ゲームのすゝめ 1.5 〜RPG論〜 コマンドRPG編 外伝

押忍!!

 今回は、漠然と「RPGやってみたいかな〜」と思っているそこのあなた(!)、「こいつは一体どんな作品を紹介するのだろう」と気になっているあなた(!)、そして、特に何も考えずにこの記事を開いてしまったそこのあなた(!)に向けた記事となっているぞ!

 以下、「これは!!」という作品を、思い出補正・その他独断と偏見に満ちた判断基準で紹介していく(ランク付けなどはしない。どれも本当に素晴らしい作品だから。紹介しない作品も山のようにあるので、自分で探索するのが良い。やかましいか?笑)。

 予め断っておくが、「ポケモンシリーズ」のような「敵味方対称的なRPG」(つまり能力値が敵味方同等のオーダーであるようなコマンドRPGゲーム)は除いてある。筆者は一時期ドハマリしていた程度にはポケモンが好きだが、「敵味方非対称的なRPG」のほうが「燃える」と思うのでそうした限りだ(味方のHP上限が999なのにボスのHPは6万オーバー、みたいな絶望的なケースでも特技を駆使してなんとかボスを撃破できる。そういったところがむしろ面白い。筆者はそう思う)。

 まあ、この記事を読んで本当にゲームを始めるやつ(おっと、始める方)などいないだろう。だからこそ、であればこそ、筆者の好きなように語らせていただこう。これはほとんど自分語りのようなものなのである。

(注:丁寧目に書いているつもりなので、「この作品やったことあるぞ、こいつ、どんなこと書いてるんだろう」と思った方は記事内容を適宜読み飛ばして、筆者が童心に帰りながら記事を嬉々として執筆する様子を想像しながらお楽しみください)

ドラゴンクエストⅥ 幻の大地

 とりあえずまずは選んだ理由だけ簡潔に述べておこう(あとで詳しく述べる)。それは単純、「技」を大量に覚えられるからだ。
 
 まず、ドラクエシリーズをよく知らない人のために言っておくと、ドラクエは作品ごとにストーリーが完結しており、ナンバリングは関係ない。このことを知っているのと知らないのとでは、シリーズに入門するハードルの感じ方が大きく変わるだろう。興味を持ったあなたはWikiで詳しく調べてみると、「天空シリーズ三部作の三作品目」と書いてあるのを見て「嘘つき!」と筆者を責めるかもしれないが、あくまでバックグラウンドが存在するだけで作品間の繋がりはない(仮に「天空シリーズ」のつながりを意識するにしてもⅥはその第一章に当たるので、この作品がおすすめであることにゆるぎはない)。

 ストーリーのあらすじはWikiを見るのが一番よい(なんて便利なんだ!)。

オープニングから魔王との対決が行われ、主人公たちは敗れて石にされてしまう夢を見るところから始まる。

主人公は山奥の村ライフコッドで妹のターニアと2人暮らしをしている青年。

ある日、村長の依頼で年に一度の村祭りに必要な道具を麓の町まで取りに行くことになるが、その道中で大地に開いた大穴に落ちてしまい別の世界へ行く。その世界では自分を認識してもらえない奇妙な体験をし、元の世界に戻りライフコッドで話を聞くと、その世界が「幻の大地」であると判明する。その後の村祭りで精霊のお告げがあり、主人公は旅立ちを決意する。旅の道中では主人公と同じ境遇の仲間と行動を共にし、それぞれ本当の自分自身を見つける、所謂「自分探しの旅」をする。

大地に空いた大穴、もう一つの世界、大魔王の存在が次第に明らかになり、世界の平和を取り戻すために魔王の討伐のためにはざまの世界へ入っていく。

 ドラクエシリーズは基本的に全てのナンバリングタイトルでバトルシステムに変更がない。なので、この作品でも他のナンバリングタイトルでも、一作品プレイしてみれば、気軽に他のナンバリングタイトルを手にすることができ、RPGファンへの順調なスタートダッシュ間違いなしだ(そのままシリーズものの沼に浸かるのも一興)。

 そのバトルシステムは非常にシンプル。世界マップやダンジョンを歩いているとランダムエンカウントで戦闘に突入し、戦闘コマンドで敵全体を殲滅するか、逃げるコマンドを選び成功するかで戦闘が終わる。戦闘コマンドは「攻撃・呪文・特技・道具・装備・防御」があり、特に「攻撃」はキャラの持っている武器で敵を選択しておこなう通常攻撃のコマンド、「道具」はパーティキャラに持たせている戦闘中に効果のある道具を使用するコマンド、「装備」は戦況に応じてキャラの装備品を変更するコマンド、「防御」はそのターン防御に徹することで被ダメージを軽減するコマンドである。「呪文」と「特技」のついては次にまとめて述べる。

 ドラクエシリーズでひときわ楽しいのが「転職システム」(一部のナンバリングタイトルには転職システムは無い)。ストーリー序盤の山場(中盤の始まりくらい?)を超えると(最大の山場と言っても言いすぎでないほどに強いボス撃破後)ダーマ神殿という転職をする場所が使えるようになる(他のシリーズでもダーマ神殿の名前は踏襲されている)。そこではパーティメンバーの職業を変更することができる。職業は、条件なしで転職できる基本職9種と、一定条件を満たすことで転職できる上級職9種の合計18種がある。そのうち2種は隠し職業といわれ、「さとり」というアイテムを入手することで転職できる。

  • 無職 - 「職業に就かない」という選択も可能。一度何らかの職に就いたとしても、元の無職の状態に戻ることができる。前述のとおり、一度修得した呪文や特技が消えることはない。
  • 基本職
    • 戦士 - 剣術系特技を覚える。
    • 武闘家 - 格闘系の特技を覚えるほか、真空系特技の「かまいたち」を覚える。他の職業よりも会心の一撃(クリティカル)が出やすい。
    • 魔法使い - 攻撃呪文(初級・中級)や補助呪文を覚える。
    • 僧侶 - 補助呪文、回復呪文や真空系・即死系攻撃呪文を覚える。
    • 踊り子 - さまざまな踊り系の特技を覚えるほか、打撃攻撃の回避率が上昇する。
    • 盗賊 - 戦闘後に確率で宝物を盗めるようになる。移動に便利な呪文、特技を覚える。
    • 魔物使い(SFC版) - 戦闘後に一部のモンスターを仲間に加えることができる。ブレス系特技を中心に覚える。
      • 魔物マスター(DS版以降) - 魔物使いの代わりに登場。魔物を仲間にする能力を持たない代わりに、戦闘中に魔物をうっとりさせて眠らせたりオーラで立ち去らせる特殊能力を持つ。
    • 商人 - 戦闘後に追加ゴールド(お金)を得ることができる。道具や宝箱を鑑定する呪文「インパス」を覚える。
    • 遊び人 - 戦闘中に勝手に「遊び」を行い、指示を無視することがある。「遊び」の中には役に立つものもある。相手の技をまねして反撃する「まねまね」やモンスターを呼び寄せる「くちぶえ」など、変わった特技を覚える。
  • 上級職
    • バトルマスター - 戦士と武闘家をマスターすると転職可。主に物理攻撃系の特技を覚える。戦闘中、敵の攻撃を打ち払って回避することがある。
    • 魔法戦士 - 戦士と魔法使いをマスターすると転職可。属性付き剣技を中心に覚え、最終的に高威力の単体攻撃「メラゾーマ」を覚える。上級職で唯一、職業特性がない。
    • パラディン - 武闘家と僧侶をマスターすると転職可。真空・自己犠牲系などの呪文・特技を覚え、ステータスは下降値が存在しない。打撃攻撃で敵を即死させることがある。
    • 賢者 - 魔法使いと僧侶をマスターすると転職可。各種最上級呪文を覚え、精霊の召喚もできるようになる。呪文・特技の消費MPが職業レベルに応じて減少し、マスターすると半分になる(全MPを消費する呪文、特技を除く)。
    • レンジャー - 盗賊・魔物使い・商人をマスターすると転職可。自然を利用した特技を覚える。特技はMPを消費しないものばかりだが、失敗する可能性もある。「にげる」の成功率が上昇する。
    • スーパースター - 踊り子と遊び人をマスターすると転職可。効果の大きい踊り系特技を覚える。時々敵が見とれて1ターン休みになることがある。
    • 勇者 - 究極の職業。主人公はバトルマスター・賢者・レンジャー・スーパースターのうちどれか1つをマスターすると転職可。ほかのキャラクターはこれらの4職業を全てマスターすると転職可。強力な呪文・特技等を覚える。戦闘中HPが自動的に回復するようになる。ステータス補正が特に優れている。
  • 隠し職業
    • ドラゴン - 「ドラゴンのさとり」を持っていると転職可。最上級のブレス系を覚える。敵が「驚き戸惑う」ことで味方パーティーが先制攻撃できる確率が上昇する。仲間モンスターの「ドランゴ」は最初からこの職業に就いている。「ドラゴンのさとり」はクリア後の道具屋で購入可能となる。
    • はぐれメタル - 「はぐれのさとり」を持っていると転職可。強力な特技を覚える。モンスターのはぐれメタルと同じく呪文・特技を全く受け付けなくなる(なんとロマンなことか…)SFC版でははぐれメタルを仲間にしても無職であるが、DS版では最初からこの職業に就いている。 
                             (Wikipedia より)

 特定の職業についた状態で一定回数の戦闘をこなすと、その職業に応じた特技・呪文を習得することができる。そしてこれが大事なことなのだが、「転職しても転職前に習得した特技・呪文はそのまま」であるのだ!つまり、転職を繰り返せば、ピンチに備えて回復魔法を習得した攻撃役など、自分好みのキャラカスタマイズが可能になる。

 RPGでは「HP回復役をどれだけ確保できるか」が要なので、その点で非常にありがたいシステムなのだ。コマンドメニューを送っても送ってもたくさんある「技」の数々に興奮を隠せはしまい(覚えすぎると選ぶのが面倒になってくるが、それは嬉しい悲鳴!)。

 上記の職業一覧を見て、ワクワクしなかっただろうか?10年ほど前の筆者はゲームの攻略本に載っていたそのようなデータを何というわけもなく眺め、そして今もなお鮮明に内容を覚えているほどの長期記憶メモリを割いていたのだった。
 
 もしワクワクしたなら、あなたには素質がある!DQ6はスマホ版も高クオリティらしいので、すぐチェックだ!ワクワクしなかったあなたはこれからワクワクすればいい。ゆっくり焦らず筆者の記事を追いかけてほしい。 下のキャラクターは筆者のお気に入りキャラ、ハッサンだ。とりあえず「正拳突き」(外れることもあるが通常攻撃の2倍の威力の特技)をさせておけば良い。


 呪文や特技をたくさん覚えて、それがどこで役に立つのかと言ったら、ザコ敵はもちろんボス戦、ひいてはラスボス戦に違いない。(これからこの作品をプレイするのであればDS版もしくはスマホ版になるだろうのでそのバージョンに限った話になるが)ザコ敵はもちろんボスキャラが動くのも戦闘が盛り上がる要因と言えよう。敵は攻撃モーションに合わせて派手に動くし、攻撃エフェクトも非常に凝っていて、どんどん強力な特技を繰り出したくなること間違いなし!戦闘BGMも頭に残る印象的なものが多い。

 ちなみに、FFシリーズではロック調のBGMが多いのに対し、DQシリーズではクラシック調のBGMが多い、なんていう特徴もある。BGMは古き良きドット絵RPGを語る上で外せない要素だ。  https://youtu.be/vxMJx4T1wyM これは例の強力なボス戦のbgm 君もトラウマ??
 
 ここまで書いてきて、あと3作品を一度に紹介するのは厳しいと思ったので、一旦区切りをつけることとする(計画性が無いって?……ごめんなさい、としか…)。

 もう少し内容を充実させるべきかもしれないが、プレイしたのがいかんせんクソガキ時代だったので(今もクソガキじゃね〜かって?やかましわっ)当時の感動などはあまり語れない(過剰な誇張や嘘は語りたくないのでね)。

 この記事を楽しみにしてくれている読者の皆さんに予告しておこう。次回は「FFⅧ」について語ろうと思う(こういっては熱狂的なDQファンに焼き●されるかもしれないが、DQよりFFのほうがドラマとしてのストーリーが完成されている(気がする)ので、もう少し濃い〜内容の記事がかけると思う)。これまた非常に面白く、そしてエンディングが最高レベルに感動する作品となっている。お楽しみに!!!

最後は皆さんご一緒に!
せーの、
「ドラクエ最高だぜー!!」
Thank you