大学生のあなたへ ~何のために社会にでるのか~

本日は、都内の大学で授業に参加させていただき、『何のために社会に出るのか』について沢山の意見を伺いました。あらためて感じたことは、社会に対して本気で向き合う学生が多いということです。

ひと昔前、<最近の若者は・・・>という言葉が流行りましたが、その前に最近の若者に誇れる大人でなければいけないと強く感じた次第です。

テクノロジーが発展して日進月歩で社会は変化を遂げておりますが、そのような中でも変わらないものがあります。それは、人生は選択できるということだと思います。

私たちは、能力やスキルといった見える部分に目を向けがちですが、自分の内なる心の声に耳を傾けることが大切です。

その声に素直に向き合うことで夢や目標が明確になります。よりよく生きるとか主体的になるとは、その様なことだと思います。

何のために社会に出るのかと質問をすれば、その答えは十人十色です。もちろん、人それぞれの価値観で出た答えでいいと思います。ただし、自分の持つ良心を大切に、精一杯考え抜いてその答えを導いていただきたいものです。

経験や学習を積むことで価値観や見える景色は変わります。私も今まで、幾度となくビジョンを推敲してきました。人はその様にして成長していくものです。

生きる目的が明確になれば人生を力強く歩むことができるはずです。それこそが成功者の共通点です。

家を建てるのも、設計図を用意せずに闇雲に進めていっても良い物は出来上がりません。私たちの人生も一緒です。ゴールを描かずに進むことがいかに効果的でないかを理解するのは容易いことだと思います。

弊社のサービス『Pando』はより良く生きるためにゴールをまず描くことから始まります。そして今の活動と自身のビジョン・マインドをつなげる習慣を身につけて頂きたいと思っています。

参考までに、『3人のレンガ職人』というイソップ童話を紹介します。


世界中をまわっている旅人が、ある町外れの一本道を歩いていると、一人の男が道の脇で難しい顔をしてレンガを積んでいた。旅人はその男のそばに立ち止まって、


「ここでいったい何をしているのですか?」


と尋ねた。


「何って、見ればわかるだろう。レンガ積みに決まっているだろ。朝から晩まで、俺はここでレンガを積まなきゃいけないのさ。あんた達にはわからないだろうけど、暑い日も寒い日も、風の強い日も、レンガ積みさ。腰は痛くなるし、手はこのとおり」


男は自らのひび割れた汚れた両手を差し出して見せた。


「なんで、こんなことばかりしなければならないのか、まったくついてないね。もっと気楽にやっている奴らがいっぱいいるというのに・・・」


旅人は、その男に慰めの言葉を残して、歩き続けた。


もう少し歩くと、一生懸命レンガを積んでいる別の男に出会った。先ほどの男のように、辛そうには見えなかった。旅人は尋ねた。


「ここでいったい何をしているのですか?」


「俺はね、ここで大きな壁を作っているんだよ。これが俺の仕事でね。」


「大変ですね」


旅人はいたわりの言葉をかけた。


「なんてことはないよ。この仕事のおかげで俺は家族を養っていけるんだ。ここでは、家族を養っていく仕事を見つけるのが大変なんだ。俺なんて、ここでこうやって仕事があるから家族全員が食べいくことに困らない。大変だなんていっていたら、バチがあたるよ」


旅人は、男に励ましの言葉を残して、歩き続けた。


また、もう少し歩くと、別の男が活き活きと楽しそうにレンガを積んでいるのに出くわした。


「ここでいったい何をしているのですか?」


旅人は興味深く尋ねた。


「ああ、俺達のことかい?俺たちは、歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ!」


「大変ですね」


旅人はいたわりの言葉をかけた。


「とんでもない。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだぜ!素晴らしいだろう!」

旅人は、その男にお礼の言葉を残して、また元気に歩き続けた。

1人目のレンガ職人:「レンガ積みに決まっているだろ」→特に目的なし
2人目のレンガ職人:「この仕事のおかげで俺は家族を養っていける」→生活費を稼ぐのが目的
3人目のレンガ職人:「歴史に残る偉大な大聖堂を造っている」→後世に残る事業に加わり、世の中に貢献することが目的

同じ環境に身をおいても目的が違えば、成長や充足感が変わるということがわかります。皆さんは、これから出る社会(人生)にどのような意義をもって旅立たれますか。

仕事=夢を叶える場所であれば、人生は充実します。また、少々の困難で諦めることもなくなり、自分の力を継続して十二分に発揮できるのではないでしょうか。それが人生を謳歌することにつながるのだと私は思ってます。

過去と他人は変えられませんが、自分と未来は変えられます。

大聖堂を創るかごとく、今を生きる我々が『後世に素晴らしい時代』を残していきましょう。

本日出会った1人でも多くの学生が、より高い志を抱き力強く歩んでいただければ幸いです。

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