こんばんは、vent arrière の竹花悠太朗です。
最近フランス文学から「美」とは何かを考えさせられたので、私が考えたことのない「美」であったため、それについて書こうと思います。
皆さんは「美」とは何だと認識していますか?
かっこいい・きれいな人?センスある考え方?風景・絵画?
辞書にはこう記されています。
1. 姿・形・色彩などの美しいこと。また、そのさま。「美の極致」「自然の織り成す美」
2. 非常にりっぱで人を感動させること。「有終の美を飾る」
3. 哲学で、調和・統一のある対象に対して、利害や関心を離れて純粋に感動するときに感じられる快。また、それを引き起こす対象のもつ性格。「真善美」「美意識」
4. 味のよいこと。うまいこと。また、そのさま。
私が考えていたのは1の意味です。
上からわかることは、美の意味は1つではなく、美の対象が変わることで、様々な意味を成すということです。
しかし、フランス文学から学んだ「美」を意味するものはここにはありませんでした。私がフランス文学での「美」は面白いもので、その対象に対して自分が何も嫌悪感を抱かないことだと読みました。
嫌なところがない=美
ここでは、恋の発生条件と関連づけて説明されており、恋と「美」は大きく関わっているとありました。例えば、相手の顔は嫌いじゃない、性格も悪くない、趣味も悪くないなどです。このように、欠点が見当たらないものが真の美だということです。確かに、嫌な部分が見つからなかったからこそ、恋愛対象に入るのかもしれません。ですが、それじゃいいところもないじゃないか、いいところがないなんて「美」言っていいのかと最初は思いました。しかし、よく考えるとマイナスがないものは汚れていないきれいなもの。つまり、「美」と考えられるのではないかとたどり着きました。さらに、私が考えていたプラスの作用が働く意味での「美」はこの文学にはなく、それはまた別の言葉に当たるのではないかと考えました。
言葉一つで捉え方が変わるのって不思議ですよね。その文化によって考え方が違う、それに気づけることってとても面白いと思います。
皆さんの「美」とはなんですか?
ではまた来週