これからのスポーツ教育に期待されること
ビッグデータや人工知能等で特徴付けられる第4次産業革命時代において、これから求められる能力も「決められたことを決められた通りに行う力」ではなく、「膨大な情報から何が重要かを主体的に判断し、自ら問いを立ててその解決を目指し、他者と協働しながら新たな価値を生み出していくことのできる能力」に変わっていきます。
このように求められる人材像が変化する中、スポーツ教育のあり方も問われるべきです。教育媒介としてスポーツを捉える時、第4次産業革命下におけるスポーツ教育の目的も、「勝利ばかりに固執すること(『与えられたやり方で答えを導き出すこと』)」ではなく、「競技者自らが主体的に判断し、多様な人々と協働しながら新たな価値を創造(問題解決)できるようになること」に変わっていかなければならないのではないでしょうか。その一つの手段として、STEAM Sportsを提唱いたします。
STEAM Sportsとは…
″遊び″かつ″ゲーム″であるスポーツのワクワク感を活用し、スポーツを起点とする「知る」と「創る」の学びの循環を生み出すコンテンツ(教材、手法)開発を目指します。スポーツシーンに、近年注目されるSTEAM教育(Science:科学、Technology:技術、Engineering:工学、Arts:芸術、Mathematics:数学)の視点を加えることにより、スポーツにおける新たな"学びの場"を創出します。
【スポーツを核とする学びのSTEAM化】
【STEAM Sportsコンテンツの開発コンセプト】
STEAM 教育とは…
Science, Technology, Engineering, Art, Mathematics 等の各教科での学習を実社会での問題発見・問題解決に活かしていくための教科横断的な教育手法をSTEAM教育と言います。STEAM教育を通じた学びとは、「知を創り出す」ことを自ら喜び、実感し、アイデンティティ(個性・自信)をもって主体的に体感する学びであり、「(新しい)知を創り出す力、喜び(誰かを喜ばせる喜びを含む)、自信(アイデンティティ)」を育むことこそが、STEAMが目指すべきものだと言われています。