今こそあの先輩と話したい! 4年生×(カケル) 〜しぎょうさん×ナガぽ編〜

こんにちは!
SNSチームのわにです🐊

今回の記事は…
対談企画「4年生×(カケル)」の、しぎょうさん×ナガぽです!

しぎょうさんが大学1年生の時に経験したラオスでのスタディーツアーについて、現地での写真をたくさん見せながらお話してくださいました!支援先のお話だけでいつまでも話していられそうで、実りあるものでした🍎

とっても面白くて、読んだらきっと「ほぇ〜」となるはず!
必読です✨

〈目次〉
❶自己紹介
❷スタディーツアーの思い出
❸ラオスの教育にまつわる諸事情
❹しぎょうさんが卒業される前に
★おまけ


❶自己紹介
あだ名  :しぎょう
支部   :広島大学支部
学年   :4年次5年
プチ世間話:鯛飯がおいしかった!店で食べるのもおいしいけど、魚でも肉でも炊いてみたら何でも美味しい!炊飯器料理は楽でおすすめ。


        あだ名:ナガぽ                
支部:茨城大学支部             
学年:2年                 
プチ世間話:今日はYouTube見てダラダラしてました!

以下、会話表記
しぎょう▶︎し
ナガぽ ▶︎ナ
たっくん▶︎た(同志社大学支部3年、SNSチーム)



❷スタディーツアーの思い出
ナ:スタディーツアー行ったときのお話が聞きたいです~

し:一週間くらいラオスに行って、奨学金を送ってた子どもたちの親御さんと話したり、学校訪問して先生と話したり子どもたちと遊んだりした!スタディーツアーのどんなことが聞きたい〜?

ナ:何をしてたのかな?って。遊んでたとかもありますけど具体的には…

し:本当に遊んでたんすよ(笑)初日は学校に行って、日本から来てくれました〜みたいな会をしてくれた。あとは、バレーボールとか教材とかの物資支援をした。


ーごはん
し:こおろぎ食べた。味は意外といけるんだけどね、見た目がね。初日はご飯食べて終わりって感じ。翌日学校行って初めて食べた飯がこれ、こおろぎ(笑)

し:ラオスの料理は結構おいしくて、スパイスが独特だった。卵系の料理とか汁物がおいしかった。朝ごはんに食べたラーメン(フォーって呼んだほうがいいのかな)は、めっちゃおいしかった、店で出てくるレベル!凝ってるんだよねとか自慢してたけど、普通においしかった。

ただ、食べ物のところにめちゃハエおる。最初は汚いから振り払ってたんだけど、あまりにも数が多いから食べる前に振り払おうって(笑)俺らは滞在期間短かったからよかったけど、途上国初めての人はお腹壊すよ。

ナ:現地の人は慣れてるんですか?

し:青年海外協力隊の人も数ヶ月はお腹壊すらしい。ちゃんと出さないと毒が体に残っちゃうから、鎮痛剤はいいけど下痢止めはダメみたい。数ヶ月したら逆に何食べても大丈夫になるらしい(笑)

ナ:え〜〜〜〜〜


ースポーツ
し:セパタクローって知ってる?足でやるバレーみたいな。動画撮っておけばよかったな〜、現地の子はめちゃくちゃ上手いんよ!オーバーヘッドキックして、1回転して打つみたいな。

ナ:え〜〜〜〜〜〜

し:むずすぎて競技人口が少ないらしい。

ナ:え〜〜〜〜〜〜〜〜


ー子どもたち
ナ:子どもたち、すごい多いですね。

し:多いよ〜人懐っこいから、言葉は通じないけどずっと遊んでる。疲れた!
2つ目の学校は中学生が多かったから大人びてたけど、初日は小学校の低学年とかで、元気すぎた。そう、これプロフィール画像にしてるんだけど、この子たちはまだやさしい方。
めちゃ筋肉痛でした(笑)
(とてもいい写真ですね!)



❸ラオスの教育事情
ー移動の困難さ
ナ:学校と学校はどれくらい離れてるんですか?

し:結構車で移動して…1日目にホテルから学校、学校から自宅訪問、翌日別の学校だったから、学校から学校には行ってないね。でも、子どもたちに「今欲しいものある?」とか聞いた時、教科書とかペンとかが欲しいと言うかなと思ってたけど、自転車とかバイクが欲しいって言うんだよね。

ナ:へーーっ、移動手段なんだ。

し:そう、移動手段がないから学校に行けないっていうのもあって。道が悪かったり、舗装されてなくて道に穴開いていたり…危ないんだよね。軽トラみたいなやつで移動してたら急に運転手さんが止まって、トラックから木の板を出してきて橋みたいな感じにしてた。

ナ:え〜〜〜〜〜〜〜(震)

し:そんぐらい準備しないと安全に走れない。首都ビエンチャン付近だとそんなことはないんだけど、外れたところだとまだまだって感じかな。


ー家業を継ぐ子どもたち
し:農業やってる人が多くてさ、小学校とか行っても家業を継がなきゃいけないから、教育って機能してるんかな、支援方法変えなきゃいけないのかなっていう話をみんなでしてた。それで支援先調査を復活させたんやけど。


ー子どもたちが考えていること
ナ:スタディーツアーで、なにが一番印象的でしたか?

し:自分にとって一番心に残ってるのは、奨学金を支援している子どもの家を訪問した時に、ある中学生の子が、

「中学の勉強は楽しいし高校行きたいけど、叶いそうにない。」

と言っていたこと。支援しているにもかかわらず、支援先の子は「高校行けないだろうな」と思いながら勉強していた。「何のための支援なんだろう」「今のままじゃあかんな」って思ったきっかけはそれかな。

ナ:高校行かないままって人も多いんですか?

し:うん、農村部はなおさらかな。首都付近は後発開発途上国を2026年に卒業するというような勢いがあるけど、農村部では教育が行き届いていない。

ナ:金銭的な問題ですか?

し:それもあるけど、根本にあるのは何するにしても遠いということ。水を入手するのも困難なところもあったし、病院へ行くのも遠い。子どもたちも移動手段を欲しがってたようにね。

学校に行くとか働きに行くとしても、農村部だと職業が限られてる。日本でもリモート化とか進んでるけど、東京に出る人も多いし、そういう人のほうが収入もよかったりする。その格差がラオスではもっと顕著。経済格差をなくそうって言ってお金配っても…って感じ。

農村部のインフラをどうにかしないと。
一家庭の問題をどうこうしても変わらないんだな。

というのが、行った時の印象かな。道路が舗装されていないからね、そもそも。

でも、ラオスはまだマシな方だと思うよ、制服も着れてるしスマホも持ってるし…。水は近所の人に借りてるらしいから、毎日何キロも歩いて…というアフリカと比べたらまだマシなんだろうなとは思った。治安も良かったし。

ナ:物盗まれたりとかなかったですか?

し:なかったね。ホテルの鍵はしまらなかったけど(笑)

ナ:こわ〜〜〜


ー学校の様子
し:過密教室。教室の広さに対して子どもがめちゃ多い。実は授業受けてない人もいるんだと思う。

ナ:どういうことですか??

し:これで全員じゃないよ〜みたいに言ってたけど、出欠確認もガバガバで、その日来てる生徒に授業するみたいな。

ナ:あ〜〜

し:一旦帰ってご飯食べる人も多いし、そのまま家事する人もいる。それが中退にも繋がるんだろうな。学校も生徒の情報を管理できてないんだと思う。先生も正規の職員じゃなくて、ボランティアで地域の人がやってるのもある。ボランティアだから来ない人もいるし。

ナ:日本だと学校って一組織みたいな感じだけど、全然そんな感じに見えないです。

し:まあね〜、近所の集まりみたいな。

ナ:コミュニティで集まって勉強しようね~みたいな雰囲気ですね。

し:そんな感じやね。



❹しぎょうさんが卒業される前に
ナ:私がSFTに入る前の話を聞きたくて。しぎょうさんがいなくなったら聞けなくなっちゃう話を聞きたいなと。

し:俺が3年の時まだいなかったってことは結構あるね。俺は特殊なSFT人生を歩んでるから難しいんだけど...ジャンルとかある?回収販売とか、、

ーナ:オフ会系、合宿とかの話が聞きたいです。

し:おっ(笑)
俺が初めて全国のイベントに行ったのはスタディーツアーで、一緒にいた人たちは違う支部だったから普段関わる機会がなかったけど、ふっくーさんが九州の地区活に呼んでくれた。10人ぐらいでふっくーさんの家で飲み会して、次の日旅行した。太宰府とか一般的な福岡観光して。

一番すごかったのは、中四国九州と阪神、なぜか北部もいた合同地区合宿。
ここまでくるともう全国合宿なんだけど(笑)当時は西日本が強かったからね。

ゲストで原貫太さん(フリーランスで国際支援をされてる方)を招いてお話してもらって。その日TOEICあったから夜から参加して、座談会のときには部屋に突撃したりもした。

今と違うのは、支部のまとまりというか、、上回生とかもいて、支部が仕事仲間じゃなくて、一個のグループ?みたいな。茨大支部がいっぱいあるイメージ。


ー同期会のすゝめ
し:2、3年になったら、全国で同期会するといいですよ。

ナ:全国で、ですか?

し:支部でもいいと思うけどね。同期同士で仲いいか悪いかってめっちゃ大事やと思う。俺も学生代表現役のときは論理性とか言ってたけど、仲間の存在って大事だと思う。傷のなめあいはいかんけど。ある程度仲良くないと煽れないじゃん。

ナ:悔しがらせるみたいな?

し:そうそう。あいつ頑張ってるから俺も頑張ろみたいな風になれるじゃん。仲良くなかったら、あいつ頑張ってるな、で終わるから。でもたとえば、不特定多数の前で話すとさ、後輩は「しんどいしんどい」って言ってる先輩についていきたくないよね。だから同期会やると良い。合宿係とかもっとオフ会やればいいと思う。プレキャンとかのメンバーではずっとやってる(笑)

ナ:ずっとですか?!

し:うん、あのコミュニティは今も続いてる。メリハリつけたいよね、やるときはやる、遊ぶときは遊ぶ。やるときはやる、だけだと辛いからね。

ナ:仕事みたいですね。



★おまけ
Part1ースタディーツアーの是非
し:最近、スタディーツアーが良くないみたいな風潮があるんよ、俺も初めて聞いたんだけど。

ナ:他の団体はどうやってるんでしょう。支援を考える上で必要だと思うんですけど…。

し:Room to Readさんみたいなところは、支援を行いながらモニタリングしてるんだと思う。スタディーツアーは別に国際協力してない人でもできるもので、実際に支援活動ではないじゃん?現地の人から見たときの立ち位置としては、「知らん人が急にきて支援してくれてるらしいぞ」「ありがとうって言わなきゃ」みたいな構図ができてるというか。

ナ:たしかに。

し:ラオスの子どもたちはこちらのことを知らないし、俺たちも施しを与えているわけではなくて、社会課題の解決のために活動しててその結果として支援をしてる。だから、有り難がられるためにやっているわけではないから、そこを履き違えたらいけないな。

でもやっぱり現地とか行くと、ちゃんと準備されてるんだよね、花の首飾り作ってくれてたり。特に印象的だったのは、小学校だと子どもたちが料理を食べたそうにしてたこと。普段はこんなことしてないんだろうね。ジュースとかを「買って買って」って、子どもたちが来る。全部、スタディーツアー用に準備されてるんだよね。お金は自分たちの費用から出てるんだけど、現地の子どもたちの前で豪華な飯を食べるわけよ。支援してるからってそれでいいわけじゃないし、アメリカではそれが問題になっているんだよね。

ナ:スタディーツアーって見るだけのものだと思ってたんですよ。でも写真見てると、結構ウェルカムって感じだった印象があります。

し:そうねー。あとは、スタディーツアーとしてじゃなくて、普通に途上国に行くという選択肢もある。ネパールの支援を行っている団体に訪問を依頼して、自分達の現地視察のなかで、NGOさんに見学させてもらう。やってることはそんなに変わらないけど、向こう側の負担が明らかに少ないから。

スタディーツアーは渡航前に2回くらい顔合わせして聞きたいこととかを話して、帰ってきた後は地区活とかで報告会やってたかな。スタディーツアーはそんな感じですかね~。


Part2ーよくあるお悩み:支援の実感が湧かない
た:支援している実感が湧かないっていう人もいる中で、支援先・支援団体とどう関わっていけばいいですか?

ナ:SFTっていう国際団体の組織に所属してるのに、それに関連した意識を持ってる人が少ないのはよくない。その面では繋がりがあった方がいいと思いますね。上をみた時に、いるのはRoom to Readさんとかだから、そこに近づくために。

し:繋がりが必要なのは間違いない。支援しているという実感が少ない理由として、俺は、現実的なものと本質的なものの2つがあると思う。

《現実的》
今のSFTで実感を得るのは難易度高い。SFTは国際支援団体だけど、どうしても、現地で実際にやっているわけじゃないから、実感がないんじゃなくて、やってないんだよね。

他の団体の人がなんで実感もってるかというと、日頃からそういった問題をインプットしてアウトプットしてるからだと思う。日頃してるのは回収販売、地区活などマネジメント寄り。しょうがないけどね。

回収販売やめようって話じゃなくて、ミーティングのアイブレとか、年に数回、支援先のことをディスカッションするだけでも大事だと思う。国際協力の課題に触れる回数が少ないから、SFTにいるマネジメントがすごい人とかに焦点がいってしまうけどね。

解決策があるとしたら、全国で何かイベントをするとかっていうわけではなくて、最初は内容が薄くてもいいから、支援先のことを考える機会をコンスタントに作ると良いと思う。支援先チームも、これからそういうイベントをやっていくと思う。

《本質的》
直接やればいいんじゃないって話で。実際に現地で活動してる人がいないからね。今いるメンバーのうちの誰かがNGOと直接関わるとか、だれかが抜きん出て頑張らないといけない話だけど。

Room to Readさんは本質的な支援ができている。どうしてそれができるかっていうと、悲しいけどコネクションがあるからなんだよね。他の団体は上層部に社会人がいてコネが作れるけど、SFTにはそれがない。

根本的に解決するなら、海外で活躍する人を団体につくるべき。

国際協力に関わってる人たちの話に触れておくと、「国際協力の実感を得るためにはこんな感じにすればいいのか」ってのが見つかると思う。
そこからがスタート。


しぎょうさん、ナガぽちゃん、ありがとうございました!
しぎょうさんが卒業される前に貴重なお話を記事に残すことができ、とても光栄です✨

最後まで読んでくれた方、ありがとうございます!「ほぇ〜」となりましたか?
その「ほぇ〜」を「ほぇ〜」で終わらせず、今後の活動に生かしていきたいですね。


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