しるべのたかはしと申します。
これまで50社以上の起業に役員として関わってきた経験と
そもそもひきこもりでコミュ力ゼロだった原体験
(良かったらヒストリー読んでください)
との間で身に着け、言語化してきたリーダーシップについて
学生団体のリーダーや幹部をやっている、やりたいという人の
お役にたてたらと思い書いてみています。
さくっと読めるよう一回一回は短くすることを
心掛けていますので、チームビルディングや団体運営に困ったら
参考にしてくれると嬉しいです。
第二回は【チームのValueについて】書きたいと思います。
前回第一回【在り方で問われるリーダーシップ】では
強いチームに大切な要件である心理的安全性を作るためには
自分や相手の弱さを許容しあうことが大切で、
しかしただ許容しているだけではチームの成果が上がらなくなる、
というジレンマが生じる、という話を書きました。
そこで上手なリーダーはチームのメンバーに対して
・なにをすると褒められるのか?
・なにをすると叱られるのか?
をValueという形で明確に共有していきます。
例えば学生団体SHIRUBEには多様性を大事にする文化があります。
コミュニケーション能力の高い人、低い人
いわゆる良い大学へ通っている人、そうではない人
体育会系、文科系、芸術系、音楽系
LGBTや障害者(ちなみに私も視覚障害者で手帳を持っています)
本当に色々な人がいます。
この文化を作るために運営のメンバーに提示されているValueは
・相手の価値を一元的(一つの能力や指標だけ)に評価しないこと
・相手に興味を持ち、相手の話を聞くこと
・相手の価値観を受け入れ、否定や攻撃をしないこと
があります。
いまは意味がわかりやすいように、少し説明的な文章にしましたが、
本来はもっと覚えやすく間違いにくいシンプルで短いテキストにすることが多いです。
MissionやVisionはそれだけだと、メンバーにとって
具体的にどうしたら良いの?という疑問が残ってしまいがちです。
例えばこれも学生団体SHIRUBEのMisisonは
【世の中をワクワクさせるかっこいい大人を増やす】
なのですが、初めて入ってきたメンバーに対して、「はい、それでは皆さん今日から世の中をワクワクさせるかっこいい大人を増やして下さい!」と伝えたところでこれに対してすぐ動ける人はごくごく限られるでしょう。
そこで、
・人を評価したり比べたりしない
・相手ファースト(自分に興味を持ってもらうことを優先せず先に相手に興味を持つ)
・否定しない、応援する
と言った具体的な行動指針を提示することで
結果的にチームが同じ文化を大事にするところから共通の目的へ向けて動き始めます。
これがValueです。
Valueがあることにより、チームは自分たちが大事にしている共通の価値観を持ち、その価値観を通じて、心理的安全性や帰属意識(これはまた別の回に説明します)を高めることができるのです。
そしてその結果、自分たちが成し遂げなければならない行動目標や数値目標対しても責任感を持ち始めます。
つまりお互いの弱いところダメなところを認め合いながら
それでも目標に向かって真剣に取り組むチームを作るためには
Valueという共通の価値観を浸透させることがとても大切なんです。
そうやってチームとして動けるようになってきても
チームが発足して3~6週間もすると学校が忙しい、体調が悪い、
などモチベーションが下がる人が必ず出てきます。
チームとして最初の大きな壁です。
この壁を乗り越えるために必要なのことを次回にお伝えしようと思います。
質問やコメントお気軽に下さい。
とっても喜びます!
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この記事は学生団体SHIRUBEで提供しているリーダークラスのカリキュラムのさわり一部をテキスト化して提供しています。
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