問題解決プロセスに沿った学習指導プログラム 

学校教育あるいは部活向けに、野球と数学(確率 ・ 統計)を相互に関連付けた総合的学習の学習指導過程を開発しました。数学、データを活用しながら、野球で直面する問題解決を図ります。野球の実践とデータ・確率・統計などを組み合わせ、現状分析や今後の練習プラン・戦略策定に活かすことにより、効果・効率的に野球の戦略・チーム力・技能向上を目指します。


【対 象】 中学校・高校生向け ※小学校・ソフトボールにもカスタマイズが可能です。 ご相談ください。

【授業案】 部活動への導入。または体育 2 時間、数学または総合 2 時間 ※学校ごとにカスタマイズしていただいてかまいません。 



体育と数学(確率・統計)を融合した新しいタイプの学びです 

【本授業のねらい】

プロ野球においては、近年データの重要性が認識され、データにより従来のプレーや戦術が大きく変わる、ということが時々起こっています。本プログラムでは、そうしたプロ野球の世界でのデータの使われ方、考え方などを、アクティビティを通じて学ぶとともに、スコアブックデータを活用し、打率計算・打順シミュレーションソフトなどを通じて、自分たちのチームならばどのような練習プラン・戦略がよいか、などを議論します。  

【単元の目標】

〇友達と意見を交換して、積極的に練習やゲームに取り組める(学びに向かう力、人間性等)

 〇数理的思考・プログラミング的思考を活用して、効果的なチームの作戦を立てられる(思考力、判断力、表現力等) 

〇ゲームの競技性を理解し、戦略や判断をプレイに反映できる(知識及び技能) 

【学習指導課程】

問題解決プロセス(問題認識→原因分析→対策立案→トライ&エラー→振り返り)に沿って展開され、部活指導での活用を想定し、4時間で完結するよう構成されています。


~学習フロー~ 

➀スポーツにおけるデータ活用の重要性

➁プロ野球に見るデータ活用事例(ケーススタディ)

➂スコアブックデータの整理(問題認識&原因分析)

➃スコアブックデータを用いた打順シミュレーションの検討(対策立案)

試合等を通じて収集したスコアブックデータから、各選手の打順シミュレーションに必要なデータを抽出。各グループでスターティングメンバーと打順を仮説立て、シミュレーションソフトを使って得点力を検証。メンバーや打順を入れ替え、ベストを探求しながら、戦略思考を高めていきます。

サポート内容


参考:実証事業での効果検証

以下は、東洋大学牛久高等学校野球部において実施した実証事業の効果検証結果を記したものです。

【ライフスキル評価】

"ライフスキル測定尺度"を活用し、介入前後における心理的・社会的スキルごとの得点変化を比較したところ、問題解決スキル、情報収集スキル、また対人関係スキルにおいて介入後の得点が0.1%水準で有意に上昇(Table❶)。さらに自己統制スキルにおいても5%水準で有意に上昇し、ライフスキル形成に一定の効果があったことが示唆されました。


【生徒のコメント】

  • データで自分の結果を見ることにより、良い時・悪い時がどのような状況なのかが分かったので、改善していきたい。
  • データを活用することで、自分のやるべきことが明確に分かる。また、新たな自分や知らない自分を発見できると思った。
  • 感覚だけでは分かりにくい「相手チームの弱点」等を明らかにしてくれる。データを使いながら作戦を立てると良いと思った。
  • データや数字を使うことにより、より具体的なイメージを持ってプレーすることができる。
  • データ次第では、いろんなことが分かる。何を知りたいかによって、必要なデータを見極めることが大事だと思った。
  • 経験や感覚だけで判断してきたことをデータをもとに考えることによって、新しいことができそう。


【担任教諭のコメント】

  • この度のSTEAM×野球での態度、姿勢をとても心配したが、聞く力が高くなっていることに非常に驚き計算する役割に於いても夢中になる選手が意外な選手であることもうれしい成果だった。読む・比較する・深く考える・書く・伝える、論理的思考能力の発掘を実感した。また、コーチングに於いても、意識力の低い行動や不道徳的な行動をした選手に、「その行動をシミュレーションソフトに入力したらどのようになるでしょうか」と選手全員の前で問いかける手法にも効果があったと思われる。


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