物は何?」くらいの気軽な質問ばかりで、こちらも答えやすく会話が進みました。
外国人の方は何気ない質問でも関係なく聞き、会話を広げていくことが上手だと感じましたし、会話することが本当に好きなんだろうなと思いました。
日本人でも会話が好きな人は大勢いると思いますが、どうしても日本人は比較的、必要以上のことは聞かなかったり、「こんなこと聞いて良いのか?」というような心理が働いてしまったりする国民性を持っていると思います。それもあってか、なかなか次から次へと質問を投げかけるということが苦手なのかなと思いました。
留学を経験したことのある私の友人にもこのことを話したら共感してくれました。そして次のようなことを言ってくれました。
「たしかに海外の人は会話を続けるのが上手いし、どんなことでも聞いてくる。だからといって、日本人が無理にその国民性を変える必要はないんじゃないか。」
私はこう言われたとき納得したと同時に、異文化カフェのテーマのひとつでもある「自国の理解」にもつながってくると思いました。たしかに日本人は質問するときに、無意識に自分の中のフィルターにかけて、なんてことのない質問は省いていると思います。ですがその分、深い質問や細かい質問が出来ると思います。外国人が何も気にせず、広く浅く質問できるのに対し、我々日本人は狭く深く掘り下げることが出来ると思います。
ですから私は、会話の導入部分では少し勇気を出してちょっとしたことでも聞いてみて、そこから徐々に深く掘り下げていけば会話が続けられるのではないかと思います。
2週にわたって「会話」ということをテーマにしてきました。これらは私が留学での経験から思ったひとつの意見に過ぎませんが、様々なことを考えさせられたような気がします。会話が苦手で、そのことを気にしている人がこの記事を読んで、改善へ一歩でも半歩でも踏み出してくれたら幸いです。
向こうの人達は、会話をする際に自分のことを話すのか、それとも相手に対して質問をするのかどちらが多かったですか?
ご質問ありがとうございます。
私があまり質問しなかったこともあり、向こうの人たちが質問してくることが多かったです。
しかし、向こうの人たちが自らのことを話した後でも「あなたはどうなの?」と質問が返ってくることが多かったです。
それも会話を続けるのが上手な要因の一つかもしれませんね。
そうですよね、会話を続けるのは難しいですよね。
ちなみに、私が以前記事に書いたのですが欧米人のコミュニケーションのとり方として、最初は自分のことについて話すのがオーソドックスだそうです。それには、魔女狩りが関係しているということを聞きました。
もし良ければ、記事を見て参考にしてもらえれば(笑)