書籍「他者と働く」・RE:ROADから考えてみた対人コミュニケーション


4月から学生の方と接する機会がかなり増えた。

人事の頃は毎日就活生の人に向けて面接やら会社説明やらしていたけれど、転職して人事という枠がなくなってからは、知り合いの紹介つながりで時々就活の相談にのるくらいに落ち着いていた。

私は、ずっと早く大人になりたいと思っていた子供だった。だから就活の時期がきても、はたらくことに対して後ろ向きな気持ちはなかった。でも、案外就活に対してネガティブなイメージを持っている学生は多い。もっと多くの学生さんに自分の経験談を踏まえて、少しでも前向きなメッセージを伝えていきたい、そう思ってTwitterで発信していくことにした。それが4月。自分でもそんな気分になったのは少しびっくりした。なぜなら私はSNSアレルギー・・・。その話については こちら 。。 :;(∩´﹏`∩);:

​SNSもブログも正直苦手だけどPandoは書ける

Yuka.I
株式会社クインテット


そもそも可能性を広げたいと思って転職した。行動しないと意味ないなー、とふと思ったので、その流れのままにアカウントをつくって開始。

思い立ったが吉日、ノリと勢いって大事だなとつくづく思う。慣れない中でも思っていることをつれづれなるままに発信していたら、3ヶ月で100人以上の人と直接話をすることができた。

「内定がゴールじゃない、
自分の人生叶えるために仕事があるって考え方もありだよ! 」

と、少しでも就活を、社会に出ることをポジティブに捉えてもらえたらと、自分軸の考え方を自分の話を踏まえて伝えていったら、共感してくれた学生さんが、「友人や他の学生にも知ってほしいから、一緒にイベントを開催したい」と言ってくれた。

そこからまた他の学生さんとどんどんつながって、結局個人イベントを3回開催させていただいた。こんな肩書も実績もなにもない人間の話を聞くために、有難いことに50名以上の学生さんが集まってくれた。「友達の就活・人生相談に乗ってほしい。ゆかさんにつないでも良いですか?」と連絡をくれる学生の方もいた。


発信すればするほど、輪が広がっていく感じ。学生さんだけではなく、学生向けWEBメディアを運営している方からPando経由で取材の依頼をいただけたりもした。「自分の言葉でしゃべる」ってこういうことかと実感した3ヶ月だった。


初イベントのフライヤー。
さらっとこういうの作れちゃう学生さん
すごいなとびっくりしました・・・


TwitterやYouTube、インスタやTikTokなど、個としての意見や在り方を発信しやすい時代。けれど、私は正直あまりそこに気乗りしない側の人間だった。アイコンとして自分を使う/使われる気がしてそこがひっかかってしまうタイプだった。

正直それがすっかり拭い去れたというわけではないけれど、自分自身が伝えたいと思ったら、案外できるものだなと思った。発信するって、偉かったりすごかったり、正解が分かっている人がすることみたいなイメージがどこかであったのだけど、自分が信じたいものを伝え続けるだけのシンプルな話なのかもしれない。


そんなこんなで学生さんと会って、話を聞いて相談に乗ったりなんだりしていたら、人事のときには見えなかった現状の就活事情がより見えてきて、最近はまた悩むことが増えてきた。というか悩んでばっかなのですが、やらなかったよりはましだなと思う。

私が就活していたのは8年くらい前になるけれど、当時と今では状況が本当にちがうなと思う。
まずコロナの影響もあって、早期化がすごい。

「大学1年生です!!
  就活不安なのでお話させてください!!」


と連絡がくると、嬉しい反面、心の中では 「え~~~😫もっと好きなことしてもいいんだよ~~~🤔🙄🙃」 となる。

私は大学3年生から就活を考え始めたので、早くから情報収集して行動する姿勢にはとても尊敬するのですが・・・

でも、就活のために大学の貴重な時間を使うのではなくて、好きなことでも興味あることでもなんでも取り組んだことがそのまま就活にもその後の人生にも価値になると思うから、安心して面白そうなことに飛び込めば良いと思う。

他にも、学歴フィルターについては実際よりも過大に捉えられている気がするし、SNSの就活用アカウントでは個人的に 「(^-^;???」 となる情報もたくさん出回っているなと感じる。

誰でも発信・受信しやすくなったからこそ更に情報過多になるし、正解がほしくなって情報を求めて、そうしてまた不安になってしまうスパイラルがあるんだろうなと思う。個人的には、突き詰めていくとおそらくもう自分の中にしか正解はないと思う。


そんな中で読んだ本。

撮り方にセンスも映えもないのはご愛敬(^-^;


「他者と働く」。

去年だったか一昨年だったかに一度読んだのですが、自分には内容が深すぎて 「これはまた定期的に読んだ方が良い本だな~~」 と思って手元に置いていた本でした。個人的には7つの習慣のような、読むたびに気付きをもらえる本かなと思っています。

組織論の本なのですが、書いてあることは他者とのコミュニケーションの在り方、そこから自らの在り方に還元していくことについてです (多分あってるはず・・・)。

コミュニケーションは日々、自分自身にも思う所があるので、毎回ちくちく痛いところを刺されながら読んでいます😂

ただ、このタイミングで改めて読んでみて、学生との関わり方についても考えさせられるなーと感じました。


この本のキーワードは 「ナラティブ」。

人はそれぞれ、物事や世界に対して「こうあるべき」という解釈の枠組みを知らず知らずのうちに持ってしまっている。それを理解するために、まずは相手の背景を思い、観察すること。そしてそこからようやく他者との関係性を築いていくことができるという話。(雑なまとめ方ですが、じんわりメッセージが届いてくる良本だと思います😂)

一般的に言われている正解や正論、テクニック的な解決論。それは例えば就活の仕方や学生自体に対して、私もどうしても持ってしまっていると思います。

でも、相手のその人にとってはそれは正解でもなんでもない。相手の一般常識(ナラティブ)と私たちの一般常識は異なるということ。世界が違うということ。私たちの世界の常識でそれを押し付けたところでその人のもやもやは消えない。「正しい説明という暴力」に成り下がるだけということ。相手が何を語ろうとしているのか、こちらの枠組みからしか見ていないと、理解もなにもできないということ。相手の人生の主人公は誰でもなくその本人だということ。。


それと同時に、相手が語ることへ違和感や苛立ち、居心地の悪さを感じるということは、それはつまり自分のナラティブの限界だということ。そして、その受け入れがたい存在に、過去の環境や選択次第では私自身もなる可能性があったということ。


私は伝えたいけれど、その価値観はあくまで無数にあるうちの一つであって、それを選ぶかどうかは学生さん次第。テーブルに乗せてあげるところまでが私の役目であって、それを無理やり食べさせようとする権利は私にはないということを、改めて思います。


うーん、またタイミングを見て読もうと思います。。🙄
人によって感じることや刺さる部分がほんとに違う本だと思います。おすすめですが、私の言葉より一回読むのがいちばんです。(よければぜひ!笑)


ちなみになんの偶然かは分からないけれど、いま参加している RE:ROAD の今週のセッションの中でこれに通ずる話がありました。

「失敗」から学ぶ リモート・アカデミー RE:ROAD

【RE:ROAD特設WEBサイト】→「リ・ロード アカデミー」で検索 このアカデミーでは、若手社会人のブレーキになっている「失敗の概念」を壊す 「人生の成功者たちの失敗談」を通して、人生の「生き方」や個人の「価値観」を見つめ直す “きっかけ”の場を提供します。特徴はプレゼンター(講師)が、自分の「失敗談」から話題を提供し「失敗の本質」を受講者と共に考え、「自分ごと」として置き換えて貰うこと。さらにメンターが壁打ち相手となって個々の「ビジョン」を共に創り上げます。

RE:ROADの話を簡単にすると、

  • 毎回経営者の方をお呼びして、人生観や価値観をリアルな言葉で聞くことができる。
  • それを自分のクラスに持ち帰って、各々感じたままにアウトプットして、壁打ちして、メンターやメンバーと一緒に学びや自分自身を深めていく1年間のプログラム。

す。ちなみに第1回目はサイボウズの青野社長でした…!🎉

RE:ROAD 第1回セッション・ハイライト動画!

「失敗」から学ぶ リモート・アカデミー RE:ROAD
「失敗」から学ぶ リモート・アカデミー RE:ROAD



話を戻すと、セッションの流れの中で 「こうするべき」という自分のエゴ=正義をいつの間にか押し付けていないか?という話がありました。

これってよくあることだと思うのですが、そもそも、正義の押し付けと意見を伝えるということとの間にある違いはなにか。どこまでいってもその境界線は曖昧なんじゃないかと、今回のセッションでふと考えました。


私は、完璧なコミュニケーションというものはないと思っています。

自分の中で思っていることを言語化(外にアウトプット)するときに、まずその言葉選びの時点で細かなニュアンスを完璧に反映できるものではないし、
そうして自分から相手に伝えたときに、同じ単語や言葉でも、背景や状況、価値観などによって、相手と自分が捉えている意味やニュアンスも一緒になることはないと思う。
受け取った相手の中でどう解釈されるかも、こちらではコントロールできない。

だから「伝える」ということは、100%になることはない。


だからこそ、相手との齟齬が1ミリでもなくなるように、最適な言葉を探して伝え続けることが大事なのかなと思います。言うは易しですが・・・(^-^;

これは、ある意味 対企業よりも学生の方が難しいのかもしれないと思うこの頃ですが、一つ一つ伝えていくしかない。今の就活も社会も、どこまでいっても不透明で理不尽なことはなくならないと思うけれど、そんな中でも少しでも強くしなやかに進んでいってほしいと思うから、小さな声かもしれないけれど、一人でも伝えていこうと思います。


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