問題解決プロセスに沿った学習指導プログラム
学校教育あるいは部活向けに、 バスケットボールと数学(確率 ・ 統計)を相互に関連付けた総合的学習の学習指導過程を開発しました。数学、データを活用しながら、バスケットボールで直面する問題解決を図ります。バスケットボール実践とデータ・ 確率 ・ 統計などを組み合わせ、現状分析や今後の練習プラン・戦略策定に活かすことにより、効果 ・ 効率的にバスケットボールの戦略 ・チーム力 ・ 技能向上を目指します。
~初級者向け~
【対 象】 小学校高学年・中学校向け ※小学校低中学年、 高校生、部活にもカスタマイズが可能です。 ご相談ください。
【授業案】 体育 2時間、算数・数学または総合 2時間 ※学校ごとにカスタマイズしていただいてかまいません。
~上級者・部活向け~
【対 象】 中学校・高校生向け ※小学校高学年にもカスタマイズが可能です。 ご相談ください。
【授業案】 部活動への導入。または体育 2時間、数学または総合 2時間 ※学校ごとにカスタマイズしていただいてかまいません。
体育と数学(確率・統計)を融合した新しいタイプの学びです
【本授業のねらい】
バスケットボールでは、シュートやリバウンドなどにおいて、いろいろな確率・統計が関わってきます。そうしたデータ、数学、その数字から見える・見えないさまざまな要因などをしっかり議論、把握することで、自分たちのチームや相手チームの特徴をつ かみ、より効果的に練習プランや戦略をたて、チームとしての技能向上につなげることができます。プロチームがそうしたデー タをどのように戦略などに活用し試行錯誤しているかについても、アクティビティなどを通じて学びます。初級者バージョンで は、シュートする場所ごとにデータを分析します。上級者バージョンでは、4ファクターズと呼ばれる、プロ選手も重宝するバス ケットボールにおける4つの大事な指標を理解・活用し、今後につなげます。
【単元の目標】
〇友達と意見を交換して、積極的に練習やゲームに取り組める(学びに向かう力、人間性等)
〇数理的思考を活用して、効果的なチームの作戦を立てられる(思考力、判断力、表現力等)
〇ゲームの競技性を理解し、戦略や判断をプレイに反映できる(知識及び技能)
【学習指導課程】
問題解決プロセス(問題認識→原因分析→対策立案→トライ&エラー→振り返り)に沿って展開され、部活指導での活用を想定し、4時間で完結するよう構成されています。
~学習フロー~(4factors)
➀スポーツにおけるデータ活用の重要性
➁Bリーグに見るデータ活用事例(ケーススタディ)
➂4factorsを活用したチーム分析(理論)
➃4factorsを活用したチーム分析(実践)
サポート内容
参考:実証事業での効果検証
以下は、市立長野高校バスケットボール部(男女)において実施した実証事業の効果検証結果を記したものです。
【ライフスキル評価】
"ライフスキル測定尺度"を活用し、介入前後における心理的・社会的スキルごとの得点変化を比較したところ、問題解決スキルおよび情報収集スキルにおいて介入後の得点が0.1%水準で有意に上昇(Table❶)。したがって、ライフスキル形成に一定の効果があったことが示唆されました。
【生徒のコメント】
【担任教諭のコメント】
男子に関しては、生徒自身が日頃からデータをよく見て改善点を探っており、この4factorsを算出することにより、より明確にデータを見ることや試合の振り返り方を学ぶことができたと感じている。当校は総合学科であり、“課題探求”という個々が決めたテーマを研究してまとめ・発表するという授業があるが、その探求テーマの一つとしても面白いと感じる内容だった。女子も講習会後、今までの主要な試合の4factorsを算出し、試合での改善点などを生徒が考えプリントに纏めるようになった。すぐに変化が出てくるようなことではないと思うので、今後も継続してデータ分析から競技力向上に繋がるよう生徒に主体的に学ばせていきたいと感じている。素晴らしい機会をいただき有難うございました。