酪農家を目指す農大生の春休み【編集部の春休み02】

 新年度のはじまり、久しぶりに会う友達とも、はじめましての人とも、「春休み何してたの?」から会話が始まることって、よくありますよね。食べタイ編集部員にも「春休み何してたの?」と聞いてみると、それぞれの分野での活動がたくさん出てきました。そんな編集部員の春休みを紹介しちゃおう!という企画が、この【編集部の春休み】です。第1弾は、食べタイ編集部員白木昂(しらきこう)くんの春休み。

 “酪農家になる”ことを目指し、様々な酪農の現場や勉強会に訪れている白木くん。千葉県のチーズ工房に訪れ現場に触れた、酪農を題材にしたイベントを開催した、など学びに溢れた日々と覗いてきた酪農の世界を語ってくれました。

聞き手:さくら(食べタイ編集部/専修大学5年)

ーー春休みはなにしてたの?

 2月は千葉県のチーズ工房に訪れて作っている様子の見学や職人さんの話をうかがったりしてきました。大きいことでいうと、大学の先輩と共同で「コト消費と農業」を題材にしたイベントを開催しましたね。3月は1カ所だけ農家さんのところへ遊びに行きました。

 イベント運営はやり方を先輩に教わりながらやる形だったのですが、イベントのやり方だけでなく大きくみた農業のあり方も教わることができたすごくいい機会でした。

ーーチーズ工房へはどんなご縁で?

 「蔵六三三〇」というお店なのですが、サークルでお世話になっている北海道の酪農家さんの大学の後輩ということで紹介してもらいました。

 千葉県の船橋にある「リーフス株式会社」がやっているチーズ工房なんですね。レストランも併設していて、周りに民家のない立地で訪問したのも平日だったにも関わらず、賑わっていた人気店です。

 この会社、本業は「牛乳屋さん」なんですよ。家一軒一軒へ毎日届けるスタイルで販売していて。町の身近な存在として工場以外の牛乳屋さんがある、という環境が自分の地元にはないので、すごく新鮮で。

 「蔵六三三〇」という名前の由来は販売している牛乳を「63℃で30分」低温殺菌しているところから付けられているそうです。一般的には200℃で加熱して短時間で殺菌されて出荷されますが、丁寧に殺菌していくことで味が変わってすごく美味しい牛乳です。

ーー今どき牛乳屋さんって、都心ではまず見ないよね!どんな経営者の方がやっているのだろう。

 現在の社長にもお会いできたのですが、野望をもって経営されている方で。もっと色んなチーズを作っていきたい、工房の横に牧場をたてたい…と。

 今まで何カ所も酪農の現場に行き、
今日の分の牛乳を搾りきって、いかにロスを出さずに売るか、
とその日を過ごすことで手一杯になりがちな酪農家の姿を見てきました。

 先を見て経営をする酪農関係者が少ないイメージだったので、エネルギッシュに働く姿に感銘を受けました。

ーー動物(牛乳)は待ってくれないから、日々向き合って過ごすだけで大変だよね。将来やりたいことも見えた?

 6次産業化など牛乳を絞る以外の仕事もしていかなきゃいけないな、と考えていたので、実際それを行なっている現場を見れたことはとても勉強になりました。

 プロフェッショナルの世界が覗けたことが面白かったです。


 酪農を始め、一次産業の世界には知らないことや気づきが溢れています!白木くんのように現場を訪れる休日なんていかがでしょうか?

また、食べるタイムスでは取材活動を筆頭に現場に触れる機会が数多くあります。

白木くんが見たような世界を知りたい方
記事を書いて人に伝えることをしたい方
他の人があまりしない経験をしてみたい方

メンバー募集も随時していますので、興味があればぜひ説明だけでも聞きにきてください!

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田丸 さくら
日本食べるタイムス

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