新年度のはじまり、久しぶりに会う友達とも、はじめましての人とも、「春休み何してたの?」から会話が始まることって、よくありますよね。
食べタイ編集部員にも「春休み何してたの?」と聞いてみると、様々な分野での活動に、大盛り上がり。
そんな編集部員の春休みを紹介しちゃおう!という企画が、この【編集部の春休み】です。
第6弾は、佐藤圭の春休み。
聞き手:山浦春来(食べタイ編集部/鹿児島大学)
「春休み、どうだった?」
私の最初の問いかけに、
「大したことしてないです。バイトと、免許取り行ったくらい・・」
と、ハードルを下げまくった圭くん。
そのままインタビューを進めていった私は
25分後、「誰だ大したことしてないって言ったやつ!」と思わず突っ込んでしまった。
それほどに、彼の濃い春休みと熱い想いに触れたのだった。
春休みの話に移る前に、まず彼がどういうことをしている人間なのか軽く触れておこう。佐藤圭、千葉商科大学の社会学部3年生。出身は新潟、小千谷市。
彼は大学生活を「ワインプロジェクト」なるものに捧げており、これなしには彼のことは語れない。
これは、10年後に来たる千葉商科大学100周年に向けて、「ワインを1から作る学生主導のプロジェクト」であり、圭くんはこの統括を任されている。
今は葡萄を植え育てている段階で、活動は後輩たちに引き継ぐこととなる。圃場の管理はもちろん、グッズ製作、他の団体とコラボしてイベントを開催したりと毎日忙しい。
春休みに入ると
1月末は、東京丸の内にある大学のサテライトオフィスにて、プロジェクトの経過報告会にプレゼンターとして参加。
葡萄畑にソーラーパネルを置く世界初の取り組み(ソーラーシェアリング)に注目する関係者に、質問攻めにあった。「想定してない質問が飛んできてあたふたしてしまいましたね〜」と圭くん。
2月は、仲間と共に缶バッチ制作をしたり、院内学級に通う子供たちを畑に招待するイベントを主催したり・・・と大忙し。葡萄の生育管理もしながら、バイトにも追われた。
運命の出会い
3月になると、秋田県鹿角市にて、計二週間の運転免許合宿に参加。
「そこしか空きがなかったから」という理由だったが、ここで運命的な出会いを果たすことになる。なんと、合宿中に泊まっていたホテルの目の前に、ワイナリーがあったのだ。
商店街の空き店舗を改装した小さなお店で、まさに彼がやりたいことを体現しているような場所だった。すぐに訪ねた。
店長にプロジェクトのことや熱い想いを語り、すぐに意気投合した。
さらに「空いてる部屋があるから、ここに住んでやってもいい」と信じられない嬉しい提案をもらう。
興奮冷めやらぬまま仲間に「やべえこと起きてる」と即電話した。
9月に仲間を引き連れてこのワイナリーを訪ね、1からワインの作り方を伝授してもらう予定だ。
ワインに始まりワインに終わった春休み
大学進学と共に、若者が日本の伝統文化から離れていっている現実を目の当たりにした圭くん。新潟で祭りと共に育ってきた彼には耐えられないことだった。
「地域で働くとは?」をテーマに若者向けのツアーをやりたい、と熱く語る圭くん。最初のやり取りからは到底想像できなかった彼の熱意に触れ、私までワクワクが止まらなかった。
現在進行形で続いていく、彼の飽くなきプロジェクトへの想い。
彼を筆頭に「ワイン」×「地域」をキーワードに、新しいムーブメントが起こるのは間違いないだろう
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