【体育会学生必見!】新チームを始動するにあたって(チームビルディング②)

チームとグループの違い

昨日の質問を考えるにあたって、ネットや辞書を調べてみましたか?国語辞典によると、グループが「群、集団、共通点をもつ人や物の集まり」であるのに対し、チームは「共同で仕事をする一団の人」と説明されています。このように比較すると、チームはグループの中で、ある特定の条件を満たした集団だと言えそうです。チームをグループと区別する特定の条件には、次の3つがあると言われています。

❶共通の目的・目標(チームビジョン)

❷協働意欲・帰属意識(部に対する誇りや忠誠心)

❸コミュニケーションを通じたプロセスの共有(相互協力・連携)

このように、チームを作ることの利点は、共通の目的や目標を達成するために、メンバー同士が相互に関わり、連携をとることによって集団でいることの相乗効果が生まれることです。この相乗効果によって、チームはメンバー個々のパフォーマンスの総和以上の成果を出すことが可能になります。なお、この相乗効果はチームが保有する「多様性」に起因すると言われています。チームのメンバーがバラエティに富んでいると、相互に補完しあえる領域が広く、また、相互作用で生まれる新しいアイディアやイノベーションの幅も広がります。このように考えると、強いチームを創るためには、多様性がとても貴重で、それをうまく活かすことが求められるということになります。

集団から協働するチームへ

メンバー同士が協働し相乗効果を生み出している生産性の高いチームの特徴は、「メンバーに主体性・自立性がある」ことと「メンバー同士の関係性が強く、相互作用が高い」ことの2つが挙げられます。逆に、いずれかの要素が満たされないことが、チームのうまくいかない理由と言えます。下図は、この2つの要素を使って集団を分類したものです。

メンバーに主体性・自立性があったとしても、メンバー同士の繋がりが弱ければ、個々のパフォーマンスは高いもののチームとしての相乗効果を生みださない『一匹狼の集団』に。また、メンバー同士の繋がりがいくら強固であっても、メンバーに主体性・自立性がなく、お互いに依存した状態であれば、単なる『馴れ合いの集団』になってしまいます。勿論、個々に主体性・自立性がなく、かつメンバー同士の繋がりも弱い場合は、ただの『烏合の衆』であり、集団を構成する意味を持ちません。

このように、「メンバーの主体性・自立性」と「チーム内の関係性・相互作用」の2軸で整理して考えると、チームとしての課題が明らかになり、チームづくりも進めやすいですよね。

Q.強いチームづくりのためのリーダーの役割は?

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