韻
テレビのCM、新聞の題名や電車の広告。日本のあらゆる所に韻 は存在して、私達と私生活を共存しています。意外と気づかない所にも韻は踏まれており、人間は自然と韻 を気持ちいいと認識し始めているのは事実。今回は韻の世界を少しチラ見せしようと思います。
そもそも韻とは何なのか
韻とは言葉の母音や発せられる音の後の残り音の事である。例えば、「肋(あばら)」と言うワードの韻は「あああ」と言うことになる。何故ならば、「あ-a ば-a ら-a」という言葉のそれぞれの後母音がそう聞こえるからである。実際に今「あばら」と言う言葉を母音を強調して言ってみて下さい、体験した方がより早い理解につながります。そして、韻を踏むとは何なのか。簡単に韻を踏む方法は母音を合わせることである。「あばら」だったら母音が「あああ」なので例えば、「サカナ」「バカだ」「からだ」などが挙げられます。これは「あああ」の前に、50音を組み合わせた言葉だから自然と韻を踏むことになります。これが韻と韻の踏み方です。
日常に潜む韻
この国にはありとあらゆる所に韻が存在しています、広告からヘッドラインまでに。例えば、みんなご存知「Intel」。この会社の有名なキャッチフレーズは何ですか?そうです。「インテル入ってる」です。めちゃくちゃ韻踏んでるでしょ??
加えて、日本経済新聞もラッパーとしての一面を持っている。あるヘッドラインでは
5Gで技術革新 VRで触診 記者も感心
- と「5G」「技術革新」「触診」「感心」と5個も韻を踏み、パンチラインを読者に用意した。
なぜ韻を踏むのか
韻は長いものもあれば、短いものもある。日本人は俳句や和歌のように、ある規則の中で言葉を閉じ込めることに満足感を得て、母音で整理整頓された文書に脳が快感を覚えます。別に悪いことではなく、文化と歴史によって構築された思考であり、日本人ならではの感性である。
皆さんも日常に潜んだ韻を見た時に、意図的になされていることを意識して周りの友達とは違う視点で社会を見てみてください。